ナガシンクイムシ類
[学名] Bostrychidae
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科
円筒状の形をした甲虫で、小型な種が多いが、20mmを超える種もある。
ほとんどの種は食材性で、建築材や家具材、竹製品などを食害する。穀類などを食害する種もある。
チビタケナガシンクイ
[学名] Dinoderus minutus (Fabricius)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

体長2.5-3.5mm。コナナガシンクイより多少太めの外観を持つ。
竹材の害虫として有名。
日本家屋の土壁に使用されるこまい竹(小舞、木舞)に発生した場合、駆除が難しいので、防虫処理をしたものを使用するのが良い。
調度品、日用品などの竹製品や籐ヤシ(ラタン)製品なども、よく被害にあう。

ニホンタケナガシンクイ
[学名] Dinoderus japonicus Lesne
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

体長3-4mm。チビタケナガシンクイによく似ていて、区別は難しい。
生態や、被害の様態はチビタケナガシンクイとほぼ同じで、幼虫が乾燥竹材を食害する。
ホソナガシンクイ
[学名] Heterobostrychus aequalis (Waterhouse)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

比較的大型の種で、体長6-13mm。
南方系の種で、東南アジアでは家具や建材の大害虫。
多くの樹種を加害する。
日本では定着しているか定かではないが、ときどきラワン材や籐ヤシ(ラタン)家具などの食害が報告される。
オオナガシンクイ
[学名] Heterobostrychus hamatipennis (Lesne)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

体長8-15mm。
ラワン材に被害が発生することがある。
大型種のため、穴は大きく、成虫になって材の外に出るときに出る粉状の木屑(フラス)の量も多い。
ヒメタケナガシンクイ
[学名] Dinoderus bifoveolatus (Wollaston)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

体長2.5mm前後。チビタケナガシンクイによく似ている。
世界の熱帯、亜熱帯域に広く分布する。
日本への侵入は1986年に東京で確認された。
名古屋でも、籐製品から発生したものを1998年に認めた。
日本国内での定着は難しいと思われるが、輸入時に加害されていたものが、短期間に被害を拡大することは充分にありえるので注意が必要。
コナナガシンクイ
[学名] Rhizopertha dominica (Fabricius)
[分類] 鞘翅目(コウチュウ目),ナガシンクイムシ科

体長2-3mm。
穀類の害虫。粉などの加工品にも害がおよぶ。
触角第2節が第1節とほぼ同じ長さであることなどで、食材性の種と区別できる。
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