名古屋市役所 郵便番号:460-8508 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番1号 電話番号:052-961-1111(代表) 所在地、地図
(市長)
それでは皆様、こんにちは。もう着任して一週間ということになりまして、ただいま議会中でございますので、いろんな各種のレクを受けたり、またはいろんな行事にも参加したりして慌ただしい一週間が過ぎたところで、まだ慣れたとは言い切れない中でですね、日々着実に業務をこなしていくということを心がけてやってきた一週間でございました。
ということで、これも初めての記者会見ということで若干緊張気味でございますけれども、進めさせていただきます。
それでは、まず報告事項といたしまして、本年10月に中区で発見されました不発弾、こちらの処理につきまして、先日、昨日ですね(正しくは先日)11月30日(土曜日)に無事撤去を行うことができました。
当日は、午前9時から避難対象区域の皆様方に避難をしていただきまして、(午前)10時から自衛隊による信管除去作業を開始し、午後0時42分に処理を全て終わることができたとのことでございます。
まずは、市民の皆様をはじめ、自衛隊、そして愛知県警、様々な関係機関の皆様のご協力の下、スムーズに作業を進めることができましたことを御礼を申し上げます。
そして、また今月の15日(日曜日)でございますけど、また新たに今度は東区でも同様に不発弾の処理がございます。避難対象区域にお住まいの市民の皆様、関係機関の皆様方におかれましては、改めてご協力のほどよろしくお願いをいたします。
また、当日は道路規制や地下鉄の一部運休など交通にも影響が出ますので、お出かけの際は各種情報をご確認の上、余裕を持ってお出かけをいただければと思います。
ということでございまして、私からの報告は以上でございます。
(記者)
幹事社から質問させていただきます。冒頭でもお話がありましたけど、市長に就任されて約一週間経過されましたけど、この間、市議会の各会派への挨拶とか、定例議会の所信表明なんかもこなされてましたけど。改めて、市役所の印象、あるいは新たに芽生えた思いとかそういったものを聞かせていただければと思います。
(市長)
そうですね。私、副市長を4年間やっておりましたので、大体の、市長がどういう動きをするかというのは存じておりましたけれども、やはりいざその場所に立つと思いは新たにはいたしますし、いよいよこの市政を担う立場になったのだなという身の引き締まるこの思いはしております。
ちょうど今、議会中でもありますので、まずはこの議会を丁寧に、そして真摯に向き合って終え、そして、また来年の予算編成に向けて着実に進めていかねばというふうに考えております。
(記者)
ありがとうございます。もう1点、お聞きしたいんですけど。市長選で掲げられたマニフェスト、かなり詳細という印象があったんですけど。
(市長)
はい。
(記者)
その中でも、市民税減税の5%から10%への減税率の引上げについてなんですが。前に市長おっしゃっていたように、26年度(2026年度)の予算に組み込めればいいかなというご発言があったと思うんですけど。改めて、現段階でのスケジュールとか、お話しできる範囲でお聞かせ願えればと。
(市長)
はい。この減税はですね、まず少なくとも来年度に組み込めるかというと、これはちょっともう、今もう年末でございますので、それはどうやっても難しいということで。あとは、これ、極めて慎重な審議と、予算上も各種いろんなところで行革(行政改革)をやってそれで財源を生み出すということになりますので、その行革(行政改革)もどこでどれだけ削るか。この辺も局と詰めなければいけませんので、これは一定時間、時間がかかります。最短でもやっぱり来年度一年間はそれでもんで、しっかりと議会にも説明をして、ご理解をいただきながら着実に進めていきたいということで、26年度(2026年度)からと。これを目指しているというところでございます。
(記者)
ありがとうございます。私からは以上なので。
それでは、市政一般について、各社さんお願いします。質問のある方は挙手の上、マイクを受け取ってからご質問をお願いします。
(記者)
よろしくお願いします。一週間、慌ただしい中で過ごされたということですけれども、大体市政の今の課題ですとか状況もある程度は見えてきたんじゃないかと思います。
(市長)
はい。
(記者)
その中でも、最優先事項として早く進めたいことは今どう考えていらっしゃるか伺えますでしょうか。
(市長)
