神沢池は1.5万平方メートルでまだ自然が残って里山の風情が感じられる。
神ノ倉の神は熊野社を指し、地名の由来はこの神社のある山が神の鎮まる座、御神座の山を呼んだことによる。古名の字名に伊副ケ根(いふがね)祝ケ根(いわいがね)とあるが、もともとイブクマノ神社の名で呼ばれていた伝承による。祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊福利都連命(いふくりべむらじのみこと)で熊野三社に源がある。この地一帯は江戸時代に尾張藩の御林だった山で明治になり官林から民間に払い下げられ最近まで雑木林だった。近年開発され神社の社殿や参道が整備されて昔の面影は無くなったが、3.7万平方メートルの特別緑地保全地区で桜並木は素晴らしい。参道入口に正観音堂があり、「右あすけ道」「左くまの権現道」の道しるべがある。
扇川の名は神ノ倉に在る熊野社の祭礼で稚児の川に落とした舞扇の美しさによるといわれる。神ノ倉・黒石の神沢池に源を発し、古名を黒末川と言った。一方白土の大池に水源を発し、やや南西に流れ神沢川と合流し、途中細口川・水広下川・滝ノ水川、旭出川などを合わせる。中島橋の下で桶狭間・有松より流れる手越川を合わせて、旧宿場町の南端を流れ、天白川に沿って水主ケ池を水源とする大高川と合流する。天明(1781年)の頃に天白川との分流が完成し、最近までは中堤防が河口まであったが、現在名四国道の天白扇川橋の手前で天白川に合流して名古屋港に注ぐ。長さ9.8キロメートル。中流域の両岸は草木の緑道で整備され桜並木や花壇、川には鯉、鮒や亀、岸にはアオサギ・カモなどが訪れて四季折々の風情が楽しめる。
昔は赤松池といい、鳴海を東西に横断して流れる扇川の源流となっている。築造時期は不詳であるが、元禄年間(1688年から1703年)当村下郷次郎八日記に捷杁桶替の事を託すと記載された文化遺産である。
要池は3.5万平方メートルの大きな池だったが、コンクリートで固められた調整池となった。扇川の支流の神沢川に繋がって要にある池で要池と言う。自然が多くある池で、戦後しばらく水車小屋があった。付近の乗鞍・黒石・神沢では昭和40年代始め多くの窯跡の発掘調査が行われ、奈良から室町時代の須恵器等が多数発掘された。鳴海はこのような窯跡が50余ヶ所知られている。築造時期は不詳であるが、寛文10年(1670年)雨池堤間数の覚帳に記載された現存する文化遺産である。
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