令和7年11月4日 市長定例記者会見
報告事項
- ノーベル生理学・医学賞受賞の坂口志文氏への学術表彰の授与について
- 名古屋城本丸外無料化実証実験について
- 令和7年度 世界エイズデー関連事業について
- なごやピースフェスタの開催ついて
- 海外出張について
会見動画
報告内容
ノーベル生理学・医学賞受賞の坂口志文氏への学術表彰の授与について
皆様、おはようございます。それでは、11月4日の定例会見を始めさせていただきます。
まず、報告に先立ちまして、2025年ノーベル生理学・医学賞受賞が決まられました、大阪大学免疫学フロンティアセンターの坂口志文特別栄誉教授に対しまして、名古屋市学術表彰というものをお贈りさせていただくことといたしましたので、お知らせをいたします。
坂口先生が名古屋市千種区にあります愛知県がんセンターで研究生として学ばれ、そこから始まった研究がこのたびの栄誉につながったことは、名古屋市民にとって大きな誇りでありまして、子どもたちに夢を与え、この地で学ぶ学生や研究者の皆様にとっても大きな励みになるというふうに考えています。
そこで、名古屋市といたしましては、坂口先生のご功績をお祝いするため、名古屋市学術表彰をお贈りさせていただくことといたしました。
具体的な表彰の時期や場所などは、12月のノーベル賞授賞式以降で考えておりまして、坂口先生のご意向も伺いながら、詳細が決まりましたら改めてお知らせをしたいと思います。
名古屋城本丸外無料化実証実験について
続きまして、次にですね、もう1件、これも以前にお話をしたことでございますが、名古屋城ではこの11月の1か月間、もう既に始まっておりますけど、私がマニフェストに掲げました「本丸外の無料開放」、まずこれを実証実験という形で実施をしております。
11月1日(土曜日)の朝には、私も現地に行きまして、市民の皆さんと一緒にラジオ体操をしてまいりました。今回、これ本丸外無償(正しくは無料)開放するとともに、朝7時から早朝から開門するというか、開城するといいますか、ということもやっておりますので、朝ご近所の方が散歩されたりとか、朝のお城の風景を見ることが今までできなかったのが、できるようになる等の効果もありますので、ぜひお出かけをいただければと。
私、1日にラジオ体操で行きまして、2日もちょっと県体育館(愛知県体育館)でイベントに行った帰りに立ち寄ってみたんですけど、大変に多くの方でにぎわっておりまして。皆様方のアナウンスのおかげもあると思いますけれども、非常に肌感覚では好評だったのではないのかなというふうに感じております。
今、名古屋城は秋祭りというのをやっておりまして、毎年恒例の菊の花ですね。菊花大会、こちらとか、あとは猿回し、お猿さんの猿回しのイベントもやっておりますので、ぜひともお出かけいただければと思います。
なお、本丸エリアにつきましては、本丸に入るところで500円の入場料を頂戴するということでございます。中学生以下は無料ですし、高齢者の方は現在アクティブシニアキャンペーンというのを実施をしておりまして、12月15日まで、敬老パスであるとか、あとは敬老手帳(正しくは敬老パスと敬老手帳両方)を提示すれば無料でこの本丸内もお入りいただけるということでございますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。
令和7年度 世界エイズデー関連事業について
それでは、報告に移らせていただきます。
まず、「令和7年度世界エイズデー関連事業」について、ご報告いたします。
毎年12月1日は、WHO(世界保健機関)が定める「世界エイズデー」でございまして、こちらですね。バックボードもそうですが、エイズに対する理解と支援の象徴であります「レッドリボン」ということですね。
名古屋市におきましては、令和6年度のHIV感染者が50件ということで、そのうち約3割は「いきなりエイズ」、すなわちHIVに感染後、数年から10年間の潜伏期間を経て、エイズ特有の症状が出てから初めて感染に気がついたという方でした。
HIV感染の予防には、性的接触の場合、避妊具の使用が有効でございます。
また、エイズの発症は早期発見・早期治療により防ぐことができますので、症状が出る前に検査を受けることも重要です。
そこで、本日は、世界エイズデー関連事業について、3つご報告いたします。
1つ目は、普及啓発イベントの開催です。
11月24日(月曜日・休日)の午前11時から、アスナル金山におきまして「レッドリボンライブ名古屋2025」を開催いたします。
