食品の理化学検査

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ページID1015424  更新日 2025年10月17日

様々な分析機器を使い、ある成分が含まれているかどうかや、どのくらい含まれているかを検査します。検査する成分には以下のようなものがあります。

  • 食品の色味や日持ちを改善するために使われる添加物(食品添加物)
  • 野菜や果物を害虫や病気などから守るために使われる薬(残留農薬)
  • 動物の病気の予防や治療などのために使われた薬(動物用医薬品)

検査の方法は調べたい成分によって異なります。ここでは、残留農薬の検査方法を紹介します。

検査の流れ

1 食品を細かく切る

対象食品は野菜や果物です。

キャベツを切る写真
まずは包丁で細かく切ります。

2 ミキサーで均一にして、量り取る

ミキサーでさらに細かくして、すべての成分が均一な試料とします。

食品を容器に入れて量り採る写真
検査結果に大きな影響があるので、慎重に正確に重さを量ります。

3 試薬で農薬成分を抽出する

農薬の特性に合わせた試薬を使って、試料から特定の成分を溶かしだします。

ろ過器具の写真
これは吸引ろ過をしています。写真中央の大きなガラス容器の上に漏斗を設置し、ガラス容器の中を真空状態にしてろ過することで、食品の繊維などの不純物を取り除きます。

4 濃縮する

農薬を溶かすのに使った試薬を蒸発させて、農薬成分の濃度を高めます。

検査機器の写真
これはエバポレーターという検査機器です。

5 精製する

さらに不純物を取り除きます。

分析機器の写真
カラムという分析器具を使って特定の成分だけを分離します。

6 測定する

分析機器を使って、含まれる濃度を測定します。

分析機器の写真
これはガスクロマトグラフ質量分析計といいます。

このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 生活衛生部 食品衛生検査所 監視検査担当
電話番号:052-671-3371 ファクス番号:052-671-3383
Eメール:a6713371@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
健康福祉局 生活衛生部 食品衛生検査所 監視検査担当へのお問い合わせ