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令和7年1月6日 市長年頭記者会見

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ページID:182100

最終更新日:2025年1月30日

報告事項

  • 市長の年頭挨拶
  • 市会議長の年頭挨拶
  • 市会副議長の年頭挨拶

会見動画

報告内容

市長の年頭挨拶

(市長)

 それでは、皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いをいたします。

 それでは、私から一言、この年頭に当たりましてご挨拶を申し上げます。

 私、昨年の11月25日に就任をいたしまして約1か月強がたちました。そして、今年が実質この私の市政の初めての年になるという、そういうつもりでやってまいりたいというふうに思います。

 まずは、やはり市民とのお約束でありますこのマニフェスト、これを着実に実行に移していく。これが私に課せられた使命であるというふうに考えておりますので、これを今年1年、早いものは来年度予算に盛り込んでいけるものはいきたいというふうに考えておりますけれども。そのほかのものにつきましても、今年1年かけて議会の皆様方ともじっくりとこの議論を重ねて形にしていければというふうに考えております。

 そして、本日は、名古屋市会から田中里佳議長、そして田邊雄一副議長のお二人もご同席をいただいております。後ほど、お二人からもご挨拶をいただきたいというふうに思います。

 さて、昨年の元旦は能登半島で大きな地震が起きるという、そういうスタートでございました。そこから早くも1年が経過したということでございまして。また、この奥能登の地方におきましては、9月にまた豪雨にも見舞われるということで、今なお厳しい生活を強いられている方が多くいらっしゃるということで、改めてお見舞いを申し上げます。

 本市からも、延べ3,000人を超える職員をこの被災地に派遣をしてまいりましたが、現在も七尾市と珠洲市に職員を派遣しております。この経験を本市のいつかは来るというふうにずっと言われておりますけれども、災害対策に役立ててまいりたいと思います。

 市民の皆様方におかれましても、お住まいの地区のハザードマップをご覧いただきまして、災害のリスクの確認に加えて、避難場所や避難経路を確認するなど平時からの備えを行っていただきますよう、お願いを申し上げます。

 続きまして、アジア・アジアパラ競技大会でございますけれども。今年は愛知・名古屋で開催されるアジア・アジアパラ競技大会、これを翌年に控えた大変に重要な1年でございます。我々、この名古屋市といたしましては、愛知県、そして大会組織委員会と力を合わせ、開催に向けた準備を着実に進めるとともに、様々なイベントなどを通じまして機運醸成に努めてまいります。

 そして、そのほか、議会対応ということでございますけれども。議長さん、副議長さんにおかれましては、私が11月議会の会期中の市長就任となったことで様々ご配慮をいただきました。この場をお借りいたしまして、改めて感謝を申し上げます。

 来る2月の議会におきましては、来年度予算についてご審議をいただくことになります。ぜひ、市民の皆様方のためになる施策を議会の皆様とともに真摯に議論を重ねてまいりたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 私からは以上でございますので、それでは、田中議長、そして田邊副議長にもそれぞれご挨拶をいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

市会議長の年頭挨拶

(田中里佳名古屋市会議長)

 では、改めまして、明けましておめでとうございます。特に昨年は、新市長誕生の前後いろいろあって、報道の皆さんには格別にお世話になりまして、本当にありがとうございます。

 新年のこの冒頭の、多分皆さんの興味は市長の政策といいますか、2月に向けてのこと一択だと思いますので、多分私たちにはそんなに質問がないので先に言いたいことだけ言わせていただきたいと思っております。

 私たち議会としては、昨年子どもたちにまつわることが意外と多かった。今までもあったんですが、それを充実した形で子どもたちと対応したことがとても印象深くて、夏には小学生対象に子ども市会、これは例年のものです。秋前ぐらいに、名古屋市立工芸高校、このデザイン科の人たちに2月議会に向けてのポスターを作成させていただきました。これ、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、これ、今の名古屋市のホームページにも議会のほうにも載ってますし、新年の議会だよりの裏面にも載っておりまして、とてもすばらしい作品が出来上がりまして。それで2月の議会に向けて区役所とか、支所とか、図書館とか、美術館とか、そういったところで議会ってこうだよ、市会ってこうだよっていうようなアピールをしたポスターを作らせていただきました。

