市場用語集

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ページID1016140  更新日 2025年10月22日

市場内で使われている用語を五十音順にご紹介。

市場用語一覧

五十音順 用語 説明
相対取引 売り手と買い手がそれぞれ一対一で、相場や数量を協議して売買取引をすること。(関連用語)せり取引
委託販売 卸売業者が出荷者から委託を受けて販売し、手数料を取る販売方式。(関連用語)買付販売
移動ぜり 市場の卸売場に配列してある上場物品の現物または見本に沿ってせり人及び買い手側が移動し、上場物品を目前にしながら行うせり取引の一方式。
売り手市場 取引において、需要に比べて供給が少なく、売り手に価格や支払い条件の決定の主導権がある状態をいう。一般に、売リが少なく、買いが多いと売り手が有利になり価格は上がる。反対に供給が過剰な場合は買い手が主導権を握ることになり、この状況を買い手市場という。(関連用語)買い手市場
枝肉 肉畜がと畜された後、剥皮され、内臓を摘出され、頭部・四肢端・尾部を除去された時点のものをいう。枝肉は、背柱の中心線で左右に背割りされた後、冷却される。
大型小売店 スーパーマーケット、生協等の量販店をいう。
大口消費者 学校、工場、病院等の給食施設、ホテル、旅館、食堂等、大量に生鮮食料品等を消費する者をいう。
沖買い 水産物の集荷において、卸売業者が漁船、運搬船等におもむいて船荷全体を評価し買い付けることをいう。
送り状 物品の送り主が受取人に対して交付する文書で、通常、物品とともに受取人に交付される。その内容は、出荷者により若干の相違があるが、通常、次のような事項が記載される。(1)送り主の住所、氏名又は名称 (2)発送人の住所、氏名又は名称 (3)物品の種類(品名)、等級、規格、数量 (4)指値 (5)販売希望価格 (6)販売条件 (7)売却物品の場合は価格 (8)発送年月日 (9)輸送年月日 (10)その他
卸売価格 卸売市場において卸売業者が仲卸業者又は売買参加者に対して売り渡した価格をいう。
卸売業者 卸売市場において、出荷者から販売の委託を受け、または買い付けて卸売業務を行う業者をいう。
階級 重量、大きさなどによる計量の区分を階級という。青果物では、品目、産地により名称が異なるが、LL、L、M、S、SS、大、中、小などに区分して表示している。規格ともいう。(関連用語)等級
買付販売 卸売業者が出荷者から買い付けた物品を販売すること。(関連用語)委託販売
買い手市場 取引において需要よりも供給が上回る供給過剰の状態で、買い手が強い立場にある状況をいう。(関連用語)売り手市場
買い人気 ある価格帯での「買い」が多い場合、またはそのときの相場で買い付けようとする者の多い場合をいう。従って、相場高騰の傾向にある場合に用いられる。
機械ぜり 通常のせりは、せり人によるせり進行のための表示(発声、手先表示等)と買い手側の発声及び手先表示等の方法で行われるが、近時、せり取引の確実化、迅速化を図るため、一部の市場において機械を利用したせり取引が実施されている。
共選 市場への出荷物品について、農協、出荷組合等が共同出荷する場合に、選別も農協、生産組合等が共同で行い、個々の生産者名等を表示しないで出荷すること。(関連用語)個選
共同仕入れ いくつかの小売業者がまとまって商品を共同で仕入れることにより、ひとつの商品の仕入れ単位数量が大きくなり、仕入れ原価引き下げや商品の計画発注・計画配送といった流通経費の削減を図ることができるしくみ。
系統出荷 青果、畜産物の生産農家が系統農協組織を通じて出荷すること。
堅調 市況用語。価格が下がらず、むしろ上がり気味なこと。強調ともいう。逆に下がり気味の状態を軟調、軟弱などという。
現物ぜり 上場物品全量を卸売場に配列し、これを示して行うせり売りの方法をいう。
小動き 市況用語。高値、安値に多少の動きがあっても、中心相場が動かず価格が同一水準を保っている状態をいう。
コールドチェーン 生鮮食料品を冷凍・冷蔵で流通させる方式。産地(加工包装して冷凍・冷蔵)から輸送(冷凍・冷蔵車)・市場(冷凍・冷蔵保管)・輸送(冷凍・冷蔵車)・小売業者(冷凍・冷蔵ショーケース)・消費者(冷凍・冷蔵庫)と、産地から台所まで低温でつなぎ、生鮮食料品の鮮度と品質の保持を図るシステムをいう。
個人出荷 市場への出荷物品について、生産者個人が任意に選別し出荷すること。
個選 市場への出荷物品について、農協、出荷組合等が共同出荷する場合、その構成員である生産者が個別に選別した物品を、その生産者名等を表示して出荷すること。(関連用語)共選
小高い 市況用語。価格が少し上昇すること。
