有松の歴史と沿革
有松は、慶長13年(1608年)に鳴海・池鯉鮒(知立)両宿の間宿(あいのしゅく)としてつくられました。耕地も少なく、茶屋集落としての営みにも限界があったため、尾張藩の奨励によって副業として絞染を工夫しました。この有松絞は、東海道の旅人にもてはやされ、有松は繁栄を誇りました。
天明4年(1784年)の大火からの復興の際、火災に備えて漆喰による塗籠造(ぬりごめづくり)や卯建(うだつ)が取り入れられた建物がつくられました。今も当時の面影を残した豪壮な町屋がたち並ぶ、全国的にも有名な歴史的魅力あふれるまちです。
建築意匠用語の説明
1 塗篭造り(ぬりごめづくり)
壁や軒裏を土で厚く縫って、防火構造としたもの。
2 海鼠壁(なまこかべ)
土蔵造りの建物の外壁仕上の一つ。方形の瓦を並べ四隅を釘止めとし、目地に漆喰を塗り上げてその断面を海鼠形にしたもの。耐火性の強さから民家の土蔵造りの腰壁に使われるようになった。
3 虫籠窓(むしこまど)
町屋の厨子2階に開けられている窓で虫籠格子を持っているもの。通気孔と。して開けられたのが、その発生と考えられる。虫籠格子とは、窓枠や格子木の4寸角の材を6つ割にしたものを心にして縄を巻きつけたものを格子として土を塗って作る。後に、漆喰塗りとして防火構造にした。
4 卯建(うだつ)
近世民家、特に町屋において、建物の妻側に設けられた小屋根付の袖壁。隣家と互に接して立ち並ぶ町屋では、卯建をあげることで屋根のけら場を隣家に出すことなく収め、狭い土地を有効に利用することが出来た。また、壁面を土で厚く塗って小屋根を瓦葺きにすれば、防火の効果もあった。
5 土庇(どびさし)
絞の店頭販売のための庇の巾は半間あり、下が土間であるため「土庇」と呼ばれている。
6 懸魚(げぎょ)
破風(はふ)の拝(おがみ)の下又はその左右に取り付ける装飾
有松の伝統的建造物
有松のまつりと山車
関連リンク
このページに関するお問い合わせ
緑区役所 区政部 地域力推進課 地域の魅力の向上・発信担当
電話番号:052-625-3878 ファクス番号:052-623-8191
Eメール:a6253878@midori.city.nagoya.lg.jp
緑区役所 区政部 地域力推進課 地域の魅力の向上・発信担当へのお問い合わせ