令和7年10月14日 市長定例記者会見
報告事項
- ノーベル生理学・医学賞および化学賞の受賞について
- 国勢調査について
- アジア・アジアパラ競技大会1年前イベントの開催について
- 名古屋市婚活イベントについて
- 高齢者を対象としたインフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の予防接種の開始について
- エスカレーターの安全な利用の促進について
- 大河ドラマ『豊臣兄弟!』グランドプレミア in 愛知・名古屋について
会見動画
報告内容
ノーベル生理学・医学賞および化学賞の受賞について
それでは、皆様、こんにちは。10月14日の定例記者会見を始めさせていただきます。
報告に先立ちまして、先週10月6日の月曜日と8日の水曜日に、大阪大学の坂口志文特任教授、京都大学の北川進特別教授がそれぞれノーベル生理学・医学賞、そして北川先生がノーベル化学賞の受賞者に決定したという大変すばらしい知らせが飛び込んでまいりました。
本市との関わりで言いますと、坂口先生は、1977年から名古屋市千種区にあります、愛知県がんセンターで研究生として学ばれていらっしゃいました。
報道によりますと、愛知県がんセンターで研究されていたときに、名古屋市立大学の医学生として病院実習に来ていた、後に妻となる教子さんと知り合い、その後、研究者として、また人生のパートナーとして免疫学の発展に寄与されてきたということでございます。
この名古屋の地がそのお二人の出発点となったということは、大変に喜ばしいことだというふうに考えております。
また、北川先生は、2004年から2006年に名古屋大学の非常勤講師を務められていらっしゃったということでございまして、この名古屋の地でこのようなすばらしいお二人がご縁があったということは、大変に誇らしく思いますし、お二人の功績を改めて祝福をさせていただきたいと思います。誠におめでとうございました。
国勢調査について
続きまして、先月の定例記者会見でご案内をいたしました国勢調査について、一言御礼を申し上げたいと思います。
国勢調査は、先週10月8日(水曜日)に回答期限を迎えたところであります。ご回答いただきました皆様、大変ありがとうございました。
私もおすすめいたしましたインターネット回答につきましては、本市の状況は47.7%と前回同期比で9.9ポイント増加をしたというところになっております。改めまして、国勢調査員を務めていただいた方、また広報などのご協力をいただいた機関・団体に感謝を申し上げます。
なお、回答をお忘れの方は、11月上旬までのフォローアップの期間は受付が可能ですので、お手元の調査書類を用いてぜひご回答いただければと思います。
それでは、報告に移らせていただきます。
アジア・アジアパラ競技大会1年前イベントの開催について
本日は、まず「アジア・アジアパラ競技大会 1年前イベントの開催」についてでございます。
こちらですね。
アジア競技大会とアジアパラ競技大会の開催まであと1年となりました。開催1年前を迎えるに当たりまして、今年の9月から10月にかけて、県内5つの日程で「愛知・名古屋2026 1年前イベント」を開催してまいります。
これまでのイベントには、多くの皆様にお越しをいただきありがとうございました。
10月18日(土曜日)に、JRゲートタワーイベントスペースにてイベントを開催し、午前10時からの「アジアパラ競技大会1年前セレモニー」では、私も登場し、ご挨拶をさせていただく予定でございます。
その後、午前11時10分(正しくは、午前11時30分)からは、大会公式アンバサダーである大久保佳代子さんによるトークショーを行います。
また、午後1時からは、愛知県出身のプロ車いすテニスプレーヤー小田凱人さんによるトークショーなどを実施します。
小田選手には、広報なごや9月号の企画で私も対談をさせていただきまして、大会に向けた大変熱い思いを伺いました。
そのほか、会場には、参加型応援メッセージボードや特設フォトスポットなどを設置いたします。
参加型応援メッセージボードは、9月20日(土曜日)の中部電力MIRAI TOWERエリアでのイベントでも大変好評だった企画でございます。ぜひ、多くの皆様に応援メッセージを書いていただきたいと思います。
特設フォトスポットは、10月31日(金曜日)まで募集をしている「フォトジェニックコンテスト」への応募にご活用いただければと思います。
