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カメムシ類
[学名]Heteroptera
[分類]カメムシ目カメムシ亜目,カメムシ科・マルカメムシ科 など
針状の吸収性の口器を持っており、植物から吸汁する食植性の種と、動物の体液を吸う食肉性の種がある。
食植性の種の中には重要な農業害虫を含む。また、人体に直接の被害を与えることはなくとも悪臭を持つ種がいるので嫌われる虫の一つである。都市で発生するもので問題となる種は、マルカメムシ、クサギカメムシなどがある。
食肉性のものには、哺乳類や鳥類から吸血するトコジラミ類、昆虫などを捕えて体液を吸うサシガメ類などや、小魚やカエルなどを捕まえるタガメなどの水生カメムシ類がある。人から吸血しない種の中にも、素手で捕まえると鋭い口吻で刺し、激しい痛みを与えるものがあるので注意が必要である。
マルカメムシ
[学名]Megacopta punctatissima (Montandon)
[分類]カメムシ目,マルカメムシ科

体長約5mm。緑がかった褐色。前胸背板が腹部全体をおおうように発達し、全体が丸い形状をしている。
空き地、河川敷、線路敷などで、クズなどのマメ科植物に発生する。
成虫で越冬するが、秋に越冬場所を求めて移動するときに、家屋に入ったり、干してある洗濯物や布団に付着して悪臭被害を発生させる。
クサギカメムシ
[学名]Halyomorpha halys (Stal)
[分類]カメムシ目,カメムシ科

成虫は体長15mm前後、大きさにはかなり個体差がある。茶色から暗褐色で、不規則な黄褐色斑がある。
多くの種類の植物から吸汁する。豆類、ミカン・カキ・モモ・サクラ・リンゴなどの果実を吸汁するため、重要な農業害虫である。
越冬のため家屋内に集団で侵入すること、刺激を受けると悪臭を放つことから、不快害虫としての問題も大きい。
チャバネアオカメムシ
[学名]Plautia stali Scott
[分類]カメムシ目,カメムシ科

体長9-12mm。光沢のある緑色で、前翅は紫がかった茶色。
マメ科植物、サクラなど多種の植物に寄生する。種子や果実から好んで吸汁する。
よく燈火に集まり、室内に入ることも多く、悪臭被害が発生する。
ツヤアオカメムシ
[学名]Glaucias subpunctatus (Walker)
[分類]カメムシ目,カメムシ科

成虫の体長約15mm。光沢の強い緑色である。
ミカン・カキ・ナシなど果樹の害虫として主要種の一つ。
家屋内に迷入したものや洗濯物に付着したものなどが、不快害虫(悪臭)となることがある。
アオクサカメムシ
[学名]Nezara antennata Scott
[分類]カメムシ目,カメムシ科
成虫の体長15mm内外。全体緑色であるが、体色には変異がある。
多くの種類の植物を吸汁し、農作物の害虫としても重要種の一つ。稲の穂から吸汁した場合、斑点米の原因となる。
家屋内に迷入したものや洗濯物に付着したものなどが、不快害虫(悪臭)となることがある。
キマダラカメムシ
[学名]Erthesina fullo (Thunberg)
[分類]カメムシ目,カメムシ科

大型のカメムシで、成虫の体長20-23mm。黒褐色の地に小さい黄色の斑点がある。
台湾、中国および東洋区に広く分布し、日本においては長崎県周辺のみに分布していたが、近年、分布の拡大が報告されている。
名古屋市内における例として、瑞穂区「山崎川 四季の道」周辺において2007年9月以降サクラなどの樹木に多数の生息が見られるようになっている。
ヨコヅナツチカメムシ
[学名]Adrisa magna (Uhler)
[分類]カメムシ目,ツチカメムシ科

国内のツチカメムシ類で最も大きく、体長14-20mm。
体は黒く、やや光沢がある。[画像右:成虫]
照葉樹林の落ち葉の下や地表に生息する。
7月ごろ、多数の幼虫が建物の周囲などを徘徊し、内部に侵入することがある。[画像左:建物外部壁面の幼虫]
ヒメナガカメムシ
[学名]Nysius plebeius Distant
[分類]カメムシ目,マダラナガカメムシ科

小型のカメムシで体長約4mm。体は灰黒色、前翅は透明。
キク科やイネ科などの多くの植物に見られる。
人体に対する直接的な害はないが、秋季に家屋へ侵入した場合に不快害虫として嫌われる。
特に空き地で大量に発生した場合に、草刈りなどをした後周辺に分散し、近隣の家屋に侵入する。
マツヘリカメムシ
[学名]Leptoglossus occidentalis Heidemann
[分類]カメムシ目,ヘリカメムシ科

体長18-20mm。
赤褐色~褐色。背面にジグザグまたは菱形状の白線斑がある。
後脚脛節に、先端に向かって広がる葉状片がある。
北米原産で、国内では2008年、東京都下で初記録された。
名古屋市内における例として、瑞穂区(当時の衛生研究所構内)において2012年11月に採集されている(なお、衛生研究所は2020年に守山区へ移転した)。
サシガメ類
[学名]Reduviidae
[分類]カメムシ目,サシガメ科
食肉性のカメムシで、各種昆虫など小動物を捕えて体液を吸収する。オオサシガメなど一部の種には、ネズミなど哺乳類から吸血するものがある。これらが人家に入り込み、人が被害にあうこともある。
オオトビサシガメなど大型の種は、不用意に捕えた場合、鋭い口吻で刺されることがある。
ヨコヅナサシガメ
[学名]Agriosphodrus dohrni (Signoret)
[分類]カメムシ目,サシガメ科

成虫の大きさ16-24mmの大型種。体は黒色で光沢があり、全体が黒色毛でおおわれている。腹部結合板は葉状で白色、各節に大きな黒色斑がある。
食肉性で、昆虫、クモなどを捕食する。サクラ上では、オビカレハ、モンクロシャチホコなどの幼虫を捕えていることがある。
近年、都市環境で増えているようで、名古屋市内でも公園や街路樹のサクラなどの樹上で見かけることも多い。
シマサシガメ
[学名]Sphedanolestes impressicollis (Stal)
[分類]カメムシ目,サシガメ科

成虫の体長15mm内外。全体黒色で、腹部結合板や脚に黄白色ないし白色の斑紋がある。
草地に多く、ハムシやテントウムシなどを捕食する。
アカシマサシガメ
[学名]Haematoloecha nigrorufa (Stal)
[分類]カメムシ目,サシガメ科

成虫の体長12mm内外。黒色と赤色で色彩の美しい種である。
地表性で、石下や側溝のゴミの中などで見つかる。
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