これも、私、それを伺われると、やはり全ては同時並行で最短でというふうには考えておりますけれども。やはりあれですね、名古屋城の問題はなるべく、これ丁寧が前提ですけれども、丁寧が上にも丁寧にやりつつも、スピード感を持って進めたいと。このようには考えておる。ただ、これは、丁寧さが先ですので、丁寧かつなるべく早めにと。そういう感じですね。
(記者)
その名古屋城でいうと、丁寧に進めるというのは具体的にどういうことで、スケジュールとしてはどういうご自身の考えとか、今のところの指示ではどうされているか伺えますでしょうか。
(市長)
はい。やはり今これが滞っているのは、例の市民説明会における差別発言。あそこが今一番課題となっていますので、まずはあそこをしっかりと謝罪するべきところは謝罪をし、そして合意形成を図り、そしてそこをどうやって前に進めていくか。まずここに注力をしたいというふうに考えておりますし。
先ほどそのレクも受けましたけれども、ではどのようにして進めていくのかと。これは、スケジュール感というのは、これはやはり相手もあることですのでそこは定めずに、まずは丁寧に関係各位が納得のできる形で着地をすることをまずは目指そうというふうに局とも話をしたとこです。
(記者)
分かりました。それに関連してなんですけれども、前市長河村さんのパワハラ発言があった、パワハラがあったと感じた職員がいたという件に関してなんですけれども。
(市長)
はい。
(記者)
その第三者委員会が開かれるということで11月上旬に広報がありまして、その後の状況ですとか、それとその名古屋城をどう進めていくかというのは、時期的に何か関連があるものなのか伺えたらと思います。
(市長)
これは、まだ私もその最終的な報告を受けておりませんので何とも言えませんけど。その結果次第ですね、それは。何か重大なことに発展するのか、それともそうではないのかと。それを見極めてからと考えてます。
(記者)
分かりました。そうすると、丁寧が上にも丁寧に進めるのは、その結果を待ってからということになるのでしょうか。
(市長)
ただ、そちらの河村さんの件はあくまで局内の話でございますので、それと局外の例の差別発言、これは並行してやれると思ってはいます。
(記者)
分かりました。その対話を進めて皆さんが納得できる形でということですけれども。
(市長)
そうですね。はい。
(記者)
それは、例えば河村さんの場合は、ご自身で結構いろいろご連絡をされてたりしてたやに、ご本人がおっしゃってましたけれども。
(市長)
はい。
(記者)
広沢さんは、どういう形で進められるかと。
(市長)
これは、私がご連絡を差し上げたほうがよければそのようにいたしますし、これは本当に何が、そういう連絡方法一つを取っても、例えば出向くことにとっても、これは局と相談をしながらどういうアプローチが一番最適解かというのは、これはその場その場で判断をしていきたいというふうに思います。
(記者)
今は、まずその現状を把握する段階ということになりますか。
(市長)
把握は大体レクでしましたので、次の一歩をどうやって、どのように合意形成に向けて進めていくかと。ここの段階ですね。はい。
(記者)
分かりました。あと、私からはごめんなさい、2点で終わりなんですけど。改めて市長に就任されて、意気込みじゃないですけど初めての定例記者会見なので一言お願いできればというのと。あと、特別秘書の話。今、空席になっていると思うんですけれども、それに関してどう考えられるかというその2点を伺えたらと思います。
(市長)
はい。意気込みに関しては、やはり前の副市長時代ですと所管局が数局というふうに限られていたので、これが全局になりますので、やはりレクの数もその数倍に、副市長時代の数倍に及びまして、しかも多岐にわたっていると。なので、これを日々ずっとそれぞれの課題に向き合うというのは、なかなかやはり頭の回転が追いつかないぐらいに大変なものだなと。でも、そのためにもちゃんとしっかり休息を取って、この勤務時間中は頭をフルに働かせられるようにという、そういう体調管理を含めてそこをしっかりやっていかなければいけないなと、そういう感想を持ってます。
あとは、特別秘書に関しては、これは従来河村前市長の下で置かれていたということは当然承知をしておりますし、その職務というのも一応私もはたで見ておりましたので。ただ、これは私はですね、まだそういう特別秘書の方を、例えばこの方、なかなか誰でもいいというわけにはいかないので、ああいう職務は。適切な方が今のところ見つかっていないと。そんな状況が続いているという、そんなところでございます。
(記者)
すみません。よろしくお願いします。
(市長)
はい。
(記者)