世界で活躍する小田選手の生の声が聞ける貴重なイベントですので、皆様、ぜひ名古屋駅のJRゲートタワーイベントスペースに遊びに来ていただきたいと思います。
アジア競技大会とアジアパラ競技大会の開催まで、いよいよあと1年というところでございますが、多くの皆様方にこの両大会の魅力や実施競技の楽しさを感じていただき、大会への期待を膨らませていただけるよう、様々な取り組みをこれまで以上に進めてまいりたいと思います。
ちょうど昨日で万博も終わりまして、次の大きな大会というと、このアジア・アジアパラだということで、ぜひ特に地元の皆様方には盛り上げていただければというふうに思っております。
名古屋市婚活イベントについて
続きまして、「名古屋市婚活イベント」について、ご報告いたします。
こちらです。
出会いや結婚の希望をかなえる取組みの一つといたしまして、結婚希望者の出会いの機会づくり等を目的とした「婚活イベント」を昨年度に引き続き開催をいたします。
昨年度、好評だった定員250名の大規模な婚活イベントに加えて、今年度は新たに緑区の「有松・鳴海絞会館」などを舞台にした定員50名の婚活イベントを開催いたします。
まず「那古野de婚活2025」です。
12月20日(土曜日)と、令和8年1月17日(土曜日)の2回、なごのキャンパス体育館や、円頓寺商店街及び円頓寺本町商店街を会場にして開催をいたします。
定員は、各回250名で、一度に多くの方と交流ができます。
イベント当日は、商店街でのまち歩きやフォトラリーなどを通じて、楽しみながら参加者同士の交流を図ります。
また、各グループに婚活支援のプロである応援サポーターを1名配置しますので、初めての方も安心してご参加いただける内容となっております。
参加費は1,000円で、本日から特設サイトにて申込可能となっております。
締切りは、第1回が11月17日(月曜日)、第2回が12月14日(日曜日)となっております。
続きまして、こちら、「緑区de縁結び~すてきな出会い。ここに、有松。~」ここにありますとかけているところでございますが。
11月30日(日曜日)に、有松・鳴海絞会館等を会場にして開催いたします。定員は50名、一人一人とゆっくり交流ができます。
イベント当日は、緑区有松で、伝統ある絞り染め体験や厳選スイーツを楽しみ、江戸時代の面影を残すまち「有松」を歩きながら参加者同士の交流を深める内容となっています。
参加費は1,500円で、すでに特設サイトから申込可能となっております。締切りは、11月10日(月曜日)です。
いずれのイベントも、対象者は名古屋市内に在住、在学、在勤の20歳以上、39歳以下の独身の方です。
また、婚活に役立つスキルアップなどを目的とした事前オンラインセミナーも実施いたしますので、参加者には、イベントを有意義なものにしていただけるとともに、安心してご参加いただけると思います。
こちら、去年の様子でございますけれども。昨年度は、参加者の約7割の方が初めて婚活イベントに参加をされた方ということでございました。
参加のきっかけを尋ねたところ、「行政が主催するイベントで安心感があったから」と多くの方がお答えになっていらっしゃったというところでございます。
出会いや結婚について前向きには考えていたけど、なかなか出会いのイベントには行きにくかったという若者の皆様に、今回、市が主催するイベントでまず一歩を踏み出すきっかけになっていただければいいなというふうに思っております。
高齢者を対象としたインフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の予防接種の開始について
続きまして、「高齢者を対象としたインフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の予防接種の開始」について、ご報告いたします。
こちらですね。
明日、10月15日(水曜日)より、高齢者を対象としたインフルエンザと新型コロナウイルス感染症の予防接種が開始されます。
接種対象者は、いずれの予防接種も接種日において満65歳以上の方、または満60歳から満64歳の方で、心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能障害またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害を有する方となります。