 そのポスターもすばらしいんですが、そのときに高校生たちと結構長時間ディスカッションをさせていただいたのが秋です。そして、冬、つい本当に年末に中学生の代表の方と、これも2時間ぐらいでしたね、2時間ぐらいディスカッションをさせていただきました。すごく感動したのが、その中学生の子たちは自主的に企画をしてイベントをして、そして、そのときにその中に数人陸前高田の交換中学生、それで陸前高田に行った経験の子たちが自分たちで企画して、自分たちのイベントのときには、先ほど市長からもありましたように能登の中学生を名古屋に呼んで交流を持ったということを聞かせていただいて。すごいなと、本当に今の中学生、すごいなというふうに単純に感動させていただいたので、そういった子どもたちの思いを市長は聞く機会もあるかもしれないけど、議会として聞く機会がそんなにないのかなと思ったので、議会として、どうしても私たち、おじちゃん、おばちゃんというか、地元の方のお声を聞くことは多いんですが、子どもたちの声というのは直接聞かないので。子どもたちの名古屋市に対する提案とか、思いとか、そういったものを直接議会として聞く機会を何とか形づくりたいなというのが今年の議会の抱負でございます。

 すみません、だらだらとなりましたが。今年も、また改めてよろしくお願いいたします。

市会副議長の年頭挨拶

(田邊雄一名古屋市会副議長)

 副議長の田邊雄一でございます。改めまして、新年明けましておめでとうございます。令和7年の年頭にあたりまして、謹んで新年のお慶びを申し上げたいと思います。また、能登半島地震発生から1年が経過をいたしまして、復旧・復興途上にある被災地の皆様には、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。市政記者の皆様には、旧年中は大変にお世話になりまして、深く感謝申し上げます。本年も、何とぞよろしくお願いを申し上げます。

 昨年5月に副議長に就任して以来、田中議長の補佐役として円滑かつ公平な議会運営に努めてまいりました。昨年は、折からの物価高騰の中、多くの市民が生活に困難を感じた1年であったと思います。また、冒頭申し上げましたが、能登半島地震以来、市民の防災意識が非常に高まっている中で、南海トラフ巨大地震の発生が危惧されている本市においては、市民の生命と財産、そして幸せに生きる権利を守るための防災・減災の取組が喫緊の課題だと思っております。

 昨年12月にイタリアのトリノ市を公式訪問した際に、視察先であるピエモンテ州市民保護局というところを訪れました。そこで、災害対応に関する調査を聞き取りしてまいりまして、そういった成果などを参考に課題解決に向けてより一層の取組を進めてまいりたいと思います。

 名古屋市会の役割としては、議会のチェック機能をしっかりと果たしていくとともに、市民の声により一層耳を傾けまして多様な民意をくみ取りながら、山積する市の課題解決のため、行政との建設的な議論を真摯に行うことの重要性が増していると痛感をしております。

 今年も副議長として議長を支えながら、市民のご期待と信頼に応えられる活発かつ円滑な議会運営に努めてまいる所存です。何とぞよろしくお願い申し上げます。以上です。

質疑応答

副市長の年頭挨拶

(記者)

 どうもありがとうございました。副市長の皆様も今日は同席されてますので、一言ずつ、せっかくですので。一言で。30秒とは言いませんので、よろしくお願いいたします。

(中田英雄名古屋市副市長)

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年は、どういう年にするかというのがあるわけですけれども。昨年末に12月27日に毎週第2、第4金曜の夜はナゴヤコネクトというのをなごのキャンパスでやっております。いわゆるアメリカではベンチャーカフェと言っているんですけども、それを東京ではベンチャーカフェというそういうふうになってますかね。起業家の人たちが集まる会なんですけども。市長さんにも登壇いただいたんですが、(12月)27日に。そのときに、先ほど田中議長さんの話もありましたけど、小学生の起業家と中学生の起業家にお会いをしました。なので、やはり未来は明るいなというふうに思いましたので、今年はぜひ起業、この頃起業というと皆さんSTATION Aiしか知らないぐらいにしかそれしか言っていただかないんですけど。実は名古屋市は、5年前からなごのキャンパスとイノベーターズガレージという施設を持っておりまして、当然STATION Aiほど大きくないんですけど、この5年間の蓄積をきちんとやっておりますので、ぜひそこの起業にも、市長さんも起業に力を入れてというふうにおっしゃっておりますので、きちんとスタートアップに力を入れていく年にしたいなと。

