令和元年度 大気汚染常時監視結果(令和2年6月16日公表)
第1 令和元年度 大気汚染常時監視結果について
1 調査期間
平成31年4月1日から令和2年3月31日まで
2 測定局及び測定項目
市内18局で実施した。うち一般環境大気測定局(以下「一般局」という。)は11局、自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という。)は7局。二酸化硫黄、二酸化窒素を始め14項目を測定した。
3 調査結果
環境基準、環境目標値の定められている汚染物質について、年平均値及び達成状況(光化学オキシダントのみ短期的評価、他は長期的評価)は次のとおりである。
(1)二酸化硫黄
- 測定局数
5局(一般局4局、自排局1局) - 全測定局の年平均値の推移
- 昭和43年をピークに大幅に改善
- 過去10年間の推移:横ばい
- 平成30年度との比較:横ばい
- 年平均値
- 全測定局平均:0.001ppm
- 一般局平均:0.001ppm
- 自排局:0.002ppm
- 環境基準
- 昭和55年度から平成11年度まで全測定局で達成
- 平成12年度は三宅島の噴煙の影響により1局のみの達成
- 平成13年度から再び全測定局で達成
(2)二酸化窒素
- 測定局数
18局(一般局11局、自排局7局) - 全測定局の年平均値の推移
- 昭和50年度をピークにその後改善
- 過去10年間の推移:減少傾向
- 平成30年度との比較:横ばい
- 年平均値
- 全測定局平均:0.014ppm
- 一般局平均:0.012ppm
- 自排局平均:0.016ppm
- 環境基準
平成22年度から全測定局で達成 - 環境目標値
17測定局(一般局11局、自排局6局)で達成 達成率94%
(3)一酸化炭素
- 測定局数
2局(一般局1局、自排局1局) - 全測定局の年平均値の推移
- 昭和45年度をピークに大幅に改善
- 過去10年間の推移:横ばい
- 平成30年度との比較:横ばい
- 年平均値
- 全測定局平均:0.3ppm
- 一般局:0.2ppm
- 自排局:0.3ppm
- 環境基準
昭和45年度から全測定局で達成
(4)浮遊粒子状物質
- 測定局数
18局(一般局11局、自排局7局) - 全測定局の年平均値の推移
- 昭和48年度をピークにその後改善
- 過去10年間の推移:減少傾向
- 平成30年度との比較:横ばい
- 年平均値
- 全測定局平均:0.015mg/m3
- 一般局平均:0.015mg/m3
- 自排局平均:0.015mg/m3
- 環境基準、市民の健康の保護に係る目標値
- 全測定局で達成
- 平成15年度より日平均値の2%除外値は全測定局で達成しているが、平成17年度、平成18年度、平成23年度は、黄砂などの影響のため、2日連続して1日平均値が0.10mg/m3を超え、一部の測定局で非達成
- 快適な生活環境の確保に係る目標値
7測定局(一般局4局、自排局3局)で達成 達成率39%
(5)光化学オキシダント
- 測定局数
14局(一般局11局、自排局3局) - 全測定局の昼間(5時から20時)の年平均値の推移
- 昭和50年度をピークに、その後改善傾向で、近年再び増加傾向
- 過去10年間の推移:横ばい
- 平成30年度との比較:横ばい
- 昼間の年平均値
- 全測定局平均:0.033ppm
- 一般局平均:0.033ppm
- 自排局平均:0.031ppm
- 環境基準、環境目標値
平成8年度から全測定局で非達成
(6)微小粒子状物質
- 測定局数
18局(一般局11局、自排局7局) - 年平均値
- 全測定局平均:10.8μg/m3
- 一般局平均:10.6μg/m3
- 自排局平均:11.1μg/m3
- 環境基準、環境目標値
- 全測定局で達成
- 平成23年度から平成25年度は全測定局で非達成、平成26年度は3局で達成、平成27年度は15局で達成
注 平成23年度は2局、平成24年度は8局、平成25年度は13局、平成26年度は17局、平成27年度からは18局で測定。
第2 有害大気汚染物質等モニタリング結果
1 調査期間
平成31年4月から令和2年3月まで毎月1回(24時間試料採取)
2 調査地点
市内の有害大気汚染物質等による大気汚染の状況を適切に把握するため、会所町(北区)※1、富田支所(中川区)、港陽(港区)、野跡小学校(港区)※2、白水小学校(南区)、本地通(南区)※3及び元塩公園(南区)※2の7地点で調査を実施した。
- ※1会所町は、平成28年度までの上下水道局北営業所(北区田幡二丁目4-5)に替えて測定を開始した。
- ※2野跡小学校(港区)、元塩公園(南区)は、平成29年度より新たに測定を開始した。
- ※3 本地通(南区)は、東桜大気汚染常時監視測定局(東区東桜二丁目1003)が平成21年度末で廃止になったことから、替わりに平成22年4月から測定を開始した。
3 調査地点の調査物質ごとの属性
環境省の「有害大気汚染物質モニタリング地点選定ガイドライン」により、各調査地点の調査物質ごとに、大規模な有害大気汚染物質等の発生源により影響を受ける可能性がある場合は、「固定発生源周辺」の属性に選定した。また、道路を走行する自動車等の影響がある調査地点は、「沿道」の属性に選定した。さらに、「固定発生源周辺」の属性及び「沿道」の属性に選定しなかった調査物質については、「一般環境」の属性に選定した。
詳細はオープンデータエリア「調査物質及び調査地点ごとの属性」をご覧ください。
4 調査結果
(1) 環境基準が定められている物質
環境基準
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン及びジクロロメタンの4物質が設定されており、市内7地点のすべてで達成した。
(2) 指針値が定められている物質
指針値
アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、水銀及びその化合物、ニッケル化合物、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,3-ブタジエン、ヒ素及びその化合物、マンガン及びその化合物の9物質が設定されており、市内7地点のすべてで指針値以下であった。
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オープンデータ

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確定値のダウンロード

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以下から、名古屋市管理の測定局における、令和元年度測定結果の確定値(1時間値など)をダウンロードできます。測定局の所在地については、関連情報エリアの大気汚染常時監視測定局の所在地のページをご覧ください。
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城北つばさ高校 (Excel 1.4 MB)
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中村保健センター (Excel 1.3 MB)
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滝川小学校 (Excel 1.3 MB)
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八幡中学校 (Excel 1.4 MB)
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富田支所 (Excel 2.2 MB)
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惟信高校 (Excel 1.3 MB)
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白水小学校 (Excel 1.4 MB)
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守山保健センター (Excel 1.3 MB)
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大高北小学校 (Excel 1.3 MB)
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天白保健センター (Excel 1.5 MB)
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上下水道局北営業所 (Excel 1.1 MB)
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名塚中学校 (Excel 1.3 MB)
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若宮大通公園 (Excel 1.8 MB)
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熱田神宮公園 (Excel 1.2 MB)
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港陽 (Excel 1.3 MB)
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千竈 (Excel 1.1 MB)

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環境局 地域環境対策部 環境科学調査センター 監視担当
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