令和5年度被災地支援リポート 陸前高田市 3月分の記事
令和5年度被災地支援リポート 陸前高田市
令和6年3月4日(月曜日)
みなさん、こんにちは。
光陰矢の如しとはよく言ったもので、陸前高田市での勤務がはじまり、11か月が経過しました。
前回の報告から、かなり時間があいてしまいましたので、これまでの出来事をダイジェストでお伝えしようと思います。
10月
三陸花火競技大会2回目がありました。
4月は、空席も目立ちましたが、今回は、大盛況でした。
飲み物や食事の行列もものすごくて、ビールを待っているうちに、花火が始まってしまい、ちょっと泣きました。
いつかまたこのメンバーで花火を見れたら素敵だなと思いました。
あと、今回は、人が多くて写真を撮ることができず、共有できませんので、ぜひ次回お越しになってご覧ください。
11月
11月5日、世界津波の日にあわせ、市全体で津波避難訓練を行いました。
多くの方が積極的に参加して下さり、非常に実りある訓練となりました。
また、この日は、午後に「消防・防災フェスタ2023」という消防、防災啓発イベントを行いました。
この中で、「陸前高田市防災マイスター」という地域の防災リーダーの方々が自発的に啓発ブースを出展してくださり、身近なところから行う防災について、体験型・実演型の防災啓発ブースを企画・運営してくれました。
非常にわかりやすく、また楽しく防災を学べるということで、来場者の皆さんからも好評をいただきました。
また、名古屋市から両市の交流促進のための交流団として、大学生消防団の方々にもお越しいただき、共同してブース運営をする中で、お互いの活動や防災に関する思いについて、交流していただきました。
非常に実りあるイベントとなりましたので、来年もぜひできたらと思っています。
あと、私の生活面に関して言うと、電球が切れたので、交換しました。生まれてはじめての電球交換でしたが、なんとか達成することができ、また一つ大人になりました。



12月
年越しは、帰省せず、陸前高田で過ごしました。それを聞きつけた陸前高田市の職員の方が、地元のたこや刺身やなまこなど差し入れして下さり、人との出会いに感謝な年の瀬となりました。
こんなに食べきれないというくらい持ってきてくれたのですが、気づけば全て胃の中でした。おいしかったです。
1月
これが、防潮堤から見た初日の出です。ちなみに、私は、寝坊しましたので、この写真はいただきものです。
年明けから友人が遊びに来てくれ、福島県に行ってきました。300kmくらい距離があるのですが、慣れとは怖いもので、既に運転も苦にならなくなっています。
いわきマリンタワーや水族館アクアマリンふくしまを観光し、趣味のマンホールカードもいくつかいただいて回りました。
歌手のゆずさんも歌っているように、友達はいつでもいいものですね。
朋有り遠方より来る、亦た楽しからずや。(意味は、ちょっと違うかもしれませんが…)


業務については、自主防災組織のリーダー向けの研修会を行いました。毎年、大学教授などの防災の専門家を講師にお招きして開催している研修会ですが、今回は、趣向を変えて、陸前高田市防災マイスターの皆さんに、自分たちの活動について紹介していただきました。それぞれの活動で協力しあい、地域防災力の向上につながればと思い企画したものですが、想像以上に反響があり、今後の連携に協力していきたいと思いました。
2月
陸前高田市の職員たちとスキーに行ってきました。
今回は、山形県の蔵王温泉スキー場に1泊2日で滑りに行きました。
私は、スキーはできないので、スノーボードで、といっても、これも完全初心者レベルですが、参加してきました。
蔵王温泉スキー場は、樹氷が名物のスキー場で、スキー・スノーボードだけでなく、この樹氷を見るために、海外からも多くの観光客が訪れるスキー場なのですが、残念ながら、暖冬と数日前の雨の影響で、雪が流れてしまっていました。
山頂には、お地蔵さんがたっており、例年であれば肩くらいまで雪が積もるそうですが、このとおり、今年はかなり雪が少ないようです。
滑った後は、温泉でまったり(蔵王は、かなり濃厚な硫黄泉で、つかるとしばらく臭いが抜けないのですが、疲弊した体には、染み渡ります。)し、みんなで食卓を囲み、談笑しました。
過去の名古屋市からの派遣職員も途中合流し、当時のあれこれや、名古屋市の現状など、いろいろ伺いました。
この日は、窓からきれいな月明かりが床を照らしており、まさに、頭を挙げて山月を望み、頭を低れて故郷を思う。そんな一日でした。


陸前高田市に来て、約一年。この間、名古屋にいるだけでは、決して出会うことのなかった様々な人と出会い、交流を通じて様々な価値観、考え方に触れ、人間として成長できたと思います。
遠くの地で不安もありましたが、今は、本当に来てよかったと胸を張って言えます。
残り少ない期間ではありますが、少しでも多くのことを学び、成長して名古屋に戻りたいと思います。
このページに関するお問い合わせ
名古屋市被災地域支援本部事務局(防災危機管理局危機対策課)
電話番号:052-972-3584 ファクス番号:052-962-4030
Eメール:a3584@bosaikikikanri.city.nagoya.lg.jp