インフルエンザ予防接種の自己負担金は1,500円で、定期接種の期間は、令和8年1月31日(土曜日)までとなっております。
続きまして、新型コロナウイルス感染症予防接種についてでございます。
こちらは自己負担金が7,700円で、定期接種の期間は令和8年2月28日(土曜日)までとなっております。インフルエンザ予防接種と期間が異なりますので、ご注意ください。
いずれの予防接種も、市内の指定医療機関で受けることができます。多くの医療機関では事前の予約が必要となりますので、接種をご希望の方はあらかじめ医療機関へお問い合わせいただきますよう、お願いいたします。
そして、こちらがインフルエンザの患者数ということでございますが、インフルエンザにおきましては、昨年末に名古屋市内の定点医療機関当たりのインフルエンザ患者の報告数が「67.49」に達しまして、平成11年(1999年)の感染症法施行以降、過去最多を記録したというところでございます。
今年度におきましては、9月22日から28日までの第39週において、全国の定点当たり報告数が流行開始の目安である「1.00」を上回りまして、厚生労働省が全国で流行入りしたという報告がありました。
9月29日から10月5日までの第40週における、市内定点医療機関から報告のあったインフルエンザ患者の総数は「36人」であり、定点医療機関当たりでは「0.72」となっておりまして、今後の動向に注視が必要となっております。
新型コロナウイルス感染症についても、インフルエンザと同様、冬に向けて患者数が増加する傾向にあります。
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症ともに重症化予防には予防接種を受けることが有効となります。
こちらですね。感染症の予防というところでございまして。
市民の皆様方には、手洗いや換気といった基本的な感染防止対策の徹底や、体調が優れないときは無理せず休むといったことを心がけていただくとともに、既に全国的に流行入りしておりますので、早めの予防接種をご検討ください。
エスカレーターの安全な利用の促進について
次に、「エスカレーターの安全な利用の促進」についてのご報告でございます。
令和5年10月1日に「名古屋市エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」を施行してから2年が経過いたしました。
今年の6月から7月にかけて実施した本市の調査では、立ち止まってエスカレーターをご利用いただいている方が95%まで増えてまいりました。
日頃より条例の趣旨をご理解いただき、ご協力いただいております皆様には、市長として感謝申し上げるとともに、大変誇らしく思っております。
こちら、右も左も立ち止まって乗ろうということでございます。私も肌感覚で言うと、本当に昔は右側が空いてたのが結構右も立ち止まって乗られる方が多くなったなというふうに私も感じております。
条例施行から2年を迎えまして、さらなる普及啓発を図るために、明日10月15日(水曜日)午前8時30分から、私も参加して、名古屋駅前でエスカレーターの安全な利用を促すキャンペーンを実施いたします。
JR東海さん、名古屋鉄道さん、近畿日本鉄道さんなどにもご参加をいただき、エスカレーターの安全な利用を呼びかけます。
また、ニュースなどで全国的に話題になりました「なごやか立ち止まり隊」も、明日10月15日(水曜日)から10月31日(金曜日)まで、名古屋・栄・金山などの地下鉄各駅や、JR・名鉄の名古屋駅で活動を行います。
今後は、「名古屋ではエスカレーターに、左右関係なく、立ち止まって乗る」ということが名古屋の都市ブランドとなりまして、広く知られるように努力をしてまいります。
よく、名古屋の方は、大阪に行くと空ける方向が逆なんだというような、そういう経験を持たれる方が結構多いと思うんですけれども。これからは、東京の方も大阪も名古屋に来ると、名古屋の方はちゃんと両方乗って、しかも止まって誰も歩かないんだ、こういうふうに思っていただけるようにさらに努力してまいりたいと思います。
これですね、はい。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』グランドプレミアin愛知・名古屋」について
続きまして、「大河ドラマ『豊臣兄弟!』グランドプレミアin愛知・名古屋」について、ご報告いたします。
