令和6年度被災地支援リポート 陸前高田市 6月分の記事
令和6年度被災地支援リポート 陸前高田市
令和6年6月24日(月曜日)
みなさん、こんにちは。
昨年度に引き続き、派遣職員として陸前高田市に赴任している職員です。
今年度も派遣職員レポートを通じて、皆さんに陸前高田市の復興状況や町の魅力などについてお伝えできることを心から嬉しく思っています。
まずは、私の担当業務について。
今年度も私は、防災課にて防災に関する業務に従事しています。所属員は昨年度同様、私を含めて4人しかおらず一人ひとりの担当業務が非常に多岐にわたります。昨年度は、防災啓発のようなソフト面の仕事をメインに任されておりましたが、2年目とあって防災行政無線の整備などハード面の非常に重要な仕事も担当させてもらえることとなり光栄に思う反面、責任重大で身の引き締まる思いです。帰任後、名古屋市の防災施策の推進に少しでも貢献できるよう、今年度もこちらでの業務を通して様々なことを勉強・吸収していきたいと思っています。
さて、次に、業務について。4月から既に3ヶ月が経っており、あっという間に様々な業務に取り組んできましたが、大きな業務として、今年度も5月末から陸前高田市防災マイスター養成講座を開講しました。これは、先代の派遣職員のレポートでも触れられていますが、平成30年から陸前高田市で実施している地域の防災リーダーを育成するというプロジェクトで、令和2年度には新型コロナウイルス感染症の影響で、中止しましたが、今年度で6期目になります。講座の特徴として、大学教授、それもわが国を代表するトップレベルの先生を講師に招いている点、座学だけでなく、防災ゲームや施設見学など、様々な角度から防災について学ぶことができます。
受講者には、5月から12月までの長期間にわたって毎月の講座受講が求められますが、それでも昨年度までに115名の方を防災マイスターに認定し、今年度も新たに34名の方に講座を受講してもらっており、陸前高田市民の防災意識の高さに驚かされます。なお、今月末には、私も講師を務めさせていただくこととなりました。
次に、せっかくですので、岩手の名所についてもご紹介します。
今回は、岩泉町にある日本三大鍾乳洞の一つ「龍泉洞」についてです。鍾乳洞と聞いては、ミツバチが花の蜜に吸い寄せられるように、ついつい足を運んでしまうのが人情。加えて、ここ龍泉洞は、洞内に棲むコウモリとともに国の天然記念物にも指定されています。
実は、この龍泉洞、昨年の8月には大雨で水没し、入口から濁流が噴き出すような状態で一時閉鎖していたのですが、現在は復旧し、連日多くの観光客が訪れています。
自然が長い時間をかけて育んだ芸術品のような鍾乳石。まるで見るものの心の穢れを払い落とすかのように青く澄んだ地底湖。
神秘。
ただ、その一語に尽きます。ああ、地球という奇跡の星に生まれおち、光栄にも名古屋市の派遣職員として陸前高田市に着任し、そして今、私たちの星が、宇宙が、遥か悠久の年月を費やし、育みたもうたこの奇跡を眼前にしていること、何たる運命のめぐり合わせでしょうか。惜しむらくは、私に詩人の筆がなく、この感動を言葉にしてお伝えできないこと。
というわけで、ぜひ皆さんも訪れてみてください。
それでは、次のレポートでお会いしましょう。
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