市内における麻しん(はしか)の発生状況

Xでポスト
フェイスブックでシェア
ラインでシェア

ページID1009627  更新日 2025年10月21日

注意情報

 令和7年5月1日に公表した麻しん(はしか)患者との接触者を健康観察中、1名が麻しん(はしか)陽性になりました。なお、健康観察期間は5月19日に終了しております。令

令和7年5月19日から5月25日の間に、名古屋市内の医療機関から計2名の方の麻しん(はしか)の発生届が提出され、陽性が判明しました。うち1名の方については、愛知県が5月26日に公表しております。

今回の報告によって、令和7年本市における麻しん(はしか)患者の報告数は5件となります。

麻しん(はしか)の国内伝播事例の増加に伴う注意喚起について

海外において、麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域における症例報告数は前年度の30倍以上に急増し、訪日外客数が多い東南アジア地域についても、世界的に麻しんの症例報告数が多い地域となっています。海外との渡航の再活発化に伴い、国内での流行にも特に注意が必要な状況です。市内でも、麻しん患者と同じ航空機に搭乗していた方から、陽性患者が確認される事例もありました。

麻しんは感染力が非常に強いため、麻しんに対する免疫がない方が感染すると、ほぼ100%発症します。予防には2回の予防接種が有効です。

  • 麻しんが流行している国(ヨーロッパ、東南アジア等)に渡航する前には、必ず麻しんの予防接種歴を確認しましょう。
  • 過去の麻しん罹患歴や予防接種歴が明らかではない場合は、必要に応じて抗体検査や予防接種の実施をご検討ください。

麻しんを疑わせる症状が出たら…

周りの方が麻しんと診断されたり、ご自身に麻しんを疑わせる症状(発熱や発しん)が出現した場合で、過去の罹患歴や予防接種歴が明らかではない方は、感染を拡げないためにも、公共交通機関の使用を控え、外出行動を自粛し、速やかに医療機関を受診することが大切です。
(注)受診前には医療機関に電話をして、麻しんの可能性があることを伝えましょう!

麻しん患者の報告数について

名古屋市では、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき、市内全ての医療機関を対象に麻しんの発生動向を調査しています。

この調査によると、市内の医療機関より報告された麻しん患者の報告数で令和元年以降、最多となったのは、本市では令和元年の10件でした。令和元年は、全国でも各地で報告があり、年間で744件の報告数がありました。

令和7年は5月27日時点で5件の報告があり、令和6年に引き続き麻しん患者が報告されております。

麻しんは例年、春から初夏にかけて流行します。麻しんは感染力が非常に強いため、麻しんに対する免疫がない方が感染すると、ほぼ100%発症します。

名古屋市、愛知県及び全国の状況

過去の麻しん報告数(診断日で集計)
年次 令和元年 令和2年 令和3年 令和4年 令和5年 令和6年 令和7年

名古屋市

10

0

0

0

0

2

5

愛知県(名古屋市を含む)

41

2

2

0

2

2

10

全国

744

10

6

6

28

45

125

(注)令和6年及び令和7年の発生状況は、令和7年4月20日時点の速報値です。

  • 愛知県内の麻しんの発生状況は、愛知県衛生研究所のウェブサイトで確認することができます。
  • 全国の麻しんの発生状況は、国立感染症研究所感染症疫学センターのウェブサイトで確認することができます。

麻しんの症状について

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされ、ヒトからヒトへ感染する病気です。

約10日から12日の潜伏期間を経て、発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
38℃前後の発熱が3日から4日続いた後、一旦下降して再び39℃以上の高熱と発疹が全身に広がります。重症化すると肺炎や脳炎などを起こし、1,000人に1人の割合で死亡する可能性があります。

麻しんの感染経路、感染可能期間について

感染経路としては、飛沫感染及び接触感染のほかに、空気感染(飛沫核感染)することが知られており、またインフルエンザに比べて感染力が非常に強いことも知られています。

周囲への感染力がある感染可能期間は、「発症日の1日前から解熱後3日を経過するまで」とされています。

麻しんに対する免疫がない方が感染すると、ほぼ100%発症します。特異的な治療法はなく、対症療法が中心となります。

予防接種について

麻しんを予防するには、予防接種が最も効果的な方法です。

以下の方は予防接種法に基づく定期接種対象者です。早めに接種を済ませましょう【無料】

定期の予防接種対象者

  • 【第1期】生後12か月以上24か月未満の方
  • 【第2期】小学校就学前の1年間にある方(いわゆる年長児)

以下の方は本市の実施する抗体検査及び任意予防接種の対象者です【無料】

  • 【抗体検査】妊娠を希望する女性とそのパートナー又は同居人、妊娠中の女性のパートナー又は同居人
  • 【予防接種】上記対象者のうち、抗体検査の結果、麻しんに対する免疫が不十分と判断された方

以下の方についても、ご自身を守るため必要に応じて抗体検査や予防接種の実施をご検討ください【自費】

  • 麻しんの流行地域(ヨーロッパ、東南アジア等)へ海外渡航される方
  • 罹患歴や予防接種歴が明らかではない方

なお、予防接種については、以下のページも参考にしてください。

さらに詳しい説明を必要とされる方へ

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 健康部 感染症対策課 感染症担当
電話番号:052-972-2631 ファクス番号:052-972-4203
Eメール:a2631@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
健康福祉局 健康部 感染症対策課 感染症担当へのお問い合わせ