このたび、愛知県と名古屋市は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送を契機に、歴史観光の推進を図るため、初回放送日となる令和8年1月4日(日曜日)に、愛知県芸術劇場大ホールにて「大河ドラマ『豊臣兄弟!』グランドプレミアin愛知・名古屋」を開催いたします。
午後4時50分に開演予定で、番組初回放送のパブリックビューイングのほか、大河ドラマ出演者によるトークショーも開催いたします。
トークショーには、小一郎(豊臣秀長)役の主演・仲野太賀さんをはじめとして、藤吉郎役(豊臣秀吉)の池松壮亮さん、寧々役の浜辺美波さん、直役(小一郎の幼馴染)の白石聖さん、なか役(小一郎・藤吉郎の母)の坂井真紀さん、とも役(小一郎・藤吉郎の姉)の宮澤エマさん、あさひ役(小一郎・藤吉郎の妹)の倉沢杏菜さんといったたくさんの出演者にお越しをいただきます。
観覧料は無料で、定員は1,400名ということでございます。観覧者の募集は、ウェブ上の申込フォームで10月22日(水曜日)から11月24日(月曜日)までの期間で行います。
応募多数の場合は抽選で当選者を決定させていただきます。
観覧申込み方法などイベントに関して不明な点がございましたら、「大河ドラマ『豊臣兄弟!』グランドプレミアin愛知・名古屋」事務局(電話番号 052-952-7381)までお問い合せください。
皆様からのたくさんのご応募をお待ちしております。
こちらが、豊臣ミュージアムの外観でございまして。
1月24日(土曜日)には、いよいよ中村公園内に「豊臣兄弟!名古屋中村 大河ドラマ館」をはじめとした、はじめとしたというのは、その中にあるわけですけども、外観全体がこの豊臣ミュージアムとなります。こちらがオープンいたします。
ドラマのスタートも中村の地からと伺っておりますが、『豊臣秀吉・秀長兄弟生誕の地 名古屋中村』として、本市の魅力を着実に力強く発信していけるように努めてまいります。
私からの報告は以上でございます。
質疑応答
敬老パスについて
(記者)
ありがとうございます。それでは、市政一般について、各社様、お願いいたします。質問のある方は、挙手の上、マイクを受け取ってからご質問をお願いいたします。
(記者)
敬老パスについてお伺いしたいんですが。先般、厳しい市財政の収支見通しを示されたんですけど、市長の公約で利用料の値下げを掲げられたんですが、現時点での実現見通しだとか、制度設計とか、利用回数の拡大とかその他も考えられるんですが、現時点でのお考え、実現可能性についてまず教えていただければと思います。よろしくお願いします。
(市長)
敬老パスについては私のマニフェストにも掲げさせていただきまして、その中で特に利用料の取得の値下げというところは特に力を入れていきたいと思っているところで、なるべく早めにやりたいと思っているところでございますが。ただ、ご案内のとおり、非常に厳しい財政がありますので、来年からできるかどうか、これは今からまだ精査をする必要がございますので、それが出次第、また改めて発表させていただきますが。
本当に、なかなかに来年からやると今すぐ言えればいいんですけど、なかなか今本当に相当厳しく査定をしていかなければいけないという中で、どこまでつけられるか。これは、これからの予算の査定の中で決めていきたいと思います。また、回数制限緩和とかその辺につきましても、私の任期のうちには何とかならないものかということで。これも今回を入れてあと3回の予算の査定の中で、どこまでどれを私のマニフェストをやっていけるか。これが私に課せられた使命ですので、しっかりと取り組んでいきたいと思います。
(記者)
行革(行政改革)による経費圧縮のほうを進められるというお話なんですけど、敬老パスについてはその対象にならないというふうに理解してよろしいですか。
(市長)
今の時点からさらに例えば値上げをするとか、回数を絞るとかでしょうか。
(記者)
そういうことです。
(市長)
そうですね。特に何か聖域を設けてやっていくということはないんですが、私の今の気持ちとしては、さすがに名古屋の誇るこの制度を後退させるという考えはないです。
(記者)
例えば、対象年齢を引き上げるだとか、そういったこととかも特に。
(市長)
そうですね。これも今のところは考えてないです。
(記者)