小戻す 市況用語。価格がやや回復すること。
小保合い(こもちあい) 市況用語。小幅の騰落を繰り返す状態。
小安い 市況用語。価格が少し下落すること。
先取り 市場に入荷する生鮮食料品は、せり、入札などで値段が決まった後で買い手が荷を引き取るのが本来の姿であるが、遠方への転送などで値決めを待つ余裕がない場合、値決め前の荷を先に取り、値段は後で行われる値決めに従うという方法。
指値(さしね) 出荷者が卸売業者に物品の販売の委託を行うに際し、一定の価格以上で販売するように指示することがある。この指示価格を指値という。
産地卸売市場 主として漁業者または水産業協同組合から出荷される水産物の卸売のため、その水産物の陸揚地において開設される市場をいう。
産地価格 産地における市場価格。商人の買い入れ価格。場合によっては生産価格等の総称を意味する場合もある。
産地仲買人 生産者から直接、もしくは産地市場から買い付け、消費地市場や消費地卸売業者に出荷(委託または売却)することを業とする商人をいう。産地商人ともいう。
市況 市場の取引状況。荷動き、値動き、決済条件、受渡し条件など、市況が売り手にとって有利になることを市況好転といい、逆に売り手に不利になることを市況悪化という。
仕切り 販売を委託された物品について、販売した結果及び受託手数料その他の経費について委託者に報告することをいう。また、受託販売によって生じた債務を弁済すること(売買仕切金の支払い)をいうこともある。通常、売買仕切書を作成し、これによって委託者に報告するとともに、所定の期日までに、銀行送金、窓口支払いなどの方法によって支払いが行われる。
市場外流通 産地・消費地直結取引ともいわれ、消費地の卸売市場を経由しない流通方式である。主として生産者と消費者・小売業者とが中間流通機構を飛び越して直接取引を行うことをいう。
しっかり 市況用語。相場がやや高くなって、上げ気味の状態をいう。
品薄高 品薄のため価格が上昇すること。
地場物(じばもの) 野菜、果実等で卸売市場の周辺地域で生産、出荷されるものをいい、近郷野菜、近郷果実ともいう。
祝儀相場 市場の新規開設、年始の初市、初入荷などの機会に形成される相場で、通常より高い価格で取引が行われる場合が多い。
出荷団体 生産者から農産物の販売の委託を受けて青果物を出荷する農協や任意団体をいう。
上場 卸売業者が特定の商品を販売の対象とし、その商品の産地、荷主名、銘柄、等級、数量等を呼び上げ、売買に参加しようとする者に対し販売する旨の意思表示を行うことをいう。
正肉 枝肉が分割・除骨され、リンパ節等食用に供せられない部分を除去されたものをいう。
せり取引 多数の買い受け希望者に互いに競争させて、売り手にとって最も有利な価格で販売しようとする方法のひとつで、買い受け希望者が互いにその申し込み条件を知ることのできる公開的な取引方法をいう。
せり上げ せり売りの一方法であって、低い価格から出発して次第に高い価格を示していく方法で、これにはせり人が一定の価格を示してからせりを開始する方法と、これを示さずに開始する方法がある。
せり下げ せり上げとは逆に、せり人が自ら希望価格を示し、相手方の中に、この価格による買受を申し出る者が無いときは、さらに低い価格を示して、買い受けの申し出を待つ方法である。
せり人 市場取引の一取引方法であるせり売り、入札を主宰し、その進行、価格の決定を行なうことを職務とする卸売業者の役職員をいう。卸売市場においてせり人の役割は極めて重要であることから、卸売市場法ではせり人について開設者の登録を受けなければならないとしている。
前進出荷 野菜や果物などの出荷を早めにすること。天候等により生育が予想より促進された場合のほか、他の産地より早く出荷することによってより高価格で販売することをねらって行なわれる場合もある。
選別 青果物や鶏卵などを出荷するに先立ち、一定の規格、等級の基準に基づき、選別、選果、検査、格付けを行なうことの総称。
精肉 小売用にカットされた各部位の食肉を、厚・薄切り肉、ひき肉、かたまり肉など、消費者が利用しやすい形態にさらに加工したものをいう。
相場 商品が取引される、そのときそのときの値段。
相場が下落して、これ以下に下落できない点に達した状態をさす。
高値疲れ 相当の期間高値が続いて、上がりそうで上がらない状態。また反落が予想される状態。
高値・中値・安値 市況情報では品目別に同一産地、同一規格のもので、その市場に当日入荷上場され、売りさばかれたもののうち、極上品または荷痛み等による劣悪品、等外品など特殊な価格の出るものを除外したうえで、最高、最低の価格を高値及び安値という。また、中値とは、最も多く取引された価格(最頻価格)をいう。
