令和2年度被災地支援リポート 陸前高田市 6月分の記事
令和2年度被災地支援リポート 陸前高田市
令和2年6月15日(月曜日)
こんにちは。4月から陸前高田市防災局防災課に派遣されている職員です。
今年は、コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている最中での赴任となり、我々のような、県外から派遣されてきた職員については、2週間の自宅待機からスタートしました。
当然のことながら、陸前高田市でも、公共施設や人が集まる各種イベントなどの延期・中止など、多くの措置が図られており、これまで、市内ではもちろんのこと、岩手県は全国で唯一、感染者が確認されておりません。
3月に業務の引継で来た時以来でしたが、その頃と比べても、市街地も閑散としている印象を受けました。

自宅待機中に防災行政無線から聞こえてくる情報が印象的でした。気象情報や防災情報をはじめ、1日数回の定時放送や毎週日曜の休日当番医の情報など、防災行政無線の運用は名古屋市とはとは大きく異なっています。昨年度まで防災危機管理局で防災行政無線の担当をしていたこともあり、音声を聞きながら、着任後は、私も担当することになるのだろうとイメージし、待機期間を過ごしました。
陸前高田市は、その土地柄から、4月や5月の春先において風が強く吹き、暴風警報や、波浪警報が発表されることが多い地域です。赴任した4月1日も暴風警報が出ていて、驚きましたし、自宅待機が明け、着任したその日も海上の暴風警報と波浪警報が発表され、早速その対応にあたることになりました。着任後の最初の週末にも、暴風、波浪警報の発表が予想され、また、警報級の大雨の可能性もあったため、警報の発表前から出勤し、深夜まで対応にあたり、さらに警報が解除された朝には震度4を観測する地震が発生するなど、着任早々から色々な災害対応をすることとなり、早くも洗礼を受けたといった感じでした。

防災課は、課長、課長補佐、副主幹、私の4人という、防災危機管理局と比較して大変小さな課です。
災害や危機事象への対応、防災に関する情報啓発などの通常業務に加え、今年はコロナウイルス対策本部が当課に設置されていることから、本部員会議の準備、さらには、市民からのコロナに関する問い合わせ専用電話も設置されており、多くの電話対応をすることとなりました。


「岩手県は感染者が出ていないから、普段とそんなに変わらないのだろう」という考えを持っている県外の方もいらっしゃると思いますが、感染者がゼロだからこそ、市民の皆さんも、いつ感染者が出るのか、自分は大丈夫かというより強い不安を抱えているように思います。また、中には相当神経質になっている方もおり、工事関係者や派遣職員などの県外ナンバーの車を見たら、何とかしろといった強い問い合わせも多くありました。
これからの季節、コロナウイルスについては、マスクによる熱中症対策や、出水期における避難所での感染症対策など、新たな課題がありますが、地域の実情に合わせ、柔軟に対応していかなければならないと考えています。
陸前高田市も他都市と同じで、飲食店などはここ最近でやっと再開され始めていますが、未だ以前のようにはお客さんは入っておりません。すぐに元通りというわけにはいきませんが、少しでも早く市民が安心し、町に賑わいが戻ってきたらいいなと思っており、派遣職員として微力ながらその手助けができればと思っています。
令和2年6月16日
陸前高田市復興局市街地整備課に派遣され、また新しい1年がスタートしましたが、世界中が「新型コロナ」の影響で大変ですが、そんな中、地元紙に変わった写真が掲載されましたので、私もさっそく撮ってきました。ここは、高田町字栃ケ沢地内です。併せて、国道340号のかさ上げの進捗状況を報告します。
さて、今泉地区土地区画整理事業の今年度は、かさ上げ1を7月に宅地引渡しを最初に行い、かさ上げ3が10月完成、かさ上げ12及び平地部を年内完成させて宅地引渡しは、完了し、本年度末の工事完成をめざしています。

今泉地区の現場には、国道45号の気仙大橋と矢作町経由でしかいけません。地区の中央に災害復旧されている姉歯橋と北側地区外に新設されている国道340号(仮称)今泉大橋の完成が待たれます。
東日本大震災津波災害から10年目を迎えて、この1年も頑張っていきます。
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