分かりました。あと、これ、敬老パスに関わることでもう1点、お伺いしたいんですけれども。先般、敬老パスの関係で所有者の方が知人にお貸しして、その知人が不正に利用してしまったケースがあったんですけど。現実、結構なかなかその対策が難しいと思うんですが、こういったケースが過去にも何回かあったというふうに市の方からも確認できたんですけれども。これ、対策についてどのように考えられているのか、教えていただければと思います。
(市長)
これが、特に顔写真入りでもないので、ご本人か、よっぽど若い方が使われていれば見た目でも分かるんでしょうけれども。実際に敬老パスの対象年齢であろうという方でお持ちでない方が友人から借りた場合と、本当にこれは見抜きにくいんですよね、これはね。なので、これは現に止めていただきたいと言うしかなく、本当に実際不正が起こったということに対しては、あってはならないことですし、敬老パスという制度の根幹を揺るがすようなことにもなりかねないので、例えば友達同士で、「今日は僕が使うね。明日はあなたが使うね。」みたいなそういうことをやられますと、それは本当にもう不正そのものですので、もし見つかったときには厳正に対処させていただくということぐらいですかね。それを防ぐというのは、なかなか本当に難しいんですね。
これ、もっと言えば、例えばバスの定期とか、あれも全線定期ですので、それを例えば学生がほかのバス定期を持っていない子に「土日は僕、使わないからいいよ。」ってやられても、これは分からない。こういうようなところもありますので、これはもう本当に性善説で成り立っておりますので、これは利用者の方には、ぜひ不正は犯罪だという認識をしっかり持ってもらって絶対やらないようにお願いしたいというところでございます。
あとは、何か対策がないか。もし局で。今日、来てます?来てない。ということで、何か手があればいいんですけどね。あまりいき過ぎると、本当に顔写真を入れるとか、そういうことになるしかないので、それはそれでまたつくるコストもかかりますし。ここは、ぜひ利用者の方の良心に期待をしたいところです。
(記者)
ありがとうございました。
元課長級職員の不祥事について
(記者)
ほかの各社様、質問いかがでしょうか。
(記者)
本日、午前中に元担当課長が贈収賄事件で有罪判決を受けて、それの関連で職員の方の処分が出ましたけれども。一応、今回の事案が民間登用をした方の汚職といいますか、そういった事件だったということで、現時点での市長のお考えで結構なんですが、いわゆる今後、対策を強化していくということだったんですけれども、民間登用の制度自体の見直しとか、さらに採用数を限定して本当に限られたポジションだけで採用していくとか、何か現時点でのお考えはございますでしょうか。
(市長)
私、民間登用の職員であったからこういう素地が生まれたとは考えてはおりません。実際に、民間で働かれる方、たくさんありますけれども、当然高い倫理意識を持って職務に臨まれていると思いますし、当然、これ民間でもやれば、ともすれば背任行為で捕まることにもなりますので。これは、特に民間だからその辺が甘かったんじゃないかというふうには考えてはおりません。
ただ、実際に公務員となりますと、非常に世間の目も厳しかったり、内部通報やらなんやらということですね。大変に厳しい状況に置かれるというのは確かですので、その辺はもうこれからもし新たに民間から登用された方については、その辺はしっかりと当然のことながら、改めて公務員倫理というのを意識をしていただいて職務に当たっていただきたいなとは思います。
ただ、そうは言うものの、特に別にこういうことがあったので民間から登用するのは止めておこうとか、やっぱり民間からとるとこういうことになるな、そういう意識は特に私は持ってはいません。
職員採用について
(記者)
ありがとうございます。あと、今の職員の採用などに関してだったんですが、いわゆる新卒の職員の採用に関して、なかなか先般の委員会でも厳しい状況が続いているというようなお話もあったかと思うんですが。この辺りに関して、市長の受け止めはいかがですか。
(市長)
