シュークリームの裏にカビ?
シュークリームに付着した異物の検査内容
「購入したシュークリームにカビのようなものがついている。」という苦情が保健センターにあり、衛生研究所に持ち込まれました。

シュークリームをひっくり返してみると、直径1mmほどの緑色をした斑点が見られました(右写真)。
顕微鏡で観察したところ、胞子や菌糸といったカビに特徴的な形態は見られませんでした。次に、斑点部分の一部を寒天培地に接種して培養(25℃、7日間)しても菌の生育は見られませんでした。
保健センターの食品衛生監視員の調査により、このシュークリームの製造現場では、“抹茶”を使用した製品も作られていることがわかりました。そこで、カフェインおよび茶に特有の成分であるカテキン類を分析したところ、下のような結果が得られました。
シュークリーム表面の斑点部分から抹茶パウダーと同じカテキン類及びカフェインを検出しました。このことから、この緑色の斑点は製造現場で使用されていた抹茶パウダーで、抹茶を含む製品に使用されたものが、その後に作られたこの製品に付いてしまったものと考えられました。

EGC:エピガロカテキン
EGCg:エピガロカテキンガレート
CA:カフェイン
EC:エピカテキン
ECg:エピカテキンガレート
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