スズメバチの捕獲調査

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ページID1034129  更新日 2025年10月22日

イラスト:スズメバチの捕獲調査

調査目的

スズメバチの活動期間中に誘引トラップを用いた捕獲調査を行います。捕獲数は必ずしもスズメバチの自然の発生状態を示すものではありませんが、時期ごとに捕獲されたスズメバチの種類、捕獲数、役割(女王バチ、働きバチ、オスバチ)を調べることで名古屋市内でのスズメバチの発生動向を把握し、スズメバチによる危害防止対策の資料としています。

調査内容

季節変動調査

スズメバチが活動する4月から11月に週ごとにトラップを設置回収し、名古屋市内のスズメバチの捕獲数の季節変動を調査します。

令和4年度から、捕獲数の多い守山区、緑区、名東区の3地点で実施しています。

発生分布調査

名古屋市全域を対象に、スズメバチの活動が最盛期を迎え刺傷被害も多くなる8月から9月の間に2週間トラップを設置し、名古屋市内のスズメバチの発生分布を調査します。

令和7年度は昭和区、港区の2地点(1区1地点)で実施予定です。

調査方法

季節変動調査・発生分布調査

季節変動調査・発生分布調査には、ファネルトラップを使います。

スズメバチ捕獲用トラップの写真です。

スズメバチの成虫は樹液や花の蜜などをエサにしています。
写真中のファネルトラップの中に、樹液の匂いに似た発酵糖液を水で薄めたものを入れ、スズメバチをおびき寄せます。


スズメバチ捕獲トラップを取り外している写真です。

1週間後または2週間後にトラップを回収します。


取り外したトラップの中の写真です。

誘引剤に引き寄せられたスズメバチ等です。
この場所では3匹のスズメバチを捕獲しました。


トラップに入っていた虫の写真です。

種類や役割、捕獲頭数を詳しく調べます。写真の調査では、オオスズメバチ2匹、コガタスズメバチ1匹を捕獲し、体のサイズが大きいことから全て女王バチであるとわかりました。


このように調査地点ごとに捕獲したスズメバチの数を種類、役割別に集計します。

トラップの周辺にスズメバチの巣ができるとトラップ調査の結果に影響を与える可能性がありますので、トラップ周辺に巣ができた場合は、巣を撤去して巣の規模等の調査を行います。

スズメバチ生息状況調査結果(令和7年度)

季節変動調査

月ごとの種類別捕獲数(3地点合計)を表に示します。

季節変動調査結果(令和7年度)
調査期間 コガタ モン ヒメ チャイロ クロ オオ キイロ 合計
4月(3週間計)

6

6

0

0

0

7

0

19

5月(5週間計)

28

22

0

0

0

57

1

108

6月(4週間計)

37

11

6

0

1

32

0

87

7月(5週間計)

92

124

11

0

9

102

0

338

8月(4週間計)

150

478

46

0

8

391

8

1081

9月(4週間計)

173

650

45

1

4

656

0

1529

10月(5週間計)

-

-

-

-

-

-

-

-

11月(4週間計)

-

-

-

-

-

-

-

-

合計

486

1291

108

1

22

1245

9

3162

発生分布調査

発生分布調査を8月下旬から9月上旬に行いました。

区ごとの種類別捕獲数を表に示します。

発生分布調査結果(令和7年度)

調査地点(区)

コガタ

モン

ヒメ

チャイロ

クロ

オオ

キイロ

合計

昭和

20

0

0

0

0

24

0

44

41

0

2

0

0

0

0

43

合計

61

0

2

0

0

24

0

87

過去のスズメバチ生息状況調査の結果と記録

スズメバチ生息状況調査の詳細結果

令和3年度から令和6年度までの調査結果は以下からご覧ください。

区別、種別、役割別に示した表をエクセル形式でダウンロードしてご覧いただけます。

季節ごとのスズメバチの巣の様子(過去の調査記録から)

スズメバチの巣はどんな形?中はどうなっているの?トラップの周辺で取れたスズメバチの巣を写真でご紹介します。

関連リンク

ハチについての関連情報は以下からご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 衛生研究所 業務課 事業担当
電話番号:052-737-3712 ファクス番号:052-736-1102
Eメール:a7373711-06@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
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