これは、過去の事例からしても、今は売手市場・買手市場で言うと、今は売手市場ですので、こういうときには特に民間のほうが活況になるということで、相対的に公務員人気が下がるというのは、これは一定程度は仕方がないところかなというふうには思いますが、そうはさりながら、我々にできることと言ったら、待遇面で言うと、しっかり人事院(正しくは、人事委員会)勧告はしっかり守って民間との差は埋める努力をしていくということと。あとは、やはり公務員の仕事という、仕事そのものアピールですね。これだけ世の中の役に立てるというのは非常にやりがいのあることだという、そういうアピールをしっかりしていって、なるべく多くの方に応募いただいて。あとは、受験方法の多様化、特に一度民間で経験された方のいわゆるセカンドキャリアを目指す方の公務員の採用については、なるべく柔軟にというようなことも進めてまいりまして、なるべく多くの方に名古屋市の職員を目指していただけるように、そういう努力はしていきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
ほか、各社様。
市民税減税について
(記者)
先週10日は減税率拡大の見送りの表明がありましたけれども、選挙で10%拡大を訴えられて、その後、当選後に2026年度の実施を目指すとおっしゃってきたんですけれども、そこは見送りということでしたが。改めてお伺いするんですけれども、市民の方にはがっかりという方もいらっしゃるかもしれませんが、市民の方へのメッセージを改めてお伺いしてもよろしいでしょうか。
(市長)
それは、もう申し訳ないの一言です。やはり選挙で掲げたというのは、これは約束ですので、それを少なくとも早期に果たせなかったということに対しては、大変申し訳なく思っています。
なので、目下の状況を見ますと、できなかったというのは実際にやれるお金がなかったということですので、なるべく早くそのお金を生み出して減税ができる状況へもっていって減税を実施したいなという気持ちです。
(記者)
今の公約に掲げたことはたくさんありましたけれども、一方で、市の財政が逼迫している状況で、どれを選んでいくのかということは非常に厳しい判断になると思うんですけれども。例えば、行革PT(行政改革プロジェクトチーム)で各局で事業の見直しなどをしていると思うんですけれども、やはりなかなか各局で見直すとなると、自分たちのことを見直すのはなかなか難しいところがあると思うんですよね。10日の議会でも配分型についての話があったと思うんですけれども、予算の配分型ですね。財政の在り方を抜本的に変えないとなかなか厳しいのではないか、つまり公約を実現するには厳しいのではないかと思うんですけれども。何か秘策とまでは言わないですけれども、何かこうしていかないといけないなという財政の在り方、仕組みを変えていかないといけないなというようなことは考えていらっしゃるのでしょうか。
(市長)
はい。当該委員会、今言われた委員会でも、もっとトップダウン型でやるべきではないかと、いわゆるコストカットについて。私も思うところはありますので、それについてはしっかりともう少し、確かに今局配分型でこれまでずっとやってきたということが問われているというところもありますので。今、確実にこういうふうにいつからやりますというのはまだ申し上げられないんですけど。
今日、早速3副市長、そして総務局・財政局局長に来てもらって、どうしていこうかと、いろんな話合いを始めたところでして。なるべくご指摘いただいたように、私がリーダーシップを取って、局というのはそれぞれの事業に非常に思い入れが深いので、これはお金がかかっているんだけどなかなか止められないというところを私の決断で止めると、そういう場面もいずれは出てこようかなと。それをやるのが私の仕事であろうかなというところもありますので、そういう方向性でやっていきたいと思います。
(記者)
ありがとうございます。1つ目の私の質問で、市民へのメッセージという言葉で質問しましたけれども。10日の市議会の委員会とか、私たちへの取材で、何か市民へのメッセージという明確な言葉がなかったように思ったので私は質問したんですけれども。これから事業をするに当たって、市民への説明とか、もしくは事業をするかどうか判断するときの市民の在り方というのは、どのようにお考えでいらっしゃいますか。
(市長)
