市会だより第178号 個人質問・個人質疑から
個人質問から
9月15日から17日の本会議では、27人の議員が市政全般に対する個人質問を行い、市長はじめ市当局の考えをただしました。
主な質問・答弁の概要は次のとおりです。(発言順に記載してあります。)
本会議での質問などや委員会での議論の様子は、名古屋市ウェブサイト(市会情報)からパソコンやスマートフォンなどで録画中継を視聴できます。ぜひご視聴ください。
9月15日(水曜日)
成田たかゆき議員(自民)
市長の公務出席に対する考え
【質問】金メダル事件を踏まえ、一定の配慮からスポーツ関連行事等の公務に市長は出席すべきでないと思うが。
【答弁】市長が判断すべきことだが、現在、対外的な公務への出席を基本的に控えており、給料を減額している期間は同様の対応が必要と考える。(中田副市長)
赤松てつじ議員(民主)
学校現場における新型コロナ感染症のPCR検査
【質問】PCR検査キットを直接自宅へ郵送し、回収も郵送で行う検査方法を学校現場でも採用すべきでは。
【答弁】保護者の負担軽減や接触機会の回避という点で有効であるため、効果と課題を考慮し、教育委員会と連携して対応可能な業者を確認する。(健康福祉局長)
田山宏之議員(減税)
市長の給料の特例に関する条例についての市長の考え
【質問】金メダル事件への対応として、今回提案した市長の給料を減額する条例についての市長の考えは。
【答弁】精神的なものだけではなく、猛省、自戒の念をやっぱり行動で示すことが必要ということで提案させていただいた。(河村市長)
さわだ晃一議員(公明)
病気療養中の高校生のオンラインによる授業参加
【質問】病気療養中の高校生がオンラインで授業に参加できるよう、その仕組みづくりに早急に着手する考えは。
【答弁】オンライン授業を実施するための環境を整えるとともに、技術とノウハウについて愛知県教育委員会と情報共有するなど、体制づくりを進めたい。(教育長)
江上博之議員(共産)
金メダル事件に対する市長の責任の取り方
【質問】3カ月給料をゼロにすることで金メダル事件の不適切な言動の全ての責任を取ったと認識しているのか。
【答弁】当然全てとは思っていないが、痛みのある制裁を科すことは重要と考えた。あとは自省、猛省、自戒し、社会にいいことを行って責任を取りたい。(河村市長)
鈴木和夫議員(自民)
新型コロナ感染症に関する積極的疫学調査のあり方
【質問】積極的疫学調査は感染状況に応じて柔軟に行い、感染拡大期には自宅療養者の支援に重点を置くべきでは。
【答弁】感染状況に応じた重点化について早急に検討するとともに、ICTの活用等を図り、限られたマンパワーを命を守る業務に重点的に注ぎたい。(健康福祉局長)
うえぞの晋介議員(民主)
国際展示場新第1展示館の開館記念イベントの開催
【質問】新第1展示館の開館に当たり、本市がこけら落としイベントを開催することで利用促進を図る考えは。
【答弁】開館記念イベントの開催を検討し、新第1展示館が備える新しい機能や会場の持つ新たな可能性を示すことで催事の誘致を図りたい。(観光文化交流局長)
中川あつし議員(減税)
キャッシュレス決済によるポイント還元事業の提案時期
【質問】公約であるキャッシュレス決済による買い物に対するポイント還元事業について、議会への提案時期は。
【答弁】現在、どういう業者で、どういうスキームでやるのかを全力で検討している。11月定例会には議案を提案したいので、ぜひご期待をいただきたい。(河村市長)
近藤和博議員(公明)
3歳児健康診査におけるフォトスクリーナーの導入
【質問】子どもの弱視を早期に発見するため、3歳児健康診査においてフォトスクリーナーを導入する考えは。
【答弁】健診会場の状況等の検証が必要となるため、モデル事業を実施するほか、医師会等との調整も含め、早急に導入できるよう検討する。(子ども青少年局長)
9月16日(木曜日)
さはしあこ議員(共産)
校則の見直しに対する教育委員会の認識
【質問】子どもの権利条約を踏まえ、学校の校則について子どもが主体的に見直していく取り組みを応援しては。
【答弁】教育委員会としては、校則の見直しは児童生徒の主体性を培う機会になると考えており、各学校において生徒が主体的に取り組めるよう促していく。(教育長)
