シックハウス症候群

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ページID1015258  更新日 2025年10月22日

シックハウス症候群の基礎知識

シックハウス症候群とは

住まいの建材や内装材、家具などに使われるさまざまな化学物質により、めまい・吐き気・頭痛・目のチカチカ・のどのイガイガなどの症状を起こすことを「シックハウス症候群」とよんでいます。

症状のある人のイラスト

原因となる物質について

ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)とよばれる化学物質が原因となっています。発生源は、合板・接着剤・塗料・防虫剤などがあります。
これらがどのくらいの濃度で症状が現れてくるかは、個人差が非常に大きいため、「この濃度以下なら大丈夫」とは一概に言えませんが、厚生労働省が室内濃度指針値を示していますので、ひとつの目安とされるとよいでしょう。

室内濃度指針値
化学物質名 発生するところ 室内濃度指針値※
ホルムアルデヒド 合板、接着剤、タバコの煙、石油・ガスを用いた暖房器具など 100μg/m3(0.08ppm)
トルエン 塗料・接着剤を使用した家具など 260μg/m3(0.07ppm)
キシレン 塗料・接着剤を使用した家具など 200μg/m3(0.05ppm)
パラジクロロベンゼン 衣類の防虫剤、トイレの芳香剤など 240μg/m3(0.04ppm)
エチルベンゼン 塗料・接着剤を使用した家具、燃料油など 370μg/m3(0.085ppm)
スチレン 断熱材、畳の心材、浴室ユニットなど 220μg/m3(0.05ppm)
クロルピリホス 防蟻剤(シロアリ駆除剤) 1μg/m3(0.07ppb)
但し、小児の場合は1/10
フタル酸ジ‐n‐ブチル 塗料、接着剤、顔料など 17μg/m3(1.5ppb)
テトラデカン 灯油、塗料など 330μg/m3(0.04ppm)
フタル酸ジ‐2‐エチルヘキシル 壁紙、床剤、電線被覆、各種フィルムなど 100μg/m3(6.3ppb)
ダイアジノン 殺虫剤 0.29μg/m3(0.02ppb)
アセトアルデヒド 接着剤、防腐剤 48μg/m3(0.03ppm)
フェノブカルブ 防蟻剤 33μg/m3(3.8ppb)

(※両単位の換算は、25℃の場合による)

シックハウス症候群の対策

換気をする

汚れた空気をきれいにするには換気をすることが基本です。部屋の2箇所の窓を開放し、空気の流れをつくると効果的に換気できます。

イラスト:窓を2箇所開けて換気をしている

身の回りの化学物質に注意する

刺激臭の強い家具や生活用品はなるべく買わないようにしましょう。また、タバコを吸うときには換気を十分行いましょう。防臭剤や殺虫剤などの薬品は正しく使いましょう。

新築・増改築するときのポイント

建材や内装材などは、なるべく化学物質の少ないものを選びましょう。合板やボード類はホルムアルデヒド対策として規格が設けられていますので、参考にされるとよいでしょう。

また、家の完成から入居までの間にできるだけ窓を開けて換気をしましょう。そのときには造りつけの家具やシステムキッチンの扉、押入れなども忘れずに開放しましょう。

相談窓口

シックハウス症候群についての相談は、千種・中村・中・南保健センター環境薬務課へ。なお、その他の保健センターにおいても、窓口に来られた方からの相談を受け付けていますが、現場調査を行う場合などは、千種・中村・中・南保健センターに引き継ぐことがあります。

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 生活衛生部 環境薬務課 環境衛生担当
電話番号:052-972-2644 ファクス番号:052-972-4153
Eメール:a2644@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
健康福祉局 生活衛生部 環境薬務課 環境衛生担当へのお問い合わせ