ポリオ(急性灰白髄炎)
ポリオ(急性灰白髄炎)予防接種について
ポリオ予防接種では、平成24年9月から、予防接種に使用するワクチンを、生ポリオワクチンから不活化ポリオワクチンへ切り替えました。
また、令和6年4月から、五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ(Hib))ワクチンで接種をすることとなりました。
五種混合ワクチンについては以下のページをご覧ください。
ポリオ(急性灰白髄炎)とは
ポリオ(急性灰白髄炎)は「小児マヒ」と呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していました。予防接種の効果により1980年(昭和55年)を最後に野生株ポリオウイルスによる麻痺患者の発生はなくなり、2000年(平成12年)には世界保健機関(WHO)が日本を含む西太平洋地域のポリオ根絶を宣言しました。
しかし、現在でも一部の国々では野生ポリオウイルスによるポリオの発生が見られ、そういった国々から飛び火したケースで、一旦は野生ポリオウイルスによる発症者の報告がなくなった国々において、再びポリオが発生するという事態も生じています。したがって、これらの地域で日本人がポリオに感染したり、日本にポリオウイルスが入ってくる可能性もあります。
予防接種の概要
対象者 次の1.から2.のすべてを満たす方
- 名古屋市に住民登録がある方
- 生後2か月以上90か月未満(7歳半の該当日の前日まで)の方
接種回数
初回接種3回と追加接種1回。合計4回。
接種間隔
- 初回接種…週以上(標準的には8週まで)の間隔をおいて3回接種
- 追加接種…初回接種完了後、6か月以上(標準的には12から18か月)の間隔をおいて1回
お子さまのポリオ予防接種の接種歴に応じた必要な接種回数
- 生ポリオワクチンを2回受けた方
ワクチン接種は不要(ポリオの予防接種は完了しています) - 生ポリオワクチンのみを1回受けた方
不活化ポリオワクチンを3回接種(初回接種2回+追加接種1回) - 不活化ポリオワクチンのみを1から3回受けた方、または、不活化ポリオワクチンを1から2回と生ポリオワクチンを1回受けた方
合計の接種回数が4回となるよう不活化ポリオワクチンを必要回数接種 - ポリオワクチンを受けたことのない方
不活化ポリオワクチンを4回接種(初回接種3回+追加接種1回)
接種の受け方
接種歴の確認
まず、母子健康手帳(本冊)でお子さまの接種歴をご確認ください。そのうえで上記に記載している必要な接種回数をご確認ください。
医療機関への予約等
市内の指定医療機関で接種を受けることができます。多くの医療機関では予約が必要となりますので、あらかじめ医療機関へお問合せください。また、接種を受ける際にはマイナンバーカード等の氏名、住所、生年月日を確認できるものと、母子健康手帳をお持ちください。(注)ポリオ予防接種のシール式接種券は発行していません。
指定医療機関
定期ポリオ予防接種を受けることができる指定医療機関につきましては、以下のページをご覧ください。
ポリオに関する情報(厚生労働省)
厚生労働省のポリオについての情報です。
その他
昭和50年から52年生まれの保護者の方へのポリオ接種について
昭和50年から52年生まれ方のポリオ抗体保有率が他の年齢層と比べて低いとされ、生ポリオ接種後の子供からの2次感染予防のために、子供の生ポリオワクチン接種時併せて接種することが推奨されていました。
しかし、不活化ポリオワクチンについては、2次感染によるワクチン由来の麻痺等の発生の恐れがないことから、平成24年9月以降は、子供のポリオ接種時に昭和50-52年生まれの方について、特段、2次感染予防のためにワクチン接種をしていただく必要はございません。ただし、流行地域等へ渡航される際は今まで同様にポリオワクチン接種を推奨します。
お問合せ先
このページに関するお問い合わせ
健康福祉局 健康部 感染症対策課 予防接種担当
電話番号:052-972-3969 ファクス番号:052-972-4203
Eメール:a2631-03@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
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