服部しんのすけ議員(自民)
消防団員の処遇改善
【質問】消防団員の確保が課題となっているが、出動手当の基準を国が示したことを踏まえ、処遇改善の考えは。
【答弁】出動手当の見直しは消防団の活性化等につながるものと認識しており、消防団の意見をいただきながら、令和4年度からの運用を視野に検討する。(消防長)
塚本つよし議員(民主)
次期総合計画策定時における若者の参加
【質問】若い世代に総合計画の策定に参加してもらい、生み出したアイディアを反映させる取り組みを行っては。
【答弁】若い世代に名古屋の将来を考えていただくことは大変意義のあるものであり、将来を担う世代の意見を計画に反映させる効果的な手法も検討する。(総務局長)
余語さやか議員(減税)
区役所および支所における無料公衆無線LANの整備
【質問】市民サービス向上の観点から、全区役所および支所に無料公衆無線LANの整備を進める考えは。
【答弁】他都市を調査するとともに既に導入している中村区等の状況も検証し、行政手続のデジタル化などスマート窓口を推進する中で検討する。(スポーツ市民局長)
三輪芳裕議員(公明)
地域の防災活動を支える「防災サポーター」の育成
【質問】防災に対して意欲のある方を「防災サポーター」として育成し、防災啓発等の活動に協力を求めては。
【答弁】防災啓発に有用であり、地域防災の担い手の裾野を広げる一助になると思われるため、地域の実情等を踏まえ、導入に向けて検討する。(防災危機管理局長)
さいとう愛子議員(共産)
名古屋市図書館第1ブロックの施設整備方針(案)
【質問】図書館を縮小再編する方針案では名東図書館も縮小されるが、地域によって利便性に差が生じるのでは。
【答弁】駅周辺等にスマートライブラリーを整備し、ニーズに合った本を展示する等、方針案に掲げる市民の生活に寄り添い役立つ図書館を目指す。(教育長)
岩本たかひろ議員(自民)
金メダル事件がスポーツ行政に与える影響
【質問】今回の事件で名古屋まつりの協賛を辞退した企業もあったが、アジア競技大会への影響も大きいのでは。
【答弁】アジア競技大会や大会後も見据えたスポーツ振興に影響があると強い危機感を持っており、市の取り組みにより信頼回復しなければならない。(杉野副市長)
山田昌弘議員(民主)
カーボンニュートラルに向けた車両購入の補助制度
【質問】温室効果ガスの削減に向けて、来年度にも、走行中に二酸化炭素を排出しないゼロエミッションビークルを市民個人が購入する際に補助を行うべきでは。
【答弁】国および他の政令指定都市の実施状況を参考に、早期に実施できるよう検討する。(環境局長)
豊田薫議員(減税)
名東区の自死事案を踏まえたいじめ対策についての所見
【質問】本市のいじめ問題再調査委員会の調査報告書の提言を受け、いじめ対策についての所見を伺いたい。
【答弁】各学校におけるいじめ対策がしっかり機能するよう取り組むとともに、提言を踏まえ、強い決意を持って対策を講じることが重要だと考える。(廣澤副市長)
9月17日(金曜日)
小林祥子議員(公明)
がん教育における外部講師の活用
【質問】がん教育を本格実施するに当たり、外部講師を活用する体制づくりを進めるべきでは。
【答弁】医師やがん患者等の外部講師を活用することは有効であると認識しており、教育委員会と連携し、有識者の意見も伺い、検討を進めたい。(健康福祉局長)
斉藤たかお議員(自民)
SDGs達成のための新たな方策
【質問】SDGs達成に向け、新たにSDGs債の仕組みを導入し、本分野の機運醸成等に取り組む考えは。
【答弁】SDGs債の導入は、本分野への民間投資の活性化や目標達成に向けた機運醸成につながると考えられ、先行事例を参考に関係局と検討を進める。(総務局長)
おくむら文悟議員(民主)
機能性向上に向けた名城庭球場の整備
【質問】クラブハウスの設置等、大規模大会誘致を視野に入れた名城庭球場の機能性向上に向けた整備の考えは。
【答弁】大規模大会等の開催に必要な機能を調査しており、利用者等の利便性を考慮した上で、令和6年度までには整備を終えるよう取り組む。(スポーツ市民局長)
大村光子議員(減税)
コロナ禍における観光推進施策
