なごやの外来種(外来生物)について

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ページID1034188  更新日 2025年10月17日

外来種とは、外国や日本国内の別の地域から人間の活動によって持ち込まれた生きもののことです。
外来種の多くは、ペットや食用などの目的で人間によって持ち込まれたり、船などに付着して運ばれたものです。

外来種問題とは?

人間の活動によって持ち込まれた外来種が、もともとそこにいた生きもの(在来種)の生きていく場所を奪ったりするなど、生態系に影響を与えています。さらに、農業被害や生活被害などが問題となっています。一度定着した外来種を完全に防除することは大変難しく、問題を深刻化させています。
ただし、外来種問題の原因の一つには、別の地域から生きものをむやみに持ち込んだ人間の行為にあることを忘れてはいけません。

外来種問題の対策は?

まずは、外来種を侵入させないことが大切です。そこで、「入れない」、「捨てない」、「拡げない」を標語として、外来種の被害を未然に防ぎましょう。

  • 入れない もともとその地域にいない生きものをむやみに入れない
  • 捨てない 飼っている生きものを野外に捨てない
  • 拡げない 野外にいる生きものを他の地域に拡げない

情報収集にご協力を!

名古屋市内で、外来種(特に特定外来生物)を見つけたら、なごや生物多様性センターまで情報をお寄せください。

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関連サイト

外来種に関連するサイトへのリンク集です。

特定外来生物

もともと日本にいなかったのに、人間の活動などによって海外から持ち込まれた生物のうち、特に、生態系や人の生命・身体、農林水産業に重大な被害を及ぼす恐れのあるものは、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)により「特定外来生物」に指定されています。

特定外来生物に指定された生きものは、

  • 飼育・栽培・保管・運搬すること
  • 輸入・譲渡・販売すること
  • 野外へ放つ・植える・種子をまくこと

などが原則禁止されています。これらの項目に個人が違反した場合、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が科せられます。

令和5年6月より、アカミミガメとアメリカザリガニは「条件付特定外来生物」に指定されました。条件付特定外来生物とは、外来生物法に基づき特定外来生物に指定された生物のうち、通常の特定外来生物の規制の一部を、当分の間、適用除外とする(規制の一部がかからない)生物の通称です。「条件付特定外来生物」も、法律上は特定外来生物となります。

なごやで確認された特定外来生物は?

特定外来生物には、162種類(令和7年7月現在)が指定されています。

そのうち、市内に定着している、もしくは過去に生息・生育が確認されたことがある種は28種類です。(これら全てが現在も定着しているとは限りません。近年情報のない種も含まれています。)

なごやで確認された特定外来生物の一覧
分類群 種類
哺乳類
  • ハリネズミ属(うちアムールハリネズミ)
  • ヌートリア
  • アライグマ
鳥類 ソウシチョウ
は虫類
  • カミツキガメ
  • アカミミガメ(条件付特定外来生物)
  • ハナガメ
  • ハナガメとニホンイシガメとの交雑種
  • ハナガメとクサガメとの交雑種
両生類 ウシガエル
魚類
  • ガー科(うちアリゲーターガ―、スポッテッドガー)
  • カダヤシ
  • ブルーギル
  • コクチバス
  • オオクチバス
昆虫類
  • アカボシゴマダラ(うち名義タイプ亜種)
  • ツヤハダゴマダラカミキリ
  • クビアカツヤカミキリ
  • アルゼンチンアリ
  • アカカミアリ
  • ヒアリ
甲殻類 アメリカザリガニ(条件付特定外来生物)
クモ類 ゴケグモ属(うちハイイロゴケグモ、セアカゴケグモ)
維管束植物
  • ボタンウキクサ
  • オオキンケイギク
  • アレチウリ
  • ナガエモウセンゴケ
  • オオフサモ
  • エフクレタヌキモ
  • オオカワヂシャ
  • アムールハリネズミは、ハリネズミ属として特定外来生物に指定されています。
  • アリゲーターガーとスポッテッドガーは、ガー科として特定外来生物に指定されています。平成30年4月1日規制開始
  • アカボシゴマダラ名義タイプ亜種は、アカボシゴマダラ(奄美亜種以外)として特定外来生物に指定されています。平成30年1月15日規制開始
  • ハイイロゴケグモとセアカゴケグモは、ゴケグモ属(アカオビゴケグモ以外)として特定外来生物に指定されています。

関連サイト

特定外来生物に関連するサイトへのリンク集です。

アルゼンチンアリの情報について

クビアカツヤカミキリの情報を集めています

アライグマの情報を集めています

アライグマは「特定外来生物」に指定されています。本市でも、家屋への侵入による糞尿・騒音の被害やコイ・金魚の捕食などが報告されています。アライグマを見かけたり、被害にあったりした場合は、なごや生物多様性センター(電話番号:052-831-8104)に情報をお寄せください。

アライグマの特徴

アライグマのイラスト

  • しっぽの縞模様
  • 鼻筋の黒い線
  • 目の周りの黒いマスク模様
  • 5本の指がはっきり分かれた足跡

被害を防ぐには?

  • エサとなるものを放置しないようにしましょう。
    家庭ごみや、ペットのエサなどを野外に放置しない。
  • 家屋への侵入を防ぎましょう。
    • 侵入口となるような壁の穴をふさいでおく。
    • 家屋への侵入経路となるような木の枝などを切る。
  • 見かけても近づかないようにしましょう。
    • アライグマは鋭い爪や歯を持っているので、無理に取り押さえない。
    • 感染症を持つ可能性があるため、糞尿を処理する時もマスクやゴム手袋を着用する。

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アライグマに似ている動物

アライグマによく似ている動物に、タヌキがいます。タヌキの尻尾には縞模様がありません。タヌキは名古屋に昔からいる動物で、レッドデータブックなごや2015で「準絶滅危惧」に選定されています。

関連サイト

アライグマに関連するサイトへのリンク集です。

カミツキガメに気をつけましょう

カミツキガメの特徴

写真:カミツキガメの特徴

  1. 背甲 褐色またはオリーブ色で、3本のキール(隆起)がある。
  2. 尾 尾が長く、三角形の突起が一列に並んでいる。
  3. 手足 指に鋭い爪をもつ。甲羅に手足を格納することはできない。
  4. 頭部 大型で口の先端がカギ状になる。

カミツキガメは、背甲長(甲羅の長さ)が最大50センチメートルになる大型のカメで、「特定外来生物」に指定されています。本市では平成26年度以降、平成26年9月に1個体、平成28年4月・5月にそれぞれ1個体ずつカミツキガメが捕獲されています。

カミツキガメを見つけたら

カミツキガメは危険を感じると、首を瞬時に伸ばして強い力でかむことがあります。かまれると大けがをすることもありますので、見つけた場合はむやみに近付かず、なごや生物多様性センター(電話番号:052-831-8104)または最寄りの警察署にご連絡ください。

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このページに関するお問い合わせ

環境局 環境企画部 環境企画課 生物多様性の保全担当
電話番号:052-831-8104 ファクス番号:052-839-1695
Eメール:bdnagoya@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp
環境局 環境企画部 環境企画課 生物多様性の保全担当へのお問い合わせ