食品中の放射性物質に関する検査体制

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ページID1015165  更新日 2025年10月21日

消費地としての立場から、基準値を超える放射性物質を含む食品が市内を流通しないよう、本市の検査方針に基づいた食品の放射性物質検査と流通食品の監視を行っています。

食品中の放射性物質の基準値

東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故を受け、厚生労働省は食品中の放射性物質の暫定規制値を設定し、これを超える食品が流通しないよう出荷制限等の措置をとってきました。暫定規制値を下回っている食品は健康への影響はないと一般的に評価され、安全性は確保されています。しかし、より一層の安全と安心を確保するために、事故後の緊急的な対応としてではなく、長期的な観点から新たな基準値を設定し、平成24年4月1日に施行されました。

食品中の放射性セシウムの基準値
食品カテゴリ 基準値(ベクレル/キログラム)
一般食品 100
乳児用食品 50
牛乳 50
飲料水 10

放射性セシウム以外の放射性物質について

放射性セシウムの基準値は、放射性ストロンチウムはじめ他の放射性核種を含めたうえで安全である数値が設定されています。放射性セシウムが基準値以内であれば、放射性ストロンチウムなどについても問題はなく、安全であると考えられています。詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください。

出荷制限・摂取制限状況

原子力災害対策特別措置法による出荷制限・摂取制限については、下記の厚生労働省ホームページから最新の状況を確認することができます。

本市における食品中の放射性物質対策

生産地で計画的な検査が実施され、基準値を超過した食品は出荷制限等の措置により市場に流通しないため、流通食品の安全は確保されています。本市では、より一層の安全・安心の確保のため、独自に定めた検査方針に基づいて効果的な検査の実施に取り組んでいます。

流通食品の検査

学校給食食材や、市内のスーパーや小売店等で販売されている飲料水等の精密検査を実施しています。

流通食品の監視

市内のスーパーや小売店等で販売されている食品を監視し、出荷制限・摂取制限の対象品目が流通していないことを確認しています。さらに、中央卸売市場本場内を流通する農水産物の監視も実施しています。

検査方法

精密検査(ゲルマニウム半導体検出器)

  • 食品中に含まれる放射性セシウムの濃度を非常に低い値まで測定する検査です。セシウム134とセシウム137のそれぞれの濃度を正確に測定できます。
  • 本市では、衛生研究所で実施しており、学校給食食材や牛乳・乳飲料、飲料水等の検査を行っています。
ゲルマニウム半導体検出器の写真
【ゲルマニウム半導体検出器】

検査の実施状況

令和7年度

過去の検査結果

学校給食食材の検査

学校給食食材の検査結果-学校給食食材の検査

食品中の放射性物質に関するご相談

食品中の放射性物質に関するご相談は、最寄りの保健センター窓口及びなごや「よい食」ダイヤルにて受け付けています。

  • 各区保健センター窓口一覧-16区の保健センターの窓口一覧
  • なごや「よい食」ダイヤル-「よい食」ダイヤルの案内

相談件数

食品中の放射性物質に関する相談受付状況
相談内容 食品の安全性 食品の検査 その他
平成22年度から平成29年度 192 121 39 352
平成30年から令和4年度 0 3 5 8
令和5年度 0 0 0 0
令和6年度 0 0 1 1

相談窓口に寄せられた主な質問内容

Q1 東北・関東産の農産物や魚介類を食べても大丈夫ですか。

生産地において自治体による検査が行われ、基準値を超える食品は出荷制限等の措置がとられていますので、流通している食品は基本的に安全であると考えています。本市においても、市内を流通する食品について計画的に検査を実施し、安全の確認を行っています。

Q2 手元にある食品の検査はしてもらえますか。

Q1でお答えしたように、流通している食品は生産地で安全確認されていますので、スーパーなどで市販されているものは基本的に安全であると考えています。市場に流通しておらず生産地で検査が実施されていないもの(例えば自家菜園で作られた野菜など)で、心配な点がありましたら最寄りの保健センターへご相談ください。

Q3 食品を輸出するために検査を実施したい。

本市の検査機関では、依頼検査は受け付けておりません。事業者の方向けの、放射性物質検査を行っている検査機関についての情報は、下記の農林水産省ホームページに掲載されていますので、参考にしてください。

Q4 放射性ストロンチウムの検査は実施していないのですか。

食品中の放射性物質の基準は、放射性セシウムについての基準値として定められていますが、放射性セシウム以外の放射性核種(プルトニウム、ストロンチウム90、ルテニウム106)も考慮したうえで設定されています。そのため、放射性セシウムの基準値以内であれば、放射性ストロンチウムなどについても問題はなく、安全であると考えられています。

参考

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このページに関するお問い合わせ

健康福祉局 生活衛生部 食品衛生課 食の安全対策担当
電話番号:052-972-2648 ファクス番号:052-955-6225
Eメール:a2648@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp
健康福祉局 生活衛生部 食品衛生課 食の安全対策担当へのお問い合わせ