第3章 棒の手の見どころ
溝口さん直伝、棒の手の見どころ!
最後に、保存会 世話役の溝口さんが直々に、棒の手の見どころについて語ってくれました。
ここを見れば、これからは棒の手公演がもっと楽しめます!
(司会)善進町の棒の手は、どこで披露されていますか?
(溝口)名古屋まつり、区民まつり、あと神明社のお祭りでやっとる。
これが2000年の名古屋まつりで、噴水の前でやったやつだな。
(司会)額に巻いた「わら」を切る、難度の高い演目があるそうですが…

(溝口)それは「真刀」って言う演目で、「真剣」と言うときもある。桜(南区の棒の手)もやるんだけど、額にわらを1本巻いて、そのわらを切って飛ばす。切るといっても、擦ってはいかんのだわ。擦ったらもう絶対やられる(怪我する)から。真剣だから切れるわね。今は1人しかやれんのだわ。
(司会)すると今、その方が若い人に教えないとできる人がいなくなるのでは?
(溝口)もう無理だわ。やられる人間が怖いというもん。事実ね、お宮さんのお祭りではやらんでな。それと受ける人間も怖いものだから「嫌だ」って。そら怖いわな。
そりゃ、成功したら歓声がワッとくるよ。それもその人は上手にね、そばでひねってピッと切る。ごまかし。
(司会)でも、切れたことには変わりないですよね。
(溝口)そう。それも昔から練習していないとできないから、難しいことには変わらない。
(名簿を指して)この人が受けで、この人がやる。これが一対だわ。わらを切るこの技が一番の見どころ。そりゃ面を切るもんね。いつも最後にやる。今はまだ若いからやれとるけど、段々やれんようになっていくと思う。
(司会)では、他にもこれが面白いぞ、見どころだぞ、という演目はありますか?

(溝口)写真に、すごくジャンプしとる奴あるでしょ。これ演者の顔もいいでしょ。これ切り割け(きりわけ)っていうんだよ。切り割けは動きが大きいから。切り割けは3人でやる。若いもんでないとやれんわ、これはな。
(司会)最後に、ご覧になっている皆さんに一言お願いします!
(溝口)善進町真影流棒の手は、何とか今のところは続けられていますが、舞台で演目を披露できるぎりぎりの人数しかいないのが現状です。
まつりでは、少人数ですが力いっぱいご披露しますので、ぜひとも見に来ていただき、応援くださいますようよろしくお願いします。

善進町真影流棒の手保存会 世話役の溝口裕男さん、ありがとうございました!
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