写真で振り返る 陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクト(後半)
「陸前高田市の子ども達を名古屋市へ招待するプロジェクト」実施の様子を写真と文章で紹介しています。
名古屋市民との交流

陸前高田の子ども達は、

観光施設や就労体験先、

宿泊先や交通機関など、

行く先々で、とてもあたたかい歓迎を受けました。

子ども達を迎えた名古屋市民、企業の皆さまは

「私たちの方がとても勉強になり、名古屋に来てくれて本当にありがたかった」と言ってくださいました。

東海岩手県人会、TJG311の大学生の皆さまは、

旅行中の写真を撮影し、手作りでアルバムを作成してプレゼントしたり

夕食交流会を企画して、楽しく一緒に晩ごはんを食べたり

名古屋にまつわるクイズ大会で、子ども達を盛り上げたりしてくれました。

東星中学校、前津中学校、丸の内中学校の生徒たちは、

名古屋の観光名所を、それぞれ独自で下見して、

熱心に案内してくれました。

南陽中学校の生徒たちは、伊勢湾台風で南陽地区が受けた被害について発表し、米崎中学校との間にフレンドシップ協定を結び

神の倉中学校の生徒たちも、寄せ書きを持って駆けつけてくれました。

さまざまな場面で交流を深めた、陸前高田の子ども達と、名古屋市民や企業の皆さま。笑顔いっぱいの三日間を過ごしました。
被災体験の発表

「楽しむだけではいけない。私達には伝えるべきことがある。」

名古屋を訪れた、陸前高田の中学校の先生方のお言葉です。

子ども達は名古屋に来て、震災発生時の様子やそこから学んだこと、

復興への願いなどの貴重な話を、一生懸命我々に伝えてくれました。

名古屋まつりのステージにも登壇。

戸羽太陸前高田市長も駆けつけ、子ども達にエールを送りました。
陸前高田の中学生からの感謝の気持ち

また、子ども達は、名古屋の皆さんへの「ありがとう」の気持ちも、たくさん届けてくれました。

人文字や寄せ書きで作った、手作りの横断幕。

中学校の関係者だけではなく、陸前高田市民からも広くメッセージを集めて作った、寄せ書きのメッセージ。

そこには、名古屋へ招待してくれたことへのお礼、そして、名古屋から職員を派遣していることについてのお礼も、たくさん込められていました。

さらに、子ども達が「名古屋の皆さんに聴いてほしい」と披露してくれたのは、美しい合唱です。

「形あるものはなくなってしまったけど、これまで先輩が残してくれた想いや伝統を、これからもつないでいきたい」

子ども達自らがそう願い、ある中学校では合唱の練習を毎日欠かさず続けているそうです。

感謝の気持ちを込めて歌ってくれた、陸前高田の子ども達の美しい歌声が、名古屋のまちに響きました。
夢と希望を持って陸前高田へ

楽しい時間はあっという間に過ぎ、

帰りの空港では、見送る名古屋のみんなも、子どもたちも、涙を流して別れを惜しみました。

陸前高田へ帰っていく際、子ども達が私たちに伝えてくれたメッセージは、

復興への誓いと、再会の約束。

「どれだけかかるかわかりませんが、陸前高田のまちは、必ず僕たちが復興します。いつの日か必ず、名古屋の皆さんに陸前高田に来ていただけるように。」

「大人になったらまた名古屋に来ます。その時は招待ではなく、自分で稼いだお金で、家族を名古屋へ連れてきます。」

陸前高田の子ども達にとっても、そして、迎えた名古屋のみんなにとっても、いつまでもずっと忘れることのない、大切な想い出ができました。

この市民交流が、名古屋市と陸前高田市との友好の懸け橋となり、両市の絆がいつまでも続くことを願います。
ありがとう!

陸前高田の皆さん、名古屋へ来てくれてありがとう!
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