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名古屋市秀吉清正記念館 特別展示室

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このページを印刷する最終更新日:2023年9月29日

ページID:13749

特別展示室

特別陳列 桶狭間の戦い 

10月7日(土曜日)から11月23日(木曜日・祝)まで

永禄3年(1560)に起こった史上有名な「桶狭間の戦い」。圧倒的大軍で尾張に攻め寄せた駿河・遠江・三河三か国の大大名今川義元(1519―1560)が、劣勢の織田信長(1534―1582)側に討ち取られ、大敗北に終わりました。戦死者は両軍合わせて3千人をはるかに越える激戦でした。長年にわたって圧迫され続けてきた巨大勢力をはねのけたこの大勝利は、織田信長が戦国大名として大きく飛躍する転機にもなりました。

今回、あまり知られていない決戦前夜の桶狭間周辺の様子や、古戦場のある地元での戦死者への追悼の思いなども交えて、名古屋に伝わった資料を中心にこの合戦全体を振り返ります。

ただ今の見どころ 主な展示資料   

今川義元木像 長福寺蔵

今川義元の木像

この戦いに今川方として参戦して討ち死した西三河の住人、渡邊玄蕃尉(正しくは允)清綱の子孫が、古戦場にある長福寺に奉納しました。足利氏の一族で駿河・遠江・三河の太守でもあった今川義元にふさわしく、衣冠束帯姿で貴人として表現されています。

今川義元位牌 長福寺蔵

今川義元の位牌

「天澤寺殿四品前礼部侍郎秀峯哲公大居士」と義元の戒名が記されています。長福寺は今川方の戦死者を供養してきた寺で、江戸時代には代々の住職を西三河出身者が勤めるなど三河との関係が非常に濃い寺院でした。

松井宗信木像 長福寺蔵

松井宗信の木像

松井宗信(1515ー1560)は遠江の二俣城主で、義元を護りつつ退却するも共に討たれてしまった重臣です。この像は江戸時代後期にその子孫から長福寺に奉納されたもので、本堂で義元像と並んでまつられています。

信長公記 首巻 個人蔵

桶狭間の戦いの様子を記した信長の伝記

織田信長の弓衆であった太田牛一(1527ー1613)が記した、信長の伝記として最も信頼されている資料です。展示品は信長の子孫の家に伝来した物です。桶狭間の戦いの記述は、信長の上洛以前の事績を記す首巻にあります。義元本陣での乱戦に、馬から降りて若武者たちと先を争って突撃した信長の姿が書かれています。

古城絵図 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

愛知郡沓掛村にあった古い城の絵図

愛知郡沓掛村古城絵図

知多郡大高村にあった古い城の絵図

知多郡大高村古城絵図

愛知郡鳴海村にあった古い城の絵図

愛知郡鳴海村古城絵図

いずれも桶狭間の戦い当時、尾張の織田方の勢力範囲に深く喰い込むように今川方の手に落ちていた三城の古図です。江戸時代初めには全て廃城となっていましたが、尾張藩の綿密な調査によって残されたこれらの図面から、戦国時代当時の様子をかなり推定することができます。

大高ノ城・鷲津ノ図  名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

桶狭間の戦いの位置関係を一枚にまとめて記した地図

名古屋市南東部から豊明市にかけての、桶狭間の戦いに関係する周辺の丘陵や川、道や両軍の各陣地の位置関係を一枚にまとめて記した地図です。赤線で信長のおよその移動ルートを引き、また赤丸で「義元塚」「家老塚」「戦人塚」の位置を示しています。

朱塗椀 名古屋市博物館蔵

義元が使用したと伝える朱塗りのお椀

義元が使用したと伝える物で、かつて義元の賄い役をつとめたとされる鳥羽藩士の大川家に出自を持つ、二宮家に伝来した物です。総朱漆塗の上に生漆で瓜文・丁子文などが非常に流麗な線で描かれた優品です。

そのほかの展示資料

古戦場討死人別 長福寺蔵

空穂 残欠 長福寺蔵

桶狭間合戦之図(★11月5日まで展示) 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

本地・鳴海古城跡之図 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

尾州知多郡大高之内鷲津丸根古城図 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

桶狭間合戦之図 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

尾張志附図 愛知郡(東) 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

三河物語 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

家忠日記増補追加 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

武徳編年集成 名古屋市蓬󠄀左文庫蔵

甫庵信長記 館蔵

尾張名所図会前編 館蔵

名古屋市緑区にある桶狭間大池で行われた万灯会のようす

桶狭間大池での万灯会のようす(名古屋市緑区)

豊明市にある戦人塚で行われた供養祭のようす

戦人塚での供養祭のようす(豊明市)

このページの作成担当

教育委員会事務局 秀吉清正記念館
電話番号: 052-411-0035
ファックス番号: 052-411-9987
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住所:名古屋市中村区中村町茶ノ木25

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