平針木遣り音頭
名古屋市指定無形民俗文化財及びその伝承団体の紹介です。
木遣り音頭(木遣り歌)は、木材や石などを運ぶ時に、士気を高めるための作業歌で、伊勢神宮式年遷宮のお木曳や諏訪大社御柱祭の木遣りが有名です。
平針木遣り音頭(昭和31年・名古屋市指定無形民俗文化財)は、慶長15年(1610)名古屋城築城の際の木遣り音頭、すなわち、築城木遣り音頭を伝承したものといわれています。
築城資材の石材や木材の運搬等この工事の間、当時人夫としてかり出された平針始め名古屋周辺の農民達が、他国から来た人夫の木遣りを覚えたのが始まりといわれます。その時の木遣りは工事の際、調子を合わせ、威勢を高める目的で指揮者(音頭「かけ」)と作業者(曳子「受け」)で歌われたものです。
したがって、木遣りは元来、神社、仏閣をはじめ築城造営工事の際の労働作業歌(地搗唄、道行唄、手休み唄)でしたが、家屋の建築をすることは、すなわち、慶事ですから、後になって竣工式、結婚式などの慶祝行事における祝言歌としても伝承され、今日に至っています。
現在も30名ほどの保存会の皆さん(令和6年3月現在)が、練習を行いながら、名古屋まつりや天白区区民まつり、平針の針名神社の天王祭に毎年奉納出演、一方、上棟式や竣工式、結婚式などのお祝いで歌う出演依頼も受けています。また、名古屋城本丸御殿復元に向けた、イベントでも活躍しています。
保存会への参加は大歓迎です。ぜひ一度練習にご参加ください。この文化財の後継者をお待ちしています。
平針木遣音頭保存会
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