こちらは、入場無料で、アーティストによるライブやエイズ予防啓発トークショーなど、楽しみながらエイズについて学んでいただける機会ですので、ぜひご参加をいただければと思います。
2つ目は、HIV等の無料検査会です。
11月30日(日曜日)に、中区の栄ガスビル5階におきまして、HIV・梅毒・B型肝炎・C型肝炎の無料検査を実施いたします。
事前予約制でございまして、11月17日(月曜日)から受付開始となっており、匿名で検査をいたしますので、なごやHIV・性感染症ガイドからご予約ください。
なお、受検項目の一つである梅毒につきましては、HIVと同様に性的接触が主な感染原因となります。
近年、届出数が急増しておりますので、不特定多数との性交渉を避ける、避妊具を使用するなど、適切な感染対策をお願いをいたします。
3つ目は、栄中心部のライトアップでございます。
12月1日(月曜日)・世界エイズデー当日の夕方から、中部電力MIRAI TOWERとオアシス21におきまして、ライトアップを行います。
レッドリボンカラーである赤色にライトアップいたしますので、ぜひこの機会にエイズについて、改めて考えていただければと思います。
なごやピースフェスタの開催について
続きまして、「なごやピースフェスタの開催」について、ご報告いたします。
こちらですね。
名古屋市では、5月14日を「なごや平和の日」に制定し、年間を通じて名古屋空襲をはじめとした戦争について学び、平和について考える機会を創出しております。
今年が戦後80年の節目を迎えることを踏まえまして、12月13日(土曜日)に中区役所ホールにて、「なごやピースフェスタ」を開催いたします。
当日は、市内在住・在学の小学生から大学生を対象に、「未来へつなげたい、私の平和」をテーマとして開催した「なごや平和フォトコンテスト」の表彰式に加え、SKE48のメンバーと戦争体験の語り継ぎ手によるトークショーを行います。
また、「なごや平和の日」の制定を働きかけた名古屋の高校生たちの実話を元に制作され、今年5月に劇場公開された映画「80年後のあなたへ」の上映も行います。
参加費は無料で、定員は400名です。事前申込制のイベントとなっており、本日より参加者の募集を開始いたしましたので、専用の応募フォームからお申し込みください。
なお、応募多数の場合は、抽せんで当選者を決定させていただきます。
ぜひ市民の皆様にご来場いただき、平和について考える機会にしていただければというふうに思います。
海外出張について
続きまして、先日行ってまいりました「海外出張」について、ご報告いたします。
名古屋市とシドニー市は、今年、姉妹都市提携45周年を迎えました。私は、この節目の年に開催されました各種公式行事などに出席するため、10月22日(水曜日)から28日(火曜日)までの7日間、シドニー市を訪問いたしました。
こちらですね。
まず初めに、シドニー市役所を表敬訪問いたしました。
残念ながら、当初予定しておりましたクローバー・ムーア市長との面会は、ムーア市長の体調不良により実現はいたしませんでしたが、名古屋まつりの際に来名された市議をはじめ、ロバートコック市議ですね、をはじめ、名古屋市役所(正しくは、シドニー市役所)の幹部の方々とお会いすることができました。
45周年を迎えられたことへのお礼を申し上げるとともに、今後も両市の交流にご支援とご協力いただけるようにお願いをしてまいりました。
そして、記念プレートの贈呈。もういいんですか、これ。ああ、これね。はい。
続きまして、シドニー市の中心街にハイドパーク、ロンドンにあるハイドパークと同じ名前ですけど、このハイドパークというのが大きい公園がありまして、そこの一角が姉妹都市を記念してナゴヤガーデンというふうになっております。そのハイドパーク内のナゴヤガーデンにおいて、姉妹都市提携45周年を記念して、このような記念プレートの贈呈及び植樹式を行いました。なので、ぜひ、名古屋市民の皆さんは、シドニーに行かれたらナゴヤガーデンに行かれると、このプレートが貼ってありますので、ぜひ見に行ってください。
ということで、この記念植樹というのも3本木を植えましたので、これがこれからどんどん大きくなってくれるであろうというところでございます。
また、在シドニー日本国総領事館を訪問し、西田雄一郎主席領事とシドニーの最新の政治・経済情勢について意見交換を行い、引き続き、シドニー市との姉妹都市交流にご協力いただけるようにお願いをいたしました。
