五種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、ヒブ(Hib))
五種混合(DPT‐IPV‐Hib)予防接種とは
五種混合(DPT‐IPV‐Hib)予防接種は、ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(急性灰白髄炎)・ヒブ(Hib)の5種類の病気の予防接種をひとつのワクチン(五種混合ワクチン)で行う予防接種です。
令和6年4月1日より、これまで別々に接種していたジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(DPT‐IPV)の四種混合ワクチンとヒブ(Hib)ワクチンが1つになった五種混合(DPT‐IPV+Hib)ワクチンを使用しています。
(注)四種混合ワクチンは2025年7月をもって生産終了となりました。
四種混合ワクチンとヒブ(Hib)ワクチンにより、接種を完了することができないことが見込まれる場合には、順次途中から五種混合ワクチンによる接種をお願いします。本市では、四種混合ワクチンと五種混合ワクチンの交互接種は行わないものとしてまいりましたが、四種混合ワクチンとヒブ(Hib)ワクチンで接種を完了できない場合は、交互接種を行うものとします。
四種混合ワクチンの接種回数がヒブ(Hib)ワクチンより少ない場合は原則、三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンを用い、接種回数を揃えてから、五種混合ワクチンに切り替えてください。
なお、三種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンで接種できない場合、接種医と相談の上、代わりに五種混合ワクチンで接種していただくことは差し支えありません。
ジフテリアとは
ジフテリア菌の飛まつ感染で起こります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は、高熱、のどの痛み、犬吠(けんばい)様のせき、嘔吐などで偽膜(ぎまく)と呼ばれる膜ができて窒息(ちっそく)死することがある恐ろしい病気です。
百日せきとは
百日(ひゃくにち)せき菌の飛まつ感染で起こります。百日せきは普通のかぜのような症状で始まります。続いてせきがひどくなり、顔を真っ赤にして、連続性にせき込むようになります。せきのあとに急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。熱は出ません。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり(チアノーゼ)けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こすことがあります。乳児では命を落とすこともあります。
破傷風とは
破傷風(はしょうふう)菌はヒトからヒトへ感染するのではなく、土の中にひそんでいて、傷口からヒトへ感染します。傷口から菌が入り体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡したりすることもあります。日本各地の土の中に菌はいるので、感染する機会は常にあります。
ポリオ(急性灰白髄炎)とは
「小児マヒ」と呼ばれ、わが国でも1960年代前半までは流行を繰り返していましたが、予防接種の効果で現在では国内での自然感染は報告されていません。しかし、海外のほかの国ではまだ流行があります。
ポリオウイルスはヒトからヒトへ感染します。感染した人の便中に排泄(はいせつ)されたウイルスが口から入り、のど又は腸に感染します。ほとんどの例は症状が出ませんが、症状が出る場合、ウイルスが血液を介して脳、脊髄(せきずい)へ感染し、麻痺(まひ)をおこすことがあります。
ヒブ(Hib)とは
ヒブ(Hib)は、正式にはインフルエンザ菌b型という細菌で、発見された当時はインフルエンザの原因と考えられていたためにこの名前がつけられましたが、実際は冬季に流行するインフルエンザとは全く関係ありません。比較的ありふれた細菌で、多くの子どもがこの菌を鼻やのどに持っていますが、まれに血液の中に入り、細菌性髄膜炎等の重い病気を引き起こすことがあります。
予防接種の概要
対象者 次の1.と2.の両方を満たす方
- 名古屋市に住民登録がある方
- 生後2か月以上90か月未満(7歳半の該当日の前日まで)の方
接種回数
初回接種3回と追加接種1回。合計4回。
接種間隔
五種混合予防接種は、基礎的な免疫をつけるための初回接種と、時間が経って免疫が低下してきたときに接種する追加接種があります。
標準的には、生後2か月になったらなるべく早いうちに接種を開始し、以下の間隔で接種をします。
- 初回接種…3週以上(標準的には8週まで)の間隔をおいて3回接種
- 追加接種…初回接種完了後、6か月以上(標準的には18か月後まで)の間隔をおいて1回接種
- (注1)初回接種は、それぞれ必ず3週以上あけて接種してください。
- (注2)追加接種は、必ず3回目の接種から6か月以上あけて接種してください。
接種の受け方
市内の指定医療機関で接種を受けることができます。多くの医療機関では予約が必要となりますので、あらかじめ医療機関へお問合せください。また、接種を受ける際には、名古屋市に住民登録があることがわかるもの(子ども医療証、マイナンバーカード等)、母子健康手帳及びシール式接種券をお持ちください。
指定医療機関
定期五種混合予防接種を受けることができる指定医療機関につきましては、以下のページをご覧ください。
お問合せ先
このページに関するお問い合わせ
健康福祉局 健康部 感染症対策課 予防接種担当
電話番号:052-972-3969 ファクス番号:052-972-4203
Eメール:a2631-03@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
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