大高城跡
名古屋市緑区大高町にある大高城跡は、永禄3(1560)年の桶狭間の戦いの際、若き日の徳川家康が「兵糧(ひょうろう)入れ」を行った城として知られています。昭和13(1938)年に丸根砦跡、鷲津砦跡とともに、国の史跡に指定されています。
大高城跡は、現在、大高城跡公園として市民に親しまれています。公園内では、堀や土橋などの痕跡を見ることができます。
レーダー探査について
大高城跡は、江戸時代前期に描かれた絵図から、当時の構造をうかがい知ることができます。
現在は広場になっている場所も、かつては堀があったと考えられています。名古屋市教育委員会は、大高城跡の地下の状況を調べるため、令和元年度より大高城跡の本丸・二之丸・三之丸で地中レーダー探査を行っています。
令和3年度発掘調査について
令和元年度に行った地中レーダー探査の結果を踏まえて、名古屋市教育委員会では令和4年1月17日から3月11日まで発掘調査を行いました。史跡大高城跡で行われた初めての発掘調査です。
(発掘調査現地説明会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止)
調査の結果、江戸時代初頭に描かれた「知多郡大高村古城絵図」とほぼ一致する位置に、堀の跡を確認しました。
堀は幅15m以上、深さは最大4m以上と推測されます。
堀の埋土からは15世紀から16世紀頃の陶器や硯、笄(こうがい)などが出土しています。
令和4年度発掘調査について
令和5年3月10日(予定)まで、名古屋市教育委員会では大高城跡の発掘調査を実施しています。
発掘調査現地説明会
令和5年2月18日(土曜日)に、発掘調査現地説明会を開催しました。
当日配布した資料は、以下の添付ファイルからご覧いただけます。
(サイズが大きいため、ファイルを開くのに時間がかかることがあります。)
(資料の掲載内容は、説明会時点のものです。今後の調査により、変更する場合があります。)
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