続きまして、シドニー市主催の歓迎レセプションに参加をいたしまして、ジェス・ミラー副市長をはじめ、多くの関係者の皆様と意見交換を行ったほか、姉妹都市提携50周年に向けた機運醸成、あと5年後が50周年という節目でございますので、その50周年に向けた機運醸成についても協力をお願いをいたしまして、このように図書の交換を行ったほか、シドニー市からは東山動植物園とタロンガ動物園の動物を写した写真パネルの贈呈を受けました。
というところですね。いろんな動物の交換を行っていまして、今有名なのはコアラですね。あと、シャバーニということでして。
開催5年目を迎えたJAPAN EXPO 2025というのがシドニーで行われまして、名古屋市としても姉妹都市提携45周年を記念してオープニングセレモニーに出席をさせていただきました。
また、名古屋市ブースにおきましては、観光情報の発信や「なごやめし」の提供を行い、名古屋の魅力を積極的にPRしてまいりました。
私、天むすを配布をさせていただきまして、多くの方に、天むすとういろうと、もう1個何でしたっけ。みそカツ、これを配布させていただきました。
また、タロンガ動物園を訪問いたしまして、園長から園内施設や教育・宿泊施設などをご案内いただきました。
タロンガ動物園は中にホテルがありまして、コアラを見ながら寝ることができるという非常にユニークな取組をされていらっしゃいます。
また、動物交換や職員交流など、今後も引き続き動物園交流を進めていくことについて、意見交換をいたしました。
今回のシドニー市出張では、姉妹都市提携45周年という節目にふさわしい、大変意義深い交流を行うことができました。
長年にわたる友情と信頼の絆を改めて確認するとともに、次の5年後の50周年に向けて幅広い分野での協力関係を継続させていくことを確認をいたしました。
また、近年、オーストラリアから日本を訪れる観光客が大きく増加している中、現地の多くの方々に名古屋の観光や食文化の魅力を直接PRすることができたことも大きな成果であったというふうに感じております。
今後とも、シドニー市との継続的な交流を通じて、両市のさらなる発展を図るとともに、市民同士の相互理解と友好親善を一層深めてまいりたいと考えております。
私からの報告は以上でございます。
質疑応答
アジア・アジアパラ競技大会の経費について
(記者)
よろしくお願いします。まず、アジア・アジアパラ大会の関係でお伺いします。先週なんですが、超党派のスポーツ議連(議員連盟)のほうで大村知事が大会の経費の関係で3,000億円台後半というふうにご発言されたということで。当初よりも3倍以上、3.5倍と言われてますが経費が膨らんでいると思いますが、この額の受け止めと、あと市の負担分の見通しをお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
(市長)
経費が膨らんでいるということについては、当初から相当大幅に出ているという、このことについては、当然、財政的に非常に市の財政に将来にわたって一定の影響を及ぼすものだというふうに理解をしておりまして。
ただ、さはさりながら、やはりこれはそれだけのお金をかけるのであれば、まずはこの大会を成功させる、このことが大事であろうというふうに考えておりますので、あまりお金がかかるからということを言うと、ともすると大会に対してネガティブな感情を持たれるということも心配されまして。やはり、ここはまずは大会に向けてしっかりとPRしていい大会にして、やっぱりやってよかったなと思っていただけることがまず大事ではないかというふうに思っております。
また、それで実際にかかるものはかかるということで、それの成り行きについては、これはもうしっかり今後どのようにしていくかというのは、議会にもお諮りをしながら検討してまいることになると思いますが。ただ、まだ総額がしっかりと精査できている段階ではありませんので、その辺りが固まってから大枠を考えていくことになろうかなと思います。
(記者)
市の負担分の見通しみたいなものは何か、どの程度までなのかというのは。
(市長)
そこはまだ県とも話し合っておりませんし、これからです。
(記者)
あと、市長から今言及がありましたけど、市財政のインパクトなんですけど、これほど市の財政が非常に厳しいというふうなご説明もありましたが、今後の市財政のインパクトについてもどのように受け止められているのか教えてください。
(市長)
はい。これは、一定程度インパクトを与えるという、これはもうほぼ確定的でございますが。ただ、どこまでかというのはまだ国のご支援を仰いでいる途中でもありますし、まだ最終的な金額というのはもう少し先になろうかなと思います。