建値 卸売市場で、卸売業者と買受人との間でせりや入札によって形成された価格を言う。また、重要な地位にある市場のこのようにして形成された価格が、他の市場における取引に際して標準値として使用される場合にもこれを建値と称する。
強い 市況用語。現実に価格が上がりそうなこと、将来高くなりそうな状態をいう。
強気 市況用語。市況の先行きが強い(高い)と判断することをいう。
強気配 市況用語。価格が上昇傾向にある状態をいう。
強含み 市況用語。相場に上昇の傾向があらわれている状態をいう。
強保合い(つよもちあい) 市況用語。価格が上昇したまま反落しないで保っている状態をいう。
低迷 価格が下落したが、相場をもとに戻す材料をつかめず、下落したままの状態が続いていることをいう。
出来高 売買が成立した数量のこと。
等級 品質の良否による品質区分を等級という。青果物では、品目、産地により名称が異なるが、秀、優、良、上、中、並等に区分して表示されている。(関連用語)階級 なお、食肉については、(社)日本食肉格付協会が、全国統一基準に基づいて、牛枝肉は「歩留等級」3ランクと「肉質等級」5ランクの組み合わせによる15区分、豚枝肉は「肉質等級」の5ランクに、それぞれ格付け(ランク付け)を行っている。
トレーサビリティ 直訳すると英語で「追跡可能性」の意味。牛の生体の両耳、又は牛肉となってからはその容器などに、10ケタの個体識別番号を表示するよう、法律で義務付けられた。この個体識別番号から、生産・と畜・加工・流通の各段階の情報を追跡が可能となっている。
仲卸価格 仲卸業者が小売業者に売り渡した価格をいう。
仲卸業者 中央卸売市場の仲卸業者とは、仲卸の業務、すなわち開設者が市場内に設置する店舗において、その市場の卸売業者から卸売を受けた生鮮食料品等を仕分けまたは調整して販売する業務を営む者をいう。仲卸業者は、卸売業者とともに卸売市場において、1.取扱物品の適正な評価、2.取引の迅速化、3.適切な分荷などの役割を果たしている。
荷受会社 卸売市場法でいう卸売業者のことをいう。
荷印 出荷者名の略称であって、物品への出荷者名の表示や販売原票の出荷者名の略記の場合などに使用される。
荷姿 農産物の輸送、保管、販売などに当たって価値及び状態を保護するために、適切な材料、容器などを物品に施した状態をいう。
入札 売り手が、販売物の品種、産地、等級、階級、数量及びその他必要事項を示した後、買い手に対し競売価格を入札書に記入させ、その最高価格を記入した者に販売する形態をいう。
売買参加者 卸売業者が行う卸売の買い手として直接参加して物品を買い受けることができる小売商、大口需要者等をいい、仲卸業者とともに卸売市場における価格形成に重要な役割を果たしている。
売買仕切書 卸売業者が、販売を委託された物品について、販売した結果及び卸売業者の収受する手数料並びに委託者に対して支払うことを要する金額等を記載した書面。これをもって、委託者に対し、委任された業務の内容とこれによって生じた債権・債務について報告を行う。
端境期(はざかいき) 前年の産物と入れ替わって、新しい年の産物が市場に出ようとする時期をいう。
走り・しゅん 青果物・水産物等の生産、出荷の最初の時期を「走り」といい、その最盛期を「しゅん」という。
BSE(牛海綿状脳症) 牛の脳の神経細胞がスポンジ状となることから、この名が付けられた。感染した場合、数年の潜伏期間を経て、発病後は2週間~6ヶ月で死に至るとされる。わが国では2001年に初めて感染牛が確認された。
部分肉 正肉からさらに、余剰脂肪を削り取って整形された状態の肉をいう。カット肉ともいう。
歩留(ぶどまり) 生体から、皮や内臓などを取り除いた枝肉から、どの程度部分肉が生産されるかの割合のことをいう。
銘柄 一般に商標の呼称などをいい、青果物では産地荷印をいう。また、市場関係者の評価が高く、消費者の信用、知名度も高い荷印(出荷者名の呼称)のことのみを指す場合もある。
保合い(もちあい) 市況用語。需給のバランスがとれていて相場が動かないこと。相場は動いていないが、近く値上がりしそうな状態を「強含み保合い」または「強含み」という。
横ばい 市況用語。相場が上がりも下がりもしないこと。
弱い 市況用語。価格が下がりそうな状態をいう。
弱気配 市況用語。価格が下落傾向にある状態をいう。
弱含み 市況用語。価格が安くなろうとしている状態。
弱保合い(よわもちあい) 市況用語。価格が下がったまま、上昇しないで保っている状態をいう。
量販店 大量の物品を小売する百貨店、スーパーマーケット、セルフサービスストア、その他大型小売店を総称していう。

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