なごやの外来種(外来生物)について
外来種とは、外国や日本国内の別の地域から人間の活動によって持ち込まれた生きもののことです。
外来種の多くは、ペットや食用などの目的で人間によって持ち込まれたり、船などに付着して運ばれたものです。
外来種問題とは?
人間の活動によって持ち込まれた外来種が、もともとそこにいた生きもの(在来種)の生きていく場所を奪ったりするなど、生態系に影響を与えています。さらに、農業被害や生活被害などが問題となっています。一度定着した外来種を完全に防除することは大変難しく、問題を深刻化させています。
ただし、外来種問題の原因の一つには、別の地域から生きものをむやみに持ち込んだ人間の行為にあることを忘れてはいけません。
外来種問題の対策は?
まずは、外来種を侵入させないことが大切です。そこで、「入れない」、「捨てない」、「拡げない」を標語として、外来種の被害を未然に防ぎましょう。
- 入れない もともとその地域にいない生きものをむやみに入れない
- 捨てない 飼っている生きものを野外に捨てない
- 拡げない 野外にいる生きものを他の地域に拡げない
情報収集にご協力を!
名古屋市内で、外来種(特に特定外来生物)を見つけたら、なごや生物多様性センターまで情報をお寄せください。
ダウンロード
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外来種啓発パンフレット「なごやの外来種」 (PDF 5.2 MB)
外来種について詳しい内容は、こちらをご覧ください。
注:このファイルはサイズが大きいため、環境によってファイルを開くのに時間がかかることがありますのでご注意ください。
関連サイト
外来種に関連するサイトへのリンク集です。
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STOP!あいちの外来種(愛知県ウェブサイト)(外部リンク)
愛知県の外来種の情報 -
条例に基づく移入種の公表について(愛知県ウェブサイト)(外部リンク)
愛知県条例公表種の情報
特定外来生物
もともと日本にいなかったのに、人間の活動などによって海外から持ち込まれた生物のうち、特に、生態系や人の生命・身体、農林水産業に重大な被害を及ぼす恐れのあるものは、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)により「特定外来生物」に指定されています。
特定外来生物に指定された生きものは、
- 飼育・栽培・保管・運搬すること
- 輸入・譲渡・販売すること
- 野外へ放つ・植える・種子をまくこと
などが原則禁止されています。これらの項目に個人が違反した場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられます。
令和5年6月より、アカミミガメとアメリカザリガニは「条件付特定外来生物」に指定されました。条件付特定外来生物とは、外来生物法に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当分の間、適用除外とする(規制の一部がかからない)生物の通称です。「条件付特定外来生物」も、法律上は特定外来生物となります。
なごやで確認された特定外来生物は?
特定外来生物には、162種類(令和7年7月現在)が指定されています。
そのうち、市内に定着している、もしくは過去に生息・生育が確認されたことがある種は28種類です。(これら全てが現在も定着しているとは限りません。近年情報のない種も含まれています。)
| 分類群 | 種類 |
|---|---|
| 哺乳類 |
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| 鳥類 | ソウシチョウ |
| は虫類 |
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| 両生類 | ウシガエル |
| 魚類 |
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| 昆虫類 |
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| 甲殻類 | アメリカザリガニ(条件付特定外来生物) |
| クモ類 | ゴケグモ属(うちハイイロゴケグモ、セアカゴケグモ) |
| 維管束植物 |
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ハリネズミ属(うちアムールハリネズミ)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ヌートリア(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アライグマ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ソウシチョウ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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カミツキガメ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アカミミガメ(条件付特定外来生物)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ハナガメ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ウシガエル(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ガー科(うちアリゲーターガ―、スポッテッドガー)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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カダヤシ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
-
ブルーギル(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
-
コクチバス(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
-
オオクチバス(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アカボシゴマダラ(うち名義タイプ亜種)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ツヤハダゴマダラカミキリ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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クビアカツヤカミキリ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アルゼンチンアリ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アカカミアリ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アメリカザリガニ(条件付特定外来生物)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ゴケグモ属(うちハイイロゴケグモ)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