ただ、これはかかるものを当然お払いをしなければいけませんので、それをどのようにこなしていくかということはしっかり考えなければいけませんので、それは今後の課題ではありますね。大体目途は、このようにしたいというのは立っておりますけど、まだもう少しその公表はお待ちをいただきたいと思います。
(記者)
ありがとうございました。
名古屋城の本丸外無料化実証実験について
(記者)
よろしくお願いします。土曜日から名古屋城の無料実証実験といいますか、試験的に始まったかと思うんですけど。昨今、例えば犬山城とかが値上げをする中で、あえて本丸外の無料開放を目指すメリットというのはどのように考えているのかお聞きしてもよろしいでしょうか。
(市長)
はい。まず、やはりこの名古屋城。あれ、城全体として名古屋城特別史跡(正しくは、特別史跡名古屋城跡)でございまして。さりながら、本丸、二之丸、三之丸。二之丸というのがもともとは二之丸御殿という大きな御殿がありまして、それが今の二之丸広場、愛知県体育館の辺りに大きなのがありました。ただ、それは明治に入りまして陸軍が使うということで取り壊して今に至っているという。そうなると、やはり主な名古屋城の建物としては、やはり本丸内にある天守閣と、また木造で復元をされた本丸御殿と。あそこを見たくて来る方というのが多いという、これが実情でございましてですね。
と言いながらも、二之丸エリア、旧陸軍が使っていて、またそれがなくなって非常に広大な敷地がありますので、そこでいろんなイベントを行っているわけでございます。今でいうと菊の花だったりとか、また武将隊演舞をしたりと。従来は、そこに入る、例えば菊の花を見るためだけでも500円を頂戴していたというところでして。それが果たしていいのかなという思いがまず一つありました。やはりああいうところはもっとたくさん来ていただいて、収益的に言うとイベントの開催で何か収益化できないかなという、そういう思いもありまして。
また、たくさん来ていただく中には、来て城を見てると、あの御殿の中に入りたいなという方も少なからずいていただくのではないかなと。まずは無料で来ていただいて、今までだと城の中に入らないと城の外観すらなかなか見られないという、そういう状況がございましたので。まずは、城に入っていただいて、また本丸越しにちらっと中を見ると入ってみたいなという方もいらっしゃるんじゃないかなというところと。
値段については、確かに大阪城も1,200円ということを考えると、今の500円というのは非常に安いなと。これは率直に思います。なので、いずれはちょっとそこは再検討かなと思いますし。また、今は名古屋市民の比率というのは確か2割(正しくは、約1割)だったかな。なので、市外の方及び国外の方のほうが圧倒的に多いので。市民の税金で運営しているということもあって、市内・市外を分けるというそういう手法もなくはないかなと思ってます。この辺りをちょっとしっかり検討していって、将来どういうところでその運営費を出すかと。
建物に関して言うと、結構並びますからね。そこにファストパス的に有料のチケットを出すとか、そういうことも考え得ますので。いろいろと総合的に判断して、将来的にどうするのが一番皆さんに満足をいただけて、そしてまた収益が上がるかということは考えていきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。
市学術表彰について
(記者)
よろしくお願いします。最初の冒頭にありました今年のノーベル賞を受賞された坂口さんに対して、市学術表彰ということで。これは、事務方にでも確認できれば結構なんですが、これは何年の誰以来とかって分かりますでしょうか。
(市長)
では。
(当局)
失礼いたします。直近の例で申し上げますと、令和2年に名城大学特別栄誉教授の吉野彰先生にお渡しをしております。
(記者)
ありがとうございます。令和2年の吉野さん以来ということですけれども。この5年ほどのスパンで生まれたというのは、ノーベル賞受賞者が生まれているというのは、市長としてはどのように。
(市長)
それは、大変に誇らしいことですね。名古屋大学関連でも何人もノーベル賞受賞者が出られておりますし、やはりこの名古屋の地というのがものづくりを中心としてやはり研究開発に相当力を入れてきた、その成果かなと思います。
(記者)
ありがとうございます。
任期1年を迎えての振り返り
(記者)
若干早いんですが、会見がないということなんで。今月任期1年を迎えるということなので、ふり返り等、具体例等、お伺いしていいですか。