 そのときに、ベンチャーカフェというのはバブソン大学の山川先生という人がボストンで始められたんですけども、その方と話してきまして、「5年間やってきましたね。」と。「今後、飛躍するためにはどうしたらいいんでしょうかね。」と言ったら「やっぱりグローバルだ。」と言われました。「やはり名古屋はグローバルが足りない。」と言われましたので、起業に当たってはそこのところを意識しながら今年はやっていきたいというふうに思っております。よろしくお願い申し上げます。

(杉野みどり名古屋市副市長)

 改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 私は、市民生活に直結している事業・局を持っておりますので、本当に市民のために課題解決といいますか、市長さんが立てられたマニフェストに対して見立て、見通しをきちんと各局の現状データ、見通しをしながら立てていきたいと考えております。

 そして、年末というか12月に市長とともに江東区(正しくは江戸川区)の児童相談所に視察にまいりました。非常に児童相談所の中でDXが進んでおりまして、これは児童相談所という現場でも使えますけれども、区役所とか市民生活の直結のところにでも非常に汎用性のあるものだなということを痛感をし、名古屋でもこういった取組を積極的に取り入れるべきだなということを痛感しました。

 もう一つ、児童相談所内、一時保護所内ではアドボケーターと言って、子どもの意見をきちんと受け止めて意見表明をしていくということを助ける人たちが定期的に派遣をされ、子どもたちと関係性を持ちながら無理なく子どもたちの意見を引き出すということをきちんと取り組みとしてされてました。これは名古屋でも少しずつ広がってはいるんですけれど、やはり子どもの権利というのは根幹にありますので、子どもたちの意見、先ほど議長さんにもありましたけれども、きちんと意見表明をし社会に参画していくと。そんなような取り組みもぜひ前に進めていきたいと考えております。

 今年も本当に市長の下で議長、副議長さん、そして3副市長手を携えて名古屋市を前進させていく一助として頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(松雄俊憲名古屋市副市長)

 マスコミの皆さん、改めて、新年明けましておめでとうございます。昨年は本当に部屋にもよく寄っていただきまして、いろいろマスコミの皆さんとも議論ができたことを大変楽しく思いました。今年も、ぜひお寄りください。

 私はインフラを所管する副市長でありますので、上下水(道局)、緑政土木(局)、それから交通(局)、それから教育(委員会)を所管をしておりますので、やはり市民の皆さんの安心安全を支えていくという重要なインフラというものをしっかり整備をしながら、維持管理をしながら支えていきたいと。それが233万市民の皆さんの生活の幸せをつくる基礎だというふうに思っておりますので、ここは怠りなく進めていきたいというふうに思っております。

 それから、アジア大会(アジア・アジアパラ競技大会)が近くにありますので、観光(文化交流局)も所管をしておりますので、せっかくでしたら大勢の外国の皆様を含めて名古屋に訪れて名古屋の魅力を感じていただけるようなそうした名古屋をつくっていく所存でございます。市長も常々豊かで明るい(正しくは、豊かで楽しい)でしたっけ、まちをつくりたいというふうに常々おっしゃっておりますので、ぜひ貢献をしていきたいというふうに思っております。

 今年1年、またよろしくお願いします。

マニフェストで掲げた施策のうち特に力を入れたい施策について

(記者)

 ありがとうございます。それでは、質疑応答のほうに移りたいと思います。

 私のほうから1点、広沢市長にお伺いいたします。先ほどの挨拶でマニフェストを着実に実行に移していく1年にしていきたいというお話がありましたけども。具体的に、特にこれには力を入れてやっていきたいというものがあれば、教えていただけたらと思います。

(市長)

 はい。私、幾つか並べた中で、やはり最重点に掲げましたのは、昨今物価高でもありますし、手取りを増やすとか。これは、国のほうでもいろいろと議論、進んでおりますけど。その観点から、やはり減税の幅を深掘りをしていきたい。これはぜひやってまいりたいと。ただ、やはり時期的に今の時点から来年度というとさすがにこれ、難しいですので、来年度の中で議会の皆様と議論を重ねながらその実現を図ってまいりたいと。まず、これが一つですね。

