ヒョウヒダニ類

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1015358  更新日 2025年10月17日

ヒョウヒダニ類(チリダニ類)

[学名] Pyroglyphidae
[分類] ダニ目(無気門亜目),チリダニ科

室内塵生息性のダニ類を含む。中でも、ヒョウヒダニ属(Dermatophagoides)のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの2種は、室内塵生息性のダニ類で最も主要な種である。

非刺咬性であるが、その糞や死骸などに由来する特定のタンパク質がアレルギー性疾患の原因物質となり、喘息やアトピー性皮膚炎を起こすことが知られている。

コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニを含むチリダニ科全体の室内塵からの出現頻度は、1990年から1998年にかけて行った名古屋市の調査では90.7%であった。

コナヒョウヒダニ

[学名] Dermatophagoides farinae (Hughes)
[分類] ダニ目(無気門亜目),チリダニ科

写真:コナヒョウヒダニ(雄,プレパラート標本)

体長約0.3-0.4mm。乳白色。胴体部背面は細線紋理におおわれる。

雑食性であるが特にタンパク質系を好み、人のフケなど皮膚からの脱落物、カビの胞子などが多い環境で増殖する。


写真:コナヒョウヒダニ(雌,プレパラート標本)

世界共通種で、日本でも全国的に分布。屋内生息性のダニで、ヤケヒョウヒダニとともに室内塵中のダニ類としてはもっとも普通。1990年から1998年にかけて行った名古屋市の室内塵調査におけるコナヒョウヒダニの出現頻度は81.5%であった。

ヤケヒョウヒダニ

[学名] Dermatophagoides pteronyssinus (Trouessart)
[分類] ダニ目(無気門亜目),チリダニ科

写真:ヤケヒョウヒダニ(雄,プレパラート標本)

体長約0.3mm。乳白色。胴体部背面は細線紋理におおわれる。

形態・生態ともにコナヒョウヒダニに似ており、混棲していることも多い。


写真:ヤケヒョウヒダニ(雌,プレパラート標本)

世界共通種で、日本でも全国的に分布。屋内生息性のダニで、1990年から1998年にかけて行った名古屋市の室内塵調査におけるヤケヒョウヒダニの出現頻度は72.8%であった。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 衛生研究所 生活環境部
電話番号:052-737-3711 ファクス番号:052-736-1102
Eメール:a7373711-05@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
健康福祉局 衛生研究所 生活環境部へのお問い合わせ