(市長)
そうですね。早いもので、もう間もなく1年かと思うとあっという間だったなと。一言でいうと、やっぱり市長職というのは忙しいんだなと。副市長も経験をしておりましたけど、相当多忙な日々を過ごしてまいりまして。
日々、いろんなことがあるんですけれども、やはり一番気を遣うのは予算の編成。やはりどういう予算を組んでそれを執行していくかと。やっぱり行政ですので、それが一番大事なので、ちょうど夏ぐらいから始まって、ちょうど今ぐらいから本格化していくわけですけれども。私がもう就任をした11月下旬というのは、半ばぐらいまで予算編成ができつつあって、そこから最後やったということですけど。今回、1年たって今また令和8年度の予算を今やっているところですけど。予算を組んでいく、どう組むのが一番市民の方からいただく税金ですので、どう予算を配分するのが一番市民にとって便益をもたらすかと、ここは本当に各局室とも相談しながらやらなきゃいけないところ。本当にここは気を遣うところです。
なので、1年たってどうだということからすると、本当にここからの秋冬が一番神経を使うところではあるかなと思います。というのと、半年前に私、一回この会見中に倒れまして、あれはちょっと自分の中でもそうなる想定はなかったので、ちょっと自分でもショッキングな出来事ではありましたけど。あれ以来、相当体調管理はさらに気を遣うようにしまして、あのようなことがないようにしたいなとは思います。
(記者)
ありがとうございます。すみません、続けて。1年で手がけられたというか、思い出があることとか、思いがある執行事業とこれからの課題みたいなものを併せて、2つそれぞれで教えてください。
(市長)
課題は、私、選挙というのは当然マニフェストをベースとしていますので、マニフェストの達成というのがこれが一番求められるところでございまして。マニフェストの中にも、お金のかかるものからそんなにかからないものまで幾つかあって。取り組む順序として、早めに取り組めるものは取り組みまして、私自身の給与の削減と、あと退職金の廃止。これは、早速取り組ませていただきまして、これは議会にもお認めいただきましたので、これは達成できたと。
一番に掲げた減税の深掘りというのが、昨今の財政状況からすぐにできる状況でないという、これは非常に痛恨の極みでございまして。ただ、これは諦めたわけではないので、これについては粘り強く任期中に何とかやれないかということで挑戦をしていくというところです。
あとは、いろんな細かいこと、この名古屋城の本丸外(無料開放)も、これもぜひやってみたかった。これは、副市長時代からちょっと言っていたとこなんですけど。やってみたかったとこなので、今回実証実験といえども、この実現にこぎ着けたことは私としてはうれしく思っています。
今の財政状況からすると、こういう本丸外の無料開放とか、こういうあまりお金がかからずにそれなりに市民にご好評いただけそうな、こういうことがこれから求められていくかなと。何と言っても予算がかなり厳しくなることが予想されますので、いかに低い予算で大きい効果を求めるかという、こういうチャレンジになりますので。予算がないないばっかり言ってても、これは脳がありませんから。そういうことをこれからも目指していきたいなとは思います。
シドニー出張について
(記者)
よろしくお願いします。シドニーの出張の件でお伺いしたいんですけど。先ほど図書館に行かれたりとか、動物園に行かれたりとかということで、動物園に関しては、職員とか動物の交流、交換といいますか、ありましたけど。何か具体的にシドニーとこれから何か交流をこういうふうにしていきたいというようなことが、出張に行かれて思い浮かんだようなことっていうのはありますか。
(市長)
そうですね。本当言うと、市民同士の交流が一番姉妹都市に関しては望まれるところでして。今の状況で言うと、私の感覚で言うと、シドニーの側の市民の方のほうが熱心に姉妹都市交流をやっていただいている感がありまして。それからすると、もう少し日本でシドニーとの民間交流をやっていただけるような方を見つけていきたいなと思った次第ですね。
まだ、なかなか名古屋側でそういうシドニーとの交流を民間ベースでやりたいというような機運がまだちょっと低いかなと。それと、向こうに行くと、向こうの市民の方が、いわゆる民間の方が歓迎していただいて。しかも、それは今に始まったわけではなく、かなり前から何代にもわたって向こうのシドニー・名古屋姉妹都市協会の会長(正しくは、シドニー・名古屋姉妹都市委員会の委員長)さんに当たられる方は相当熱心にやっていただいていて。そこから比較すると、ちょっと名古屋側の民間をもう少し掘り起こすことができないかなとは思いました。