 あと、やはり名古屋城につきましては、これは停滞しているその中ではありますけれども、こちらも例の課題となっているところに対して、謝罪すべきところは謝罪をし、そして再度スタート地点に立ってそこから着実に進めていくと。こういう手法を持ちまして、特に時期を定めるものではございませんけれども、なるべく拙速とならない範囲で一日も早くという思いは持っております。

 そのほかにも、来年度の予算になるべく盛り込んでまいりたいなと考えておりますのは、先ほどの手取りにも関連するんですけども、やはり経済を活性化するという観点から、過去4年間(正しくは、過去3年間)やってきた金シャチマネー。これ、結構名古屋の市民に根づいているというとこもありますので、こちらは途切れることなく来年度も継続をしていきたいというふうに私は考えておりますので、こちらは恐らく早期に指示させていただくことになろうかというふうに思っております。以上です。

市民税減税のスケジュール感について

(記者)

 ありがとうございます。それでは、各社さん、質問のある方は挙手の上、マイクを受け取ってからお願いいたします。

(記者)

 まず、市長に伺いたいんですけれども、今具体的にということで幾つかお話しいただいた中で、減税の幅を深掘りしたいという話がありましたけれども。来年度1年間議会との調整をしていく中で、どういうスケジュール感というか、どういうスタンスを経てやっていくか、過程を経てやっていくかということを改めて伺えたらと思います。

(市長)

 これはまだ来年度のことですので、我々、まだ目先の2月の議会、来年度予算。まずこれが最重要課題でございまして、それをこなしてから。それで新しい年度を迎えて、では今年1年どういうふうに議会の皆様に、どういうタイミングでお示しをしていくかというのは、ちょっとその先になろうかと思います。なので、今のところ、まだいつの議会でお諮りをするとか、そういうのを決めているわけではございません。

今年1年の名古屋市の展望について

(記者)

 分かりました。ありがとうございます。市長と、すみません、議長にも伺いたいんですけれども。今年1年、名古屋市、どういう年になると思いますか。

(市長)

 私と議長。どういう年にしたい。まずは、そうですね。ちょっと大きな話になりますけど、今年は戦後80年というこういう節目の、1945年から80年たちまして、この平和な時代がずっと続いてきたということで。ややもすると80年もたつと、この平和のありがたみというのも忘れられてしまいがちです。ですけど、これはやはり不断の努力なくしては成り立たないものですので、やはりこの平和の大切さというのはまず訴え続けなければいけない。このように思っております。

 その上で、やはり災害というもの、これは本当にいつ、ずっとこの地域来る来ると言われていながら南海トラフ(巨大地震)、幸いにして今のところ来ておりませんけど。これ、本当に今日来るかもしれない。この備えは怠ってはいけないものでございまして、まだまだ完全に十分かと言われますと、そういう状況でもありませんので。これは本当に今日来ても、明日来ても、その被害を最小限に食い止める努力というのは、これ、続けていかなければいけない。この辺りがまずベースとなると思います。

 そして、さらに私のマニフェストで豊かで楽しい都市にしたいというところを訴えてまいりましたので、先ほどのなかなか地方でできることというのは限られてはおりまして、国がどんと今の103万の壁の議論でも当初は8兆円近くというような議論もあって、それが今多少トーンダウンしているところもありますけど。それをこの地方自治体でもそういう手取りを増やすであるとか、この地域経済を増やすという、豊かにするというこの政策、これはやれる範囲でやっていかなければいけないと思いますし。そして、やはり楽しいまち。これは、市民にとっても楽しいまちであることはもちろんですが、この地域を訪れて楽しいという、そういうふうに言える都市づくりというのをやっていきたいというふうに考えております。以上です。

(田中里佳名古屋市会議長)

 すみません、気を遣っていただいて。質問していただいてありがとうございます。

 私は、この1年、毎年そうだと思うんですが、特に理想と現実だと思います。市長も私たち議員も政治家なので、夢を語るというのはすごく大切なことなんです。でも、夢だけではやっぱり現実的に動かないこともたくさんありますので、ぜひ、市長には夢を語りながらも、でもやはり現実をきちっと捉えて何ができるか、何ができないかということを判断していただける年に。この1年目がベースだと思いますので、していただきたいなと思っています。