今の質問に関連して、特別秘書、適切な方が見つかっていないということでしたけれども。適切な方が見つかれば起用するという考えで。
(市長)
そうですね、それはそう考えてます。はい。
(記者)
ありがとうございます。すみません、あと公約に掲げられました10%減税について、先日市議会の各会派の皆さんにご挨拶されたかと思うんですが。その後に、自民党の藤田団長が10%減税について、選挙期間中に上がっていた公債償還基金を使う場合には、ちょっと市議会としては慎重に審議していかなければいけないという話をされていたんですが。広沢市長の現時点での行革(行政改革)が進まなかった場合に減税を10%に拡大するためにどうしていくのかというのは、今の現時点でお考えがありますでしょうか。
(市長)
公債償還基金については、あれは緊急避難的にいわゆるキャッシュフロー的に足りなくなった場合に使うということであって、それをそのまま減税に充てるということはいたしません。あくまで減税は行革(行政改革)で生み出すということでございまして。
じゃあ、追加100億できるのかと言われますと、私は候補者の段階から全てどことどこで100億を生み出せると、こういう直感を持っていたわけではありませんので、これはもうこれから局と詰めてどこで削れるのか、これの精査をしていきたいと。もうこれに尽きますね。なので、それについては本当にこれから頑張るとしか言いようがございません。
(記者)
ありがとうございます。10%を目指されるということですけれども、行革(行政改革)の結果、例えばその中間の何%なのかは不明ですが、6%とか7%とかそういった場合でも、できるだけ多くの減税幅で実現させたいというお考えでしょうか。
(市長)
まあ、あまり最初から下げる、妥協するというのはあまり考えておりませんが。現に、前回も10(%)を目指して5(%)というのもありましたので、そういうことも全くないとは言いませんけど。まずは、やはり公約どおりの10(%)を目指して全力で頑張ると。こういうところですね。はい。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
今の財政的なことに絡んで、いわゆる103万の壁の話で今議論になって、国会の議論になってますけども。
(市長)
はい。
(記者)
その影響で地方財政もやり方によっては大きく影響を受けるということで、名古屋市さんも取材させていただいたところ、680。
(市長)
680ですね。680億。
(記者)
680億が失われるおそれがあるという状況になってますけど。この点につきましては、どのように現時点でお考えでしょうか。
(市長)
はい。680億というのは極めて巨額でして、単純計算で名古屋市の5%減税で100億ですので、それの本当に相当数倍。大体仮にもしこれを減税というふうに捉えますと、実際にこの103万の控除を上げるというのは、これは減税にほかならないもんですから、パーセンテージにすると約30%弱市民税減税が行われるようなものになるわけなんですよね。
正直言って、これ、選挙の前は、これはそういう案は出てましたけど、それは決定してなかったので、そこは全く影響は考慮せずにマニフェストは作りましたので。これが本当に実現化するとなると、それとどう考えるんだというのは、これはまた改めて考えなければいけないんですが。
これは本当に、基本的にはこれ、国の施策ですので、じゃあ680億、例えば丸々市が面倒見ろって言われても、これは土台無理な話でして。じゃあ、あとは全額市が(国に)カバーしていただけるのか、もしくはどれぐらいとかこれを見極めないと何とも言えないことではありますが。
ただ、これ減税ですので、当然それ、仮にもし国が全額措置をしていただけたとすると、大変に約30%市民税減税のようなものが行われることになりますので、それは市民生活にとっては大変に助けになりますし、またそれでこの経済が動き始めるという点ではいい施策だと思います。ただ、地方財政にとっては、それが本当に財源が措置されるかどうか、これが大変に重要となってくるとは思います。
(記者)
そうしますと、その部分につきましては、国が負担するように市としても国に対してそういう要望・要求をしていくということなんでしょうか。
(市長)
そうですね。政令市長会(指定都市市長会)等でも積極的にこれは要望していきたいと。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
各社さん、よろしいでしょうか。それでは、これで市長定例会見を終了します。
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