私は、議会と向き合うときには議会の皆様というのは市民の代表だという、そういう認識でおりますので。議会の答弁というのは、市民に向けて言っているつもりではお話をしております。その上で、今後の進め方につきましては、当然丁寧な説明は必要となるんですけれども。ただ、やはりある程度思い切ったことをやるというのは、それは若干の想定外であったり、これまでの議論の積み上げの下に今の事業がありますが、それを例えば思い切って縮小するなり廃止するなりということをやっていくという手法においては、これはもういわゆるトップダウン型の意思決定、それが必要になる場面も出てくると思いますので。ただ、そんな中でもしっかりと説明をして、これはこうこうこういう理由なので、これを止めればこちらの予算が出ますと。そういう説明はしっかりと市民向け、そして議会の皆さん向けにはしていきたいと思います。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
大阪・関西万博について
(記者)
ほかに、各社様、ご質問ございますでしょうか。
(記者)
昨日閉会しました大阪・関西万博についてなんですけども。率直にどのような感想を持たれているかお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
(市長)
万博について、本当に事前に相当いろんなことが言われていて、間に合わないのではないか、そして、アンケートを取ると行きたくない率が何割とか、非常にさんざんな言われようだったんですけど。私は政令都市の集まりで視察に行きまして、最初に見たときに、やっぱりリングの上に登らせていただいたときに、まだそのときは全体パビリオンとかはできてないところもあったんですけど。ぱっと直感的に、これは結構見栄えがするし、リングの上に登っただけでも雄大な感じがあって、これがこの値段であれば、いわゆる名立たるテーマパーク1日券以下で楽しめるなら十分にこれは来てもらえるんじゃないのかなというふうに思ったことは覚えています。
現に、それで蓋を開けてみたら大変な人気でして。本当にやってみると、しかも行った方が非常にそこで満足感を得られて、また行きたいというような気持ちを持たれたというのは本当に明るい話題だなと思いますね。ああいう大型イベントで、その前の東京オリンピックは無観客になってしまいましたし、コロナの。あれもやれるかどうかぎりぎりのところで無観客でやって。でも、結果、やって無観客ではあったけど、盛り上がりとしてはかなりあったんではないかなと。
この大阪の万博も、前評判とは違って大変な成功裏に終わったというところは、その次につながるという意味では、このアジパラにいい影響を与えていただけるんじゃないのかなと。アジパラも確かにコストがかかっているという、そういう報道は多くあって。それに対して、市民の皆さんも懸念をされている向きもあろうかと思いますが、やはりお金がかかってしまうのは諸物価高騰もあり、ある程度仕方がないというところですので、かけた以上の盛り上がりをぜひ市民の皆様と一緒につくっていければというふうに、そういうふうに改めて感じた次第です。
(記者)
ありがとうございました。
アジアパラ競技大会を契機としたバリアフリー化の推進について
(記者)
今お話がありましたアジアパラ、間もなく1年前ということなんですけども。この大会をきっかけに、名古屋市・愛知県というのをどういうふうにバリアフリー化を進めていきたいとか、そういった市長の思いがあればお聞かせください。
(市長)
これを契機にというわけではないんですが、障害の有無にかかわらずどこでも円滑に移動できるというのは、これが当たり前の世の中になっていくのではないかなと。障害だけでなく、これから高齢になれば、そういう方も移動がなかなか歩行が不自由になられたりすることもありますし。あとは、バリアフリーをすると子育てにも優しいという、そういう効果もありますので。これからいろいろと改修をしたり新しくつくったりするところは、今回の瑞穂(公園陸上競技場)もそうですけど、パラ基準でつくるというのがこれが当たり前のことになってくれば、それが時を経れば大変すばらしい、本当に障害の有無にかかわらず都市の機能を楽しんでいただける、そういうまちになっていくと思いますので、それの大きな転換になるというよりも弾みがつくという、そういう大会になることを期待しています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
ほかに各社様、ご質問はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで市長定例会見を終了いたします。
(市長)
はい。
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