あとは、なんと言っても50周年というのが5年後に迫っていますので、そこに向けて。やっぱり名古屋市民として分かりやすいのは、やはり動物園に動物をというのは分かりやすいので、もう少しオーストラリアの特徴ある動物を交流できないかなというのは考えているところですし。本当は、人の行き来がもっと盛んになるといいかなと思うんですけど、何分今のこの円安だと、私も行って普通に店に入ってもペットボトルが300円とか400円とかそういうふうで、ランチに3,000円というと、なかなか日本から、今のこの為替状況と物価状況だと行きづらいかなというのは。逆にオーストラリアからは非常に増えているのは、日本人が行って高いと感じるということは、向こうから来ると安く感じるものですから、たくさん来ていただける。
そんな中で、じゃあ、オーストラリアから名古屋にどれぐらい来られているのだろうなと思って、街中の本屋さんに入って、そうすると海外旅行コーナーがあって、日本の本も相当並んでいるんですけど。やっぱり見ても、あまり名古屋は取り上げられてないんですね。セントラルジャパンと、そもそも中部地方はセントラルジャパンと言っても、北陸からともすると佐渡とかあの辺まで全部一くくりでセントラルジャパンとなっていて、そこの中で見るべきところというと、高山とか金沢とか、あとはこの近辺で言うと妻籠とか、あの辺りが必見ポイントですよということで、そこに行くには名古屋で乗り換えてというふうに書いてあって。やっぱり、こう書いてあるとなかなか名古屋で降りて見るというふうになかなかならないよなっていうふうに思ったので。この辺りは名古屋の魅力をもう少し、せっかくの姉妹都市ですのでアピールをしていきたいなと思います。市民同士の交流が盛んになることが何より姉妹都市においては大事ですので、というところです。
MLBでのドジャース優勝について
(記者)
ありがとうございます。つなげてしまうと恐縮なんですが、ロサンゼルス・ドジャースが連覇しましたけど、一言。
(市長)
いや、もうあれは本当に全試合、全て生で観ることはできませんでしたけども、すごかったですね。延長戦ね。延長戦十何回でしたっけ、あれ。18。2回やったようなもんですよね。あれで大谷さんが大活躍したこととか、最後、由伸投手が2連投して、しかもMVPを獲得したとか。特にドジャースが二連覇したということもさることながら、やっぱり日本人選手があれだけ世界一というか、アメリカ一のチームとなったドジャースの中の中核をなしたと。しかも、大谷さんのみならず3人も、佐々木投手を含め3人も大活躍したというのは、本当にすごいことだと思いますし、それだけ日本の野球の力が、やっぱり日本の野球ってすごいんだなというのを世界中に知らしめたんではないのかなと思いますし。ちょっと色と最初のロゴが似ているドラゴンズにも、あやかって頑張っていただきたいなと思うところであります。
(記者)
ありがとうございます。
熊の緊急銃猟のマニュアル作成について
(記者)
よろしくお願いします。全国的に熊による被害が多発していますが、今年9月に緊急銃猟という形で市長の判断で市街地での駆除が認められることになりましたが、国のほうではマニュアルの策定を各市町村に求めていますが、今、名古屋市さんの状況はいかがでしょうか。
(市長)
私も、あれを受けて一応状況は今聞いているところでして。その都度、その都度、じゃあ、市長が判断しないと撃てないのかという。だったら、私が海外出張中とかそういうときにもし見つかって、海外にまでと、そういうことなのって聞いたら、いや、必ずしもそうではないということで。今、ちょっと何らか守山(正しくは東谷山の瀬戸市側)でも熊らしき動物を見かけたという報告もありましたので、素早く判断して駆除に至る、そういう方策は取りたいなと思っているところです。
これ、何か情報はありますか。
(記者)
現状は、未策定ですけど。
(市長)
そうですね。可能性があるとしたら守山か名東か、その辺りになるかと思いますけどね。熊ですので。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
そのほか各社さん、よろしいでしょうか。以上で終わります。
(市長)
ありがとうございました。
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