-
ゴケグモ属(うちセアカゴケグモ)(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ボタンウキクサ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
-
オオキンケイギク(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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アレチウリ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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ナガエモウセンゴケ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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オオフサモ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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エフクレタヌキモ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
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オオカワヂシャ(国立環境研究所ウェブサイト)(外部リンク)
- アムールハリネズミは、ハリネズミ属として特定外来生物に指定されています。
- アリゲーターガーとスポッテッドガーは、ガー科として特定外来生物に指定されています。平成30年4月1日規制開始
- アカボシゴマダラ名義タイプ亜種は、アカボシゴマダラ(奄美亜種以外)として特定外来生物に指定されています。平成30年1月15日規制開始
- ハイイロゴケグモとセアカゴケグモは、ゴケグモ属(アカオビゴケグモ以外)として特定外来生物に指定されています。
関連サイト
特定外来生物に関連するサイトへのリンク集です。
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外来生物法(環境省ウェブサイト)(外部リンク)
外来生物法についての情報 -
特定外来生物等一覧(環境省ウェブサイト)(外部リンク)
各特定外来生物の詳しい情報 -
2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まりました!(環境省ウェブサイト)(外部リンク)
条件付特定外来生物についての説明 -
特定外来生物の見分け方(同定マニュアル)(環境省ウェブサイト)(外部リンク)
各特定外来生物の見分け方 -
セアカゴケグモ
セアカゴケグモに関する情報 -
ヒアリ・アカカミアリ
ヒアリ・アカカミアリに関する情報
アルゼンチンアリの情報について
クビアカツヤカミキリの情報を集めています
アライグマの情報を集めています
アライグマは「特定外来生物」に指定されています。本市でも、家屋への侵入による糞尿・騒音の被害やコイ・金魚の捕食などが報告されています。アライグマを見かけたり、被害にあったりした場合は、なごや生物多様性センター(電話番号:052-831-8104)に情報をお寄せください。
アライグマの特徴

- しっぽの縞模様
- 鼻筋の黒い線
- 目の周りの黒いマスク模様
- 5本の指がはっきり分かれた足跡
被害を防ぐには?
- エサとなるものを放置しないようにしましょう。
家庭ごみや、ペットのエサなどを野外に放置しない。 - 家屋への侵入を防ぎましょう。
- 侵入口となるような壁の穴をふさいでおく。
- 家屋への侵入経路となるような木の枝などを切る。
- 見かけても近づかないようにしましょう。
- アライグマは鋭い爪や歯を持っているので、無理に取り押さえない。
- 感染症を持つ可能性があるため、糞尿を処理する時もマスクやゴム手袋を着用する。
ダウンロード
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アライグマ啓発チラシ「アライグマに注意!」 (PDF 2.8 MB)
アライグマの特徴や、アライグマによる被害の例、被害を防ぐ方法について紹介したチラシです。注:このファイルはテキスト情報のない画像データです。内容を確認したい場合はなごや生物多様性センター(電話番号052-831-8104)までお問い合わせください。
アライグマに似ている動物
アライグマによく似ている動物に、タヌキがいます。タヌキの尻尾には縞模様がありません。タヌキは名古屋に昔からいる動物で、レッドデータブックなごや2015で「準絶滅危惧」に選定されています。
関連サイト
アライグマに関連するサイトへのリンク集です。
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アライグマ、ハクビシン、ヌートリア用の捕獲箱の貸出し
アライグマ、ハクビシン、ヌートリアを捕獲するための捕獲箱をご利用いただく制度
カミツキガメに気をつけましょう
カミツキガメの特徴

- 背甲 褐色またはオリーブ色で、3本のキール(隆起)がある。
- 尾 尾が長く、三角形の突起が一列に並んでいる。
- 手足 指に鋭い爪をもつ。甲羅に手足を格納することはできない。
- 頭部 大型で口の先端がカギ状になる。
カミツキガメは、背甲長(甲羅の長さ)が最大50センチメートルになる大型のカメで、「特定外来生物」に指定されています。本市では平成26年度以降、平成26年9月に1個体、平成28年4月・5月にそれぞれ1個体ずつカミツキガメが捕獲されています。
カミツキガメを見つけたら
カミツキガメは危険を感じると、首を瞬時に伸ばして強い力でかむことがあります。かまれると大けがをすることもありますので、見つけた場合はむやみに近付かず、なごや生物多様性センター(電話番号:052-831-8104)または最寄りの警察署にご連絡ください。
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このページに関するお問い合わせ
環境局 環境企画部 環境企画課 生物多様性の保全担当
電話番号:052-831-8104 ファクス番号:052-839-1695
Eメール:bdnagoya@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp
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