河水車

河水車(かすいしゃ)は、廷宝2年(1674)に中区旧住吉町で造られました。製作当初は産宮車(うぶみやしゃ)と呼ばれていましたが、宝暦11年(1761)に人形とともに菊慈童車(きくじどうしゃ)と名を変え、さらに明和9年(1772)に改造が加えられ、現在の河水車となったと伝えられます。
| 高さ(最上段) | 巾(車体) | 巾(輪掛) | 長さ(車体) | 長さ(楫棒) |
|---|---|---|---|---|
| 598 | 208 | 308 | 325 | 639 |
昭和20年の戦災で、尾張藩主10代斉朝から拝領したといわれる石橋車(しゃっきょうしゃ)を失った中之切が、昭和23年に住吉町から購入しました。屋台の4本柱と高欄廻りは熱帯産の高価な檳榔樹(びんろうじゅ)、懸魚(げぎょ)は龍の丸彫り、塗りは溜塗り、金箔付金具は2分厚の板と、いずれも豪華さを感じさせます。
水引幕は、石橋車に用いられていたものを平成2年に復元したもので、勇猛な唐獅子と華麗な牡丹が金糸銀糸の刺繍で描かれています。
人形は、屋台に大将と2体の唐子人形、前棚に麾振(ざいふ)り1体を載せています。2体の唐子人形は、石橋車に載っていたものに模して改造したものです。
からくりは、この町に二百年以上前から伝わるもので、能楽の「石橋」に由来します。天下泰平のおめでたと瑞兆を現す勇壮壮麗な獅子舞です。獅子頭をつけた唐子が首を上下に激しく振りながら踊り、中人形の唐子が左右に走り動いて松の木に吊った太鼓を打つ様子を演じます。
市無形民俗文化財指定(昭和48年市有形民俗文化財指定、平成26年切り替え)
維持管理/中之切奉賛会
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