家具転倒防止対策「南海トラフ地震から命を守るために!」
家具転倒防止対策の重要性について
平成7年(1995年)に発災した阪神・淡路大震災により、亡くなられた方々の約8割が、家屋の倒壊や家具の転倒による窒息死・圧迫死でした。
過去の大規模地震の教訓を踏まえ、自分の命・大切な家族の命を守るために、まずは、家庭における地震対策を実施してください。
最優先は、「寝室の家具転倒防止対策」です。
就寝中は無防備になります。寝室をあらかじめ安全な環境にしておくことで、地震の揺れで倒れてくる家具による怪我や、倒れた家具が避難経路をふさいでしまうことを防ぐことができます。一度、家族みんなの寝室をチェックしてみましょう。
ここからは、家庭における家具転倒防止対策の方法について具体的にご紹介していきます。

家具転倒防止対策の方法
家具転倒防止対策には、主に2つの方法があります。
1つは「家具レイアウトを見直すこと」、もう1つは「家具転倒防止器具を活用すること」です。
部屋の状況、家具の材質や大きさに合わせて対策の方法を工夫してみてください。
なお、ご自身で家具転倒防止対策が困難な世帯を対象に、名古屋市家具転倒防止ボランティア派遣事業を行っています。施工費用は原則、家具3点までは無償、転倒防止器具代金は実費負担とさせていただいています。
詳しくは、お住まいの最寄りの消防署または区役所にお問合せください。
1.まずは、寝室の家具レイアウトを見直しましょう!
まずは、家具転倒防止器具を使わずにできる、家具レイアウトの見直しによる地震対策からご紹介します。家見直しの例は次のとおりです。
- 寝室に家具を置かないようにする
- 家具が就寝位置に倒れてこない向きにする
- 出入口を塞がない向きにする
- 家具の中の物は、重いものを下に収納することで重心を低くする
家具レイアウトで大切なポイントは、次の2つです。
- 家具が地震の揺れにより就寝場所に倒れてこないようにする
- 家具等の移動や転倒、収納物の散乱などにより避難経路をふさがないようにする
引っ越しなどの生活環境が変化するタイミングや大掃除などの機会を捉えて家具レイアウトを考えてみましょう。
家族みんなの寝室をチェックしましょう。家具転倒防止器具がなくても、家具レイアウトを見直すことで、家庭の地震対策ができます。
2.「家具転倒防止器具」を使いましょう!
上記の家具レイアウトの見直しができない場合は、「家具転倒防止器具」を活用し家具転倒防止対策を実施しましょう。
家具転倒防止器具には、様々な種類があります。ご紹介させていただく方法は一例ですので、部屋の状況、家具の材質や大きさに合わせて対策の方法を工夫してみてください。
ねじ式
一般的に効果が高いと言われるのは、ねじで壁にしっかり固定するものです。木造住宅の場合、壁材の内側にある間柱を探し、家具と壁にねじを打ち込む必要があります。
粘着式
粘着式は、家具と壁に穴をあける必要がありませんが、壁紙の種類や、状態によって貼付けができない場合や取り外しの際に壁紙ごと剥がしてしまう可能性があるため、使用できない場合があります。
ポール式
ポール式は、天井の強度が不安な場合は、当て板等で補強する必要があります。また、定期的に高さ調節ねじが緩んでいないか確認するようにしましょう。
ストッパー式、マット式
ストッパー式やマット式は、ポール式等と組み合わせて使用することで、より効果を高められます。
その他の家具対策
家具転倒防止器具を使った方法以外にも、ストッパー式の替わりに新聞紙をたたんだもので家具を壁側に傾斜させる方法や、家具と天井の隙間を段ボール箱などでつめることも効果的です。
また、家具転倒防止対策の他にも、家具の上に物を置かない、食器棚の扉が揺れで開放しないように器具を取り付ける、ガラス飛散防止フィルムを貼ることも地震対策として有効です。
いますぐ取り組もう!家具転倒防止対策
自宅の家具転倒防止対策を行うことで、地震発生時に命を守ることができるだけでなく、在宅避難ができる安全な環境づくりの準備にもつながります。地震に見舞われたときに後悔しないように、寝室を優先に家具の転倒防止対策をしておきましょう!
このページに関するお問い合わせ
消防局 消防部 消防課 地域安全担当
電話番号:052-972-3543 ファクス番号:052-951-8463
Eメール:00chiiki@fd.city.nagoya.lg.jp
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