【質問】全国規模の国内旅行がままならない中、近場を旅行するマイクロツーリズムに活路を見いだす考えは。
【答弁】感染症の動向を注視しつつ、地域の声等を聞き、新たなターゲットや魅力の掘り起こしを目的としたマイクロツーリズムの推進に取り組む。(観光文化交流局長)
中田ちづこ議員(自民)
本市における駅ピアノ・街角ピアノの取り組み
【質問】本市に寄贈されたピアノを活用し、コロナ禍での心の癒しになる、駅ピアノ・街角ピアノを実施しては。
【答弁】現在、関係各所と協議・調整を進めており、令和4年1月以降でナディアパークをはじめ3か所で同時に実施できるよう準備を進める。(観光文化交流局長)
久野美穂議員(民主)
名古屋市役所における女性幹部職員の割合の向上
【質問】女性幹部職員の割合の目標について、現在の15%からせめて国の目標値並みの30%に変更すべきでは。
【答弁】年度途中に育児休業を取得しても正規職員を配置できるよう検討する等、今後拡充する取り組みの効果も見据え、早く国並みの目標を達成したい。(総務局長)
鹿島としあき議員(減税)
タブレット端末の活用による子どもたちの学びの変化
【質問】市内小中学校へのタブレット端末の配布整備が完了したが、子どもたちの学びはどう変わるのか。
【答弁】理解や興味に応じた学習が進めやすくなり意見交換が盛んになる。一方、正しい情報等を取捨選択して活用する力を育むことも必要になると考える。(教育長)

伊神邦彦議員(自民)
市長公約のキャッシュバック事業に係る財源
【質問】買物還元総額200億円のキャッシュバック事業について、どのような行政改革で財源を確保するのか。
【答弁】大変難しい課題であり現時点では具体的な方策を想定しているものではないが、今後、財源確保の具体化に向け、総務局と連携して取り組みたい。(財政局長)
浅井正仁議員(自民)
名古屋城天守閣木造復元に向けた解体申請の取り下げ
【質問】6月定例会で局長は解体申請は取り下げないと答弁したが、今は返却していただいたと答弁している。文化庁も取り下げと認識しておりごまかしの答弁では。
【答弁】文化庁にも聞き、取り下げは断念と思われるから出し直すというよう私が局長に指示した。(河村市長)
個人質疑から
9月10日の本会議では佐藤ゆうこ理事に対する問責決議案に対して、9月29日の本会議では一般会計補正予算(第8号)に対して個人質疑を行いました。
主な質問・答弁の概要は次のとおりです。(発言順に記載してあります。)
9月10日(金曜日)
浅井康正議員(減税)
佐藤ゆうこ理事に対する問責決議案
【質問】前田えみ子議員を復団させたことで1人の議員に対し問責決議を行うことは議会の権限を超えるのでは。
【答弁】被災者の心情を傷つけたことは事実。減税の幹事もお詫びを先にすべきだったと発言しており、議会内の声にも耳を傾けて欲しい。(さわだ晃一議員(公明))
9月29日(水曜日)
江上博之議員(共産)
中小企業新型コロナウイルスワクチン接種促進事業
【質問】中小規模事業者におけるワクチン接種を推進するため、効果や必要性について周知する努力が必要では。
【答弁】今回の事業やワクチンに対する国の考え方等の情報について、広報なごや等に掲載するとともに、各経済団体等にも協力を依頼し、周知に努める。(経済局長)
北野よしはる議員(自民)
中小企業新型コロナウイルスワクチン接種促進事業
【質問】給付金を希望する企業への速やかな審査・支給が可能となるよう、本市独自の工夫をすべきでは。
【答弁】提出書類の簡素化を図り、専用ウェブサイトで申請方法を周知する等、分かりやすく、簡単、速やかに給付金の申請・交付を行えるよう準備する。(経済局長)
会派の略称説明
- 自民
- 自由民主党名古屋市会議員団
- 民主
- 名古屋民主市会議員団
- 減税
- 減税日本ナゴヤ
- 公明
- 公明党名古屋市会議員団
- 共産
- 日本共産党名古屋市会議員団
- 未来
- 名古屋未来
- 無会
- 無所属の会
このページに関するお問い合わせ
市会事務局 調査課 図書広報担当
電話番号:052-972-2094
Eメール:a2096@shikai.city.nagoya.lg.jp
市会事務局 調査課 図書広報担当へのお問い合わせ