令和2年度被災地支援リポート 陸前高田市 12月分の記事
令和2年度被災地支援リポート 陸前高田市
令和2年12月18日(金曜日)
みなさんこんにちは。建設課に派遣されている職員です。
岩手県内でも温かいと言われている陸前高田ですが、12月に入りぐっと冷え込む日が多くなり、なかなか布団から出られない状態が続いております。が、ついに……陸前高田市にも雪が降り、本格的な冬の訪れとなりました。土木工事にとって雨などの気象条件は事業の進捗に大きな影響がありますので、心配しているところです。
道路や橋の工事を担当していますが、復旧工事を行っていた橋がようやく通行できるようになりました。平成27年の工事着工から6年という長い年月が経ちましたが、無事に完成を迎えることができ、工事に携わったものとしては非常に感慨深いものがあります。
もう一方の大きな事業である「高田米崎間道路」については、幾つかの工区に分けて工事を進めており、完成した箇所もありますが、橋梁やボックスカルバートなど構造物の区間は、手間や時間が掛かります。2か所新設する橋梁のうちの1つですが、簡単に紹介したいと思います。
高田米崎間道路を跨ぐように橋を架けますが、桁の長さが約24m、1本の重量が約23tのコンクリート製で、8本並べて幅員約6mの橋梁にします。陸前高田市では橋桁を造る工場が無いので約80km離れた県内の北上市にある工場で製作し、一般の車両の支障にならないよう夜中に専門の業者にて運搬します。架設するための重機は、220tを吊り上げる能力がある大型のクレーン車で、非常に重量があるため、このままでは道路を走ることが出来ないので分解した状態で現場へ搬入し、前日までに組み立てを完了して待機します。当日は、多少風はありましたが天候もよくトレーラーの運転手、クレーンのオペレータ、現場監督、皆さんの息がピッタリで順調に作業を行いました。
一方で、大きな構造物がない区間については比較的スムーズに工事の完成を迎えています。
完成している箇所もありますが、全体としてはまだまだと言った感じです。あと3か月しかありませんが、一日も早く工事が完了出来るように、体調管理を万全にして頑張りたいと思います。(やっぱり東北、寒い!)
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