アンダーパスの概要

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ページID1009831  更新日 2025年10月17日

アンダーパスは、あおなみ線、JR関西本線、近鉄名古屋線の鉄道下を横断する都市計画道路椿町線の車道部です。アンダーパスを整備することにより、大規模な鉄道施設で長年分断されていた中村区太閤地区と、ささしまライブ24地区の地域分断が解消され、名古屋駅からのアクセス改善が見込まれています。

写真:椿町線(掘割部)
椿町線(掘割部)

アンダーパスの概要

  • 延長 162.7メートル
  • 車線 4車線(1車線の幅3.25メートル)
  • 工事費 約195億円

工事概要

アンダーパス工事は、幅員約20メートル、延長約160メートルのトンネルを非開削工法にて工事を行います。鉄道直下の工事となるため、鉄道運行の安全を考慮し、近鉄名古屋線直下を近畿日本鉄道株式会社、JR関西本線とあおなみ線直下を東海旅客鉄道株式会社にそれぞれ委託し工事を実施しています。なお、鉄道部以外は名古屋市にて開削工法により工事を行いました。

イラスト:工事概略図(平面図、断面図)
概略図

JR関西本線・あおなみ線横断部(71.4メートル)

あおなみ線・JR関西本線の横断部では、HEP&JES工法と呼ばれる非開削工法にて工事を行っています。HEP&JES工法とは、エレメントと呼ばれる約1メートルの鋼製の箱をトンネル形状にけん引設置し、コンクリートでエレメント内部を中詰めして、トンネルを構築する工法です。

STEP1:立坑を構築し、トンネルの上部となるエレメントをけん引施工します

イラスト:STEP1 立坑構築、上床エレメントのけん引施工の説明

STEP2:側壁となるエレメントをけん引施工します

イラスト:STEP2 側壁エレメントのけん引施工の説明

STEP3:床部分となるエレメントをけん引施工します

イラスト:STEP3 下床エレメントのけん引施工の説明

STEP4:トンネル内部の土砂をショベル等を用いて掘削・搬出します

イラスト:STEP4 トンネル内部の土砂の掘削、搬出の説明

STEP5:中壁を設置します

イラスト:STEP5 中壁の設置の説明

STEP6:中間立坑部にボックスを構築します

イラスト:STEP6 中間立坑部にボックスを構築する説明

(★函体の整備は完了しました。)

写真:整備完了した函体1

近鉄名古屋線横断部(55メートル)

近鉄名古屋線の横断部では、R&C+ESA工法と呼ばれる非開削工法にて工事を行っています。R&C工法とは、地中に鉄道防護用の箱型の鋼管(箱型ルーフ)を推進設置し、後方から鉄筋コンクリート製の函体で押し抜いてトンネルを構築する非開削工法です。ESA工法とは、複数の函体を相互に反力体として利用しながら、1函体ずつ推進させる非開削工法です。

STEP1:立坑を構築し、80センチ角の箱型ルーフをトンネル上部となる箇所に施工します

イラスト:STEP1 立坑構築、トンネル上部への箱型ルーフ施工の説明

STEP2:トンネル下部にガイド導坑を掘削します。その後、立坑にて3個の函体を製作します

イラスト:STEP2 トンネル下部へのガイド導坑の掘削、立坑での3個の函体製作の説明

STEP3:製作した3個の函体をR&C工法にて鉄道下に押し込んでいきます。函体を押していくと同時に、立坑より箱型ルーフが押し出されるため撤去します

イラスト:STEP3 函体の鉄道下への押し込み、箱型ルーフの撤去の説明

STEP4:さらに3個の函体を製作し、ESA工法に切り替えます

イラスト:STEP4 さらに3個の函体の製作、ESA工法への切り替えの説明

STEP5:6個の函体を押し込んでいきます。到達立坑で押し出された箱型ルーフを撤去します

イラスト:STEP5 6個の函体の押し込み、箱型ルーフの撤去の説明

STEP6:6個の函体をつなぎ合わせます

イラスト:STEP6 6個の函体のつなぎ合わせの説明

写真:整備完了した函体2

このページに関するお問い合わせ

住宅都市局 都心まちづくり部 ささしまライブ24総合整備事務所
電話番号:052-453-0171 ファクス番号:052-453-0175
Eメール:a4530171@jutakutoshi.city.nagoya.lg.jp
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