ガイドウェイバス志段味線(ゆとりーとライン)への自動運転技術の導入検討

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ページID1010204  更新日 2025年10月17日

ガイドウェイバスにおける自動運転技術を活用した新たなシステムの導入に向けて

ガイドウェイバス車両への自動運転技術導入検討の背景

写真:ガイドウェイバス

ガイドウェイバス志段味線で運用しているガイドウェイバスシステムは、名古屋市で平成13年に全国で初めて事業化されました。

鉄道とバスの利点を組み合わせたシステムですが、特殊な車両のため、車両更新や増車が非常に厳しい状況となっており、次期更新の車両については、近年技術開発が進展している自動運転技術を搭載した汎用性のあるバスの導入について検討を進めています。

大型自動運転バスによる実証実験

自動運転技術について、技術面・安全面・事業面からの検証を行い、ガイドウェイバスシステムに代わる交通システムとして機能するかどうかを検証するための検討を進めています。

令和5年度及び6年度は、借用した大型自動運転バスによる実証実験を行いました。引き続き、更なる検討の深度化を図っていきます。

大型バスを用いた位置精度検証の実証実験(令和5年10月、11月)

実証実験内容

  • 実験期間 令和5年10月14日(土曜日)から11月2日(木曜日)
  • 実験場所 国土交通省 国土技術政策総合研究所
  • 実験車両 アイサンテクノロジー株式会社保有の大型自動運転バス
  • 実験内容 作成した地図の経路に対し、磁気マーカー誘導方式などによる車両の自己位置の精度が、どの程度に収まるかの検証を目的とした実験走行を行いました。

イラスト:国総研の実験の走行コース・検証項目

写真:実験走行

大型自動運転バスによる高架区間想定路面走行実証実験(令和6年2月、12月)

実証実験内容

  • 実験期間 令和6年2月12日(月曜日)から2月21日(水曜日)、令和6年12月17日(火曜日)から令和6年12月27日(金曜日)
  • 実験場所 守山南部処分場(愛知県尾張旭市)の管理通路
  • 実験車両 アイサンテクノロジー株式会社保有の大型自動運転バス
  • 実験内容 ガイドウェイバス専用道(高架区間)の幅員や急カーブを部分的に再現した実験区間において、運転士が乗車した状態でハンドル操作や加減速操作をシステムにより自動走行(自動運転レベル2)し、各種の自己位置推定方式方式による車両制御の精度を検証しました。

また、令和6年12月24日(火曜日)、25日(水曜日)には、ガイドウェイバス沿線住民を中心に一般試乗者を募集し、ガイドウェイバスの乗り心地との比較などの社会受容性を検証しました。

検証・分析結果

  • 各種の自己位置推定方式(LiDARによるSLAM方式、磁気マーカー方式)による大きな制御誤差の差異はみられず、概ね車線幅員3m以内での走行を確認しました。
  • 2日間で157人の一般試乗があり、ガイドウェイバスの乗り心地との比較では、「良い・変わらない」の意見が87%ありました。一方で、「加速時にカクカクする(加減速が滑らかでない)」「カーブの通過速度が速い」などの意見もあり、自動運転制御に関して改善すべき部分が多いことを確認しました。

写真:自動運転車両・磁気マーカー

写真:実証実験位置図

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