スズメバチ ハチに刺されないために

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ページID1015244  更新日 2025年10月16日

一般にハチは、イモムシなどの昆虫を捕らえて食べたり、植物の花粉を媒介するなどの働きをしており、自然界のバランスを保つうえで有益な昆虫とされています。しかし、ハチの種類の中で、スズメバチなどの集団生活を営むハチは、巣を守ろうとする防衛本能が強く、場合によっては人が刺されるという被害が生じています。

そこで、スズメバチなどの習性をよく知って、刺傷被害を未然に防ぎましょう。

スズメバチ

スズメバチの仲間

  • 日本には16種のスズメバチが生息していますが、名古屋市内にはコガタスズメバチ、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、モンスズメバチ、ヒメスズメバチ、チャイロスズメバチの6種が生息しています。
  • 名古屋市内の住宅地ではコガタスズメバチが多く生息しています。
イラスト:スズメバチが巣を作りやすい場所の図
スズメバチはこんな所に巣をつくります。
(1天井裏 2軒下 3戸袋 4生垣の中 5床下 6土の中 7木の枝)

コガタスズメバチ

  • 体長は22から28ミリです。
  • 女王バチが単独で営巣している5月から6月頃のコガタスズメバチの巣は、トックリを逆さまにしたような形をしています。
  • 働きバチは6月頃から羽化し始めます。働きバチの羽化が始まると、巣はトックリ型の首の部分が切り取られ、丸くなってきます。
  • 巣は次第に大きくなり、しま模様のある外皮で覆われたボール状の巣となります。
  • 成虫は樹液などを好み、他の昆虫を捕らえて幼虫に与えます。
  • 巣を守るため、巣に近づくと攻撃をしてくることがあります。

コガタスズメバチの生活史

コガタスズメバチの生活史と巣の写真

その他のハチ

アシナガバチの仲間(セグロアシナガバチ、フタモンアシナガバチなど)

  • 都市部でごく普通に見かけるハチで、足をだらりと下げて飛んでいます。
  • 体長は、セグロアシナガバチで21から26mmです。
  • 軒下や木の枝などに、茶碗を逆さにした形の巣を作ります。スズメバチの巣と違い外皮がないため、六角形の巣穴がたくさん見えます。
  • スズメバチに比べると性質が温和で攻撃性は強くありませんが、巣に触れたり刺激を与えると攻撃してくることがあります。
写真:アシナガバチの巣
アシナガバチの巣

ミツバチの仲間(セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ)

  • 人家に巣を作ることはまれですが、5から7月にかけて巣分かれ(ぶんぽう)のために大群で移動することがあります。
  • ぶんぽうは営巣場所を探すため早ければ数時間、長い場合は数日間、巣の近くの樹木に止まり、その後営巣場所に移動します。街路樹や庭木などに多数のハチが蜂球を作って群がるため恐怖感を与えますが、ぶんぽう群はおとなしいため、ハチを刺激したりつぶさないかぎり刺すことはないといわれています。
写真:ミツバチのぶんぽう群
ミツバチのぶんぽう群

ハチに刺されないために

  • 巣に近づいたり、イタズラしない。
  • 庭木を剪定するときは、まず、周囲に巣がないか確認する。
  • ハチが餌をとっている時は、刺激しない。
  • 洗濯物にハチがまぎれ込んで刺されることがあるので注意する。
  • ハチは黒色に対して激しく攻撃する性質があるため、ハイキングなど野外に出かけるときは、黒い着衣は避ける。匂いもハチを刺激するため、ヘアスプレーや香水などの化粧品の使用にも注意する。

巣を除去する場合は

アシナガバチなど、攻撃性が比較的弱い種類については、誤って巣に触れてしまうような場所でないかぎり、必ずしも除去する必要はありませんが、通路などの日常生活上支障のある場所に巣が作られたときは、早めに除去することも必要です。

スズメバチ

攻撃性が強く、作業中に刺される場合もあるので除去は専門業者に依頼しましょう。

アシナガバチ

スズメバチに比べ攻撃性が弱く、外皮もないため自分で除去することも可能です。夕方から夜、ハチが活動を停止している間に、風上から巣に向けてスプレー式の殺虫剤を20から30秒吹き付けます。巣が小さいうちに除去するのがポイントです。

名古屋市では駆除を行っていませんが、駆除方法などの相談には応じています。
なお、生活保護法による扶助を受けている世帯の方、在宅寝たきり高齢者や身体障害者等を含む市民税非課税の世帯の方については、昆虫等駆除費及び消毒費補助制度により補助することができる場合がありますので、お住まいの区を担当する保健センター環境薬務課にご相談ください。

もしハチに刺されたら

  • 刺された場所からできるだけ遠ざかる。
  • 傷口をよく洗い流す。
  • 患部に抗ヒスタミン軟膏を塗る(アンモニアは効果がありません)。
  • 症状がひどい場合は、速やかに医師の診察を受ける。

スズメバチトラップについて

4月から5月にかけて、越冬から目覚めた女王バチが巣作りのために庭木や植栽などの樹木に飛来します。そこで、この時期に誘引トラップを仕掛け、飛んでくる女王バチをおびき寄せて捕獲することにより、家の周辺に巣を作らせないようにする効果が期待できます。

添付ファイル

相談窓口

ネズミ・害虫に関するご相談は、千種・中村・中・南保健センター環境薬務課へ。なお、その他の保健センターにおいても、窓口に来られた方からの相談を受け付けていますが、現場調査を行う場合などは、千種・中村・中・南保健センターに引き継ぐことがあります。

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 生活衛生部 環境薬務課 環境衛生担当
電話番号:052-972-2644 ファクス番号:052-972-4153
Eメール:a2644@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
健康福祉局 生活衛生部 環境薬務課 環境衛生担当へのお問い合わせ