 私にとっても夢を語りながら、やはり現実的には何ができるかというのを考えていくという1年にしたいと思っています。

アメリカ大統領の交代を受けて名古屋市の経済対策について

(記者)

 ありがとうございます。ごめんなさい。私からは最後なんですけれども、市長に伺いたいんですけれども。今年大きなトピックスとしては、アメリカの大統領が代わるということだと思います。愛知県、名古屋市の経済にとっても大きな影響があると思うんですけれども。名古屋市の経済対策というか、産業政策というか、そういう意味ではどういうふうに備えて、どう対峙していこうとお考えでしょうか。

(市長)

 アメリカで大統領がトランプさんに代わるという、これについての様々な影響があろうかと思います。これは、いい影響もあろうかと思いますし、そうでもない影響あるかと思います。ただ、我々地域経済は、特に産業圏である愛知県、そしてこの名古屋市。やはり経済の力を落としてはいけないという、これは当然のことでありますので。ただ、これはまだトランプさんがどのような政策を打ち出してくるかと、これ、なかなか難しいところがありまして。いろんな各種関税をかけてくるのか、そして例えば我々のこの地域の基幹産業である自動車産業にどのような影響があるのかと。ここはしっかり見極めつつ、ただ、やはりベースとなるのはいかなる政策を打たれても産業の力を落とさない。特に、新しい産業を興していく、その後押し。先ほど中田副市長も言いましたけれども、特にスタートアップですとかベンチャー、これらの支援を通して、明日の飯の種というやつ、これを育てるという。これはいかにアメリカ大統領がどういう政策を打ってきたとしてもこれは大事になってくると思いますので、そういう下支えをすることが大事だなというふうに考えています。

アジア・アジアパラ競技大会の経費負担について

(記者)

 市長に伺いしたいんですけど。冒頭の挨拶であったように、アジア大会(アジア・アジアパラ競技大会)のことでなんですけれども。現在、費用の見通しとして2,400億弱の大会経費がかかるっていう試算を内部で出されていると思うんですけど。それに伴って、いわゆる県・市が負担する行政負担が1,800億円以上と。当初と比べて2.5倍という試算が内部で出ているはずなんですが、これ、いつこの額というのを一般に公表するのかというところと。あと、このかなり上振れしている費用というのをどう税金として補填していく、予算として補填していくのかという見通しについて教えてください。

(市長)

 私も朝日(新聞)さんの報道は承知をしておりますけれども。この大会経費につきましては、確かに厳しい状況であることは、これは確かでございますけれども。まだこの額等につきましては精査をしている段階としか今は申し上げられないので、これについて、その予算立てであるとかそこまで踏み込んだ回答はこの場では控えさせていただきたいと思います。

(記者)

 厳しい状況っていう中で、ただ予算が上振れするわけなんですよね。その辺り、いつぐらいまでには、じゃあ、市民の方に説明できたらというふうにお考えでしょうか。大会まで2年を切っている中で、市長としては早めにというお考えはあると思うんですが、最低ここまでにはというのはありますでしょうか。

(市長)

 これは当然、我々、予算ベースで動きますので、来年度の予算にかかるものにつきましては、比較的早期にこれは公表せざるを得ないというか、するべきだというふうに考えております。ただ、全体のこの予算の枠組みですとかいうのは、これはやはり組織委員会のほうでしっかりと精査をした上で、しかるべきタイミングで公表していくことになろうかと思います。

(記者)

 ありがとうございます。今は予算上振れするという中で、国会議員なども通じて国のほうにも補助金のほうを要請しておりますけど。この辺りの目途といいますか、一応閣議了解のほうで国はパラ(アジアパラ競技大会)もアジア大会もお金は出さないという趣旨のことを既に決めているんですが。この辺りの見通しについても教えてください。

(市長)

 そのような決定がされていることは私も承知しておりますけれども。さはさりながらと、昨今のこの急激な物価高騰。当然、このアジ・パラ(アジア・アジアパラ競技大会)を決めたときには見通せなかったこの状況に対して、国からもぜひ援助をお願いをしていると。そんな状況ですので、まだ見通しが立っているというわけではございませんけれども、ここは丁寧にお願いをしていくしかないかなというふうに思っています。

