湯取車

湯取車(ゆとりぐるま)は、万治元年(1658)に東照宮祭礼車として、中区旧桑名町で造られましたが、同町が新車を造ったので、天保2年(1831)に当時の情妙寺前へ譲られ現在にいたっているもので、現存する「名古屋型」の山車の中で最も古い歴史をもっています。もともと湯取神子車(ゆとりかみこぐるま)と称していました。
| 高さ(最上段) | 巾(車体) | 巾(輪掛) | 長さ(車体) | 長さ(楫棒) |
|---|---|---|---|---|
| 630 | 175 | 270 | 315 | 630 |
高欄部分には、紅葉錦、流水などの見事な彫刻、屋根には金箔が押された鏡天井が施されています。
幕は、昼と夜で異なり、昼には森高雅の下絵といわれる雲龍の刺繍をあしらった水引幕に、緋・萌黄・紺の三色縦継ぎの大幕を用い、夜には、渡辺清の下絵といわれる麒麟・龍・鳳凰・亀の四霊の水引幕に猩猩緋単色の大幕を用います。
人形は、上山に安倍清明(あべのせいめい)と巫女、前棚には2体の人形が載っています。向かって左の人形が太鼓、右が笛を持っています。笛吹きは、笛を吹く所作が鼻にあたるところから「鼻こすり」の愛称で親しまれ、ときおり瞬きもします。
からくりは、巫女が湯取り神事を行う様を演じます。巫女が両手に持った笹で釜の中をかきまわすと、湯気の象徴として「湯の花」と呼ばれる白紙の細片が釜から吹き上がる場面は見ごたえがあります。
市無形民俗文化財指定(昭和48年市有形民俗文化財指定、平成26年切り替え)
維持管理/湯取車保存会
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