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生活排水対策について

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このページを印刷する最終更新日:2024年1月25日

ページID:76003

ページの概要:台所、トイレ、風呂、洗濯など家庭から出される排水(生活排水)は河川や海を汚す原因となります。河川や海をよりきれいにするため、生活排水に関心をもち、できることから生活排水対策に取り組みましょう。

生活排水が河川や海を汚しています

 以前は、河川や海の汚れの原因は工場からの排水でした。しかし、工場の排水対策が進み、近年伊勢湾の汚れの多くは「生活排水」によって占められているといわれています。生活排水とは、台所、トイレ、風呂、洗濯など家庭から出される排水のことです。

 市内の排水の多くは水処理センターで処理されてから河川に放流されますが、水処理センターで十分取り除くことができない汚れもあるため、河川や海をよりきれいにするためには、普段からひとりひとりが気をつける必要があります。

愛知県の海域における発生源別にみた汚れの割合を示したグラフです。生活排水の割合が大きく占めています。

水のゆくえ

 名古屋では木曽川の水を取水し、浄水場で浄化し、水道水として使用しています。

 市内で使用された汚れた水は、水処理センターで処理された後、市内の河川に放流され、最終的には名古屋港(伊勢湾)に流れ込みます。そして海の水は水蒸気となり、雲となって再び雨や雪として地上に降ります。

 このように私たちが使った水を含みながら、水はぐるぐるめぐっています。日ごろから水のゆくえを意識して、水を使うことが大切です。

 

水のゆくえの画像です。

汚れた水が河川や海に流れると

 現在、市内のほとんどの排水は水処理センターで処理されてから、河川に放流されます。下水道が普及したことにより、市内の排水が直接河川や海に流れることは少なくなり、水質は改善されてきました。

 しかし、窒素やリンなど水処理センターでは十分取り除けない汚れもあり、これらが河川や海に流れ込むことで、水質に悪影響を与えることがあります。

 

 例えば、窒素やリンなどが河川や海に大量に流れると富栄養化が起こり、プランクトンが増殖し、赤潮や苦潮(青潮)が発生します。赤潮や苦潮(青潮)は見た目が悪くなるだけでなく、酸素不足、有毒物質等により魚や貝が大量に死ぬなど多くの被害を受けます。

 現在、伊勢湾でも赤潮、苦潮(青潮)が問題となっています。

赤潮と苦潮(青潮)の写真です。

赤潮:植物プランクトンが異常に増えることにより、海水の色が赤色や褐色を呈する現象
苦潮(青潮):酸素が少ないうえに毒物(硫化水素)を含んだ水の塊(貧酸素水塊)が海の底付近から浅場に浮上し、海水の色が乳白色を帯びた青又は緑色を呈する現象

わたしたちにできること

 きれいな河川・海を目指して、ひとりひとりができることからはじめましょう。

台所でできること

エコクッキングに心がけましょう

  • 料理は適量をつくりましょう。
    食べ残しや飲み残しを流してしまうと、流れる汚れの量が増え、河川や海の汚れにつながります。
  • 油や調味料やドレッシングなどの使いすぎに注意しましょう。
    お皿にたくさん汚れが残り、河川や海の汚れにつながります。洗い流すのも大変です。

汚れをそのまま流さないようにしましょう

  • 流しの排水口には水切りネットをつけましょう。
    調理くずがそのまま流れると、水の汚れにつながります。
  • 食器やなべの汚れはゴムベラで取り除いたり、キッチンペーパー等でふき取ってから洗いましょう。
    汚れを少しでもなくしてから洗えば、水も汚れず、楽に洗うことができます。
  • 油をそのまま流さないようにしましょう。
    油は、できるだけ使いきるようにしましょう。やむをえず残った場合は、吸収剤や新聞紙などに吸わせて可燃ごみとして捨てましょう。また、油を回収しているお店もありますので活用しましょう。
下水管の写真です。油をそのまま流すと下水管が詰まる原因になります。

油をそのまま流すと排水管や下水管が詰まる原因になります。

  • 米のとぎ汁は、庭の木や畑にまいて利用しましょう。
    流しから流れてしまうと汚れですが、適量ならば植物の栄養分として活用できます。

ディスポーザ(生ごみ粉砕機)の使用はやめましょう

 ディスポーザとは生ごみを細かく砕いて水と一緒に流してしまう器具です。生ごみをそのまま排水管に流すことになりますので、川や海を大変汚すことになります。また、下水を処理するうえでも処理の負担になり水質の悪化につながりますので、専用の排水処理機能が付いたもの以外は使用しないようにしましょう。

洗濯・お風呂場でできること

  • 洗剤やシャンプーは、適量を使いましょう
    よけいに使ったからといって、洗浄力が増すわけではありません。河川や海の汚れにつながるほか、すすぎにもたくさんの水が必要になってしまいます。
  • お風呂の残り湯を洗濯や掃除に再利用しましょう。

トイレでできること

  • トイレットペーパーの使いすぎに注意しましょう。
    トイレットペーパーの量が多いと、汚れを浄化する微生物がうまく働くことができません。
  • 紙おむつ、衛生用品などはトイレに流さないようにしましょう。

雨のときにできること

 合流式下水道では、一定量以上の雨が降ると路面等街の汚れや汚水の一部を含んだ雨水が直接川に流れ出ます。合流式区域では雨の日に洗剤や油などの使用を控えるようにしましょう。

浄化槽を設置している家でできること

 浄化槽は、微生物の働きを利用して、汚れた水をきれいにします。浄化槽の性能を十分に発揮させるには微生物を元気に活躍させることが大切です。そのために、浄化槽の適正な維持管理をしましょう。

浄化槽について

毎年10月は「クリーン排水推進月間」です

 毎年10月は「クリーン排水推進月間」です。生活排水に関心を持ち、水の汚れを減らすため、みんなで取組みを進めましょう。

外部リンク

市内の河川等の水質はこちらをご覧ください

このページの作成担当

環境局地域環境対策部地域環境対策課水質地盤担当

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