(記者)

 確認なんですが、現状国から何か支援があるということは決まってはないんですか。

(市長)

 というような情報は、私は聞いてはおりません。

(記者)

 現状でいくと、上がった分というか経費が増大した分については、県・市のほうで負担せざるを得ないという。国からの支援が今のところ。

(市長)

 もし、仮になければですね。

(記者)

 分かりました。ありがとうございます。

(市長)

 もしくは、新たなスポンサーを拡大するとかですね。

(記者)

 ありがとうございます。

マニフェストへの対応状況について

(記者)

 すみません、市長、先月の様々なところで年内にマニフェストだったりの目途を、公約の目途について所管部署から上げてほしいというお話をされておりましたけれども。その中で、主な公約でも構いませんし、小さなものでも構わないのですが、目途が立ったもの、施策というのはありますでしょうか。

(市長)

 年末までに各局からそれぞれのマニフェストについて、スケジュール感であるとか、実現可能性であるとか、課題であるとか、これは上がってきました。ただ、それらをまだ今、これ、第一報のような状態でして、これからもう少しこれ、早くできないかとか、こういうふうにやったらできるんではないかとか、課題はどうしたら解決できますか。こういう話合いを今からしていくとこでございますので、今の段階でこれはできそうですとか、それはなかなか申し上げにくいところです。すみません。

(記者)

 ありがとうございます。どれぐらいの、それぞれ公約に関しても大きい、小さいとあると思いますが、どれぐらいを目途に実現可能性とか、明らかにできるところは明らかにしていきたいなという考えはございますか。

(市長)

 そうですね。やはり我々、夏ぐらいから来年度予算に本格化してまいりますので、できれば夏ぐらいまである程度目途を立てて、いわゆる再来年度の予算にどこまで反映していくかというところは決めていきたいなと思います。

(記者)

 ありがとうございます。

(記者)

 ほか、いかがでしょうか。

カスタマーハラスメントへの対応について

(記者)

 今年もよろしくお願いします。先ほど市長から職員の方への挨拶の中で、ハラスメントについてお話があったかと思うんですけれども。その中で、桑名市などで罰則つきの条例が制定されたということも触れられていましたけれども。名古屋市としてカスハラ(カスタマーハラスメント)に対してどういうふうにしていきたいだとか、条例の制定だとかも含めて何かお考えなどがありましたら教えていただきたいなと思います。

(市長)

 昨年度は本当にカスハラ(カスタマーハラスメント)防止元年と言えるぐらいに東京都ですとか、北海道ですとか、そういう条例制定が進みまして。年末に桑名市さん、踏み込んだなと思いますけれども、いわゆる罰則つき、氏名公表するということを伺いまして、なるほどそこまでしてくるんだという。まだ今はそこまでなんですね。

愛知県のほうでも、この条例制定に向けて今審議会(正しくは検討会議)が立ち上がったりもしておりますので、その動きも見ながらということになると思いますけれども。重要性は非常に私も感じておりまして。このカスハラ(カスタマーハラスメント)、どうしてもお店等で必要以上に店員さんに謝罪を求めたりとか、こういう場面はもうこれまでにも幾つも報道されておりますので、こういうのがなくなる方向というのは当然あるべきだと思いますので。あとは、ここに罰則を設けるかどうか、これはいろんなご意見があると思いますので。また、あと県がやるということもあるので、それらを総合的に判断しながら、市として何か動きをするかどうか、これを検討したいと思います。

(記者)

 また、県との連携みたいなところも含め、いろいろ模索していくみたいな感じですか。

(市長)

 そうです。もし、県がその条例ができましたら、当然名古屋市内も含まれますので。それが十分であれば、特段、我々が何かさらに条例をかける必要はないものですから。そういう意味では、そこには注視をしたいと思いますし、それで例えば何か足りないと思ったら、じゃあ、名古屋市独自でというのもあり得ますので。その辺りは、県の動きを見守って情報共有もしていければというふうに思います。

(記者)

 分かりました。ありがとうございます。

(記者)

 ほか、よろしいでしょうか。じゃあ、第一部はこれで一旦終了したいと思います。

(市長)

 ありがとうございました。

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