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神戸・大瀬子の魚市場(熱田魚市場)から日比野・中央卸売市場へ

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このページを印刷する最終更新日:2016年3月22日

ページの概要:湊町「あつた」を支えた産業の中心「熱田魚市場」について説明しています。

信長時代すでに熱田の大瀬子・木之免浜に数軒の問屋があり、「清洲」に魚を運んでいたと言われています。その後、尾張藩の保護の下、「熱田魚市場」は発展していきました。しかし、大正・昭和に入ると名古屋市「中央卸売市場令」が出され、幾多の経過を経て昭和24年に日比野に「名古屋市中央卸売市場」が完成し、「熱田魚市場」は廃止されます。

江戸時代以前

享楽2年(1529)の熱田古図には、現在の神戸町以南は海で、その海辺に小屋かけをして魚類の商いをしていた形跡があります。これが当時の魚座を示すもので、「熱田魚市場」のはじまりと言われ、付近には「七里の渡し」があり、人の往来も盛んであったと思われます。

江戸時代

毎日、市を開いており、寛永10年(1633)、尾張藩は木之免、大瀬子町を中心に魚市場をつくり、八軒の問屋がほぼ独占状態となり商いを行っていました。

熱田の魚問屋たちは、熱田付近では、魚類の売買は必ず市場を通して行い、問屋以外のものの営業を固く禁止するという尾張藩の特権を得て独占的営業をする地位を得ていたかわりに、問屋一同、年々定額の運上金を上納していました。

熱田市場では、毎日朝夕2度、せり声の中に即時に売りさばかれていました。文化・文政時代頃には、商活動も活発化し、魚介類の販売先も、熱田・名古屋の周辺の地域はもとより、次第に遠隔の内陸地方へ及んでいきました。

江戸時代の様子を伝える浮世絵

「熱田の浜の夕上がり魚市」(尾張名所図会)
提供:名古屋都市センター(一部着色あり)

大正・昭和時代

昭和時代の航空写真

大正12年(1923年)政府は「中央卸売市場法」を公布しました。これに対し、熱田魚市場関係者は一致して反対をしました。しかし紆余曲折を経て、昭和24年、「名古屋市中央卸市場(日比野)」を建設し、「熱田魚市場」は廃止されました。



画像:熱田区役所の1階及び3階展示「昭和21年の熱田区」より
※番号「17」が「熱田魚市場」。(下側の)桟橋に船が着岸しており、(左側には)船溜りが確認できる。右側の橋は大瀬子橋。

現在(大瀬子公園)

熱田魚市場が廃止される昭和24年まで、熱田の市場の中心は「熱田魚市場(現在の大瀬子公園)」でした。魚市場の北(画像左側)にあった船溜りには20船ほどの船が置かれ、市場は大いに活気があったと言われています。また、魚類を中心にした産業も大変盛んで、魚市場周辺には、蒲鉾など海産類の加工を主にする商店が立ち並んでいましたが、市場の移転や工業の発展に伴い、それらの商店の多くは急速に衰退していきます。

熱田魚市場を後世へ伝えるモニュメント

廃止された「熱田魚市場跡(大瀬子公園)」には、現在、その痕跡を残すモニュメントが設置されています。

熱田魚市場のモニュメント

かつて魚市場の「競(せ)り」が行われていた場所には、「熱田魚市場跡」のモニュメントが設置されています。
昭和20年代の「競(せ)り」は午前4時半頃から8時頃まで行われ、近海で採れた魚介類のほか、大型船で日間賀島・篠島・答志島等から運ばれてきた魚介類も競りにかけられたそうです。

船溜り跡のモニュメント

かつて船溜りがあった場所には、船のモニュメントが設置されています。
船溜りには、二つの水門が整備され、台風時などは水門を下げていたそうです。
また、昭和20年代に利用されていた漁船は、モニュメントより少し長いものが多かったようです。

元漁師の秋山釣さん、向井幸一さんのお話から

元漁師の秋山さん、向井さん

写真は、
向井幸一さん(左)。昭和8年生まれ
秋山釣さん(右)。昭和7年生まれ
※大瀬子公園にて

(秋山さん談)

  • 学校から帰ってきてから父と二人で「釣り(仕事)」へ行くこともあり(釣りにいく魚は「ウナギ・メジロ」)、それが嫌だった。友達と遊べないので、「何で漁師の家に生まれたのか」と嫌だったが、小遣いはふんだんにもらえた。
  • 熱田(大瀬子)の魚市場がなくなってからは、堀川を遡り、日比野の市場で魚を卸した。こちら(大瀬子)にも鉄道路線があればよかったのに。
  • 昭和37年、高潮防波堤をつくるため、漁業権が買い上げられた。一時的に別の仕事に就いたが、やはり海の仕事がしたかったので、海運会社に勤めた。漁師は楽しかった。ずっと続けられるなら続けたかった。
  • 時には、ウミガメが網にかかり競りにかけられることもあり、願掛けか、購入者(旦那衆などのお金持ち)がペンキでウミガメの腹に日付や名前など記入をし、酒を飲ませて海に帰すこともあった。

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