地球上には、森林や草原、砂漠、河川など様々な環境があり、そこに多くの生物が生息しており、それぞれの環境に適応した生物が、お互いにつながりあい、バランスを取っています。この生物のつながりの豊かさを「生物多様性」といいます。
私たちの暮らしは衣食住すべてにわたって生物多様性からの恵みに支えられていますが、世界では開発や乱獲、外来種の持ち込みなど人間の活動により「生物多様性」が危機に面しています。なごやにおいても、市街地の拡大や外来種の侵入などによる身近な生態系への影響、消費活動を通した世界の生物多様性への影響が生じており、生物多様性の保全への取り組みが必要となってきています。
なごや生物多様性センター
なごや生物多様性センターでは、なごやの生きものに関する情報を収集し、発信するとともに、市民・専門家・行政によるなごやの身近な自然の調査・保全活動を推進しています。
なごやの自然や生きもの情報を広く発信するウェブサイト「なごや生きものライブラリー」を開設しました!(外部リンク)
みんなで取り組もう!なごやの環境はじめの一歩
私たちの暮らしは、衣食住にわたって生物資源や化石燃料など、地球上の様々な資源を利用し、ごみや温室効果ガスを排出するなど、地球環境に負荷をかけています。
また、経済や社会はグローバルにつながっており、環境問題は人権や貧困などといった地球上の様々な課題とも複雑に関係し、自然破壊や気候変動などというかたちで、私たちの暮らしの「持続可能性」を脅かしています。
持続可能な社会を実現していくために、身近な環境問題について、「一緒に知って、理解して、行動しましょう!」
生活スタイルの転換
私たちの暮らしは、周辺地域での生産や外国からの輸入、つまりは世界の生物多様性に大きく依存し、またその地域の生物多様性や地域の人々の暮らしに影響を与えています。
世界中の自然の恵みを持続可能な方法で利用するには、生活スタイルの転換が必要です。
都心の生きもの復活事業
「都心の生きもの復活事業」とは、都心のオフィスビルや街なかの一画において、事業者や市民団体等のみなさまとの協働により、生物多様性に配慮した緑化を進め、かつては当たり前のように見られた蝶や野鳥等を呼び戻すとともに、その場所を通して生物多様性の大切さを多くの人に伝える取り組みです。
令和3年度は、都心における生きものの生息・生育状況の基礎調査を行うとともに、試行的に生物多様性に配慮した緑化を行うモデル事業を進めました。
あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス
「あいち・なごや生物多様性ベストプラクティス」は、2020年に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で提唱された「国連生物多様性の10年」最終年を迎えたことから、愛知県と名古屋市が、県内の生物多様性の保全等に関する優良事例を「市民団体・NPO」、「企業」、「教育機関」、「行政・その他」の主体ごとにとりまとめたもので、優れた取組の横展開や市民等への周知を図り、さらなる取組の促進に繋げます。
なごやグリーンウェイブ
グリーンウェイブとは「国際生物多様性の日」である5月22日の午前10時(現地時間)に、世界中で植樹などを行い、生物多様性について考えるきっかけとする取組みです。本市においても、「なごやグリーンウェイブ」として様々な取組みを実施します。
国際生物多様性の日
毎年5月22日は、国連が定める「国際生物多様性の日」です。この機会に私たちのくらしを支える「生きもの」について考えてみませんか。
フェアトレード
わたしたちが原料や製品を安く大量に手に入れることが、開発途上国で多くの人が低賃金で働き、貧困に苦しむ一因となっています。また、生産性優先のため農薬の大量使用による土壌汚染や健康被害、森林伐採による環境破壊も引き起こしている場合があります。フェアトレードは、身近な買い物を通じてそうした問題を解決する仕組みです。
藤前干潟の保全・活用
名古屋市の南西部には、渡り鳥の重要な飛来地である藤前干潟があります。庄内川河口干潟、新川河口干潟、そして藤前地先干潟の3つの干潟を含む323ヘクタールの区域が、2002年11月18日に「藤前干潟」としてラムサール条約に登録されました。藤前干潟には、鳥や鳥の餌となるカニ・ゴカイなど、多数の生きものが生息しており、生物多様性豊かな場所です。この場所を保全するため、市民や他行政機関と連携しながら、様々な取組が行われています。
オーストラリア・ジロング市との湿地提携
毎年、渡り鳥は繁殖地と越冬地の間を移動しています。渡り鳥たちにとって、湿地等の自然環境は、えさの確保や繁殖、休息のための大切な場所となっています。渡り鳥は国境を越えて移動するため、国際的に協力して湿地を保全していくことが必要です。
国際生物多様性の日である平成19年5月22日に、名古屋市とオーストラリア・ジロング市は、湿地提携に調印しています。両市は、湿地の保全と活用に向けて共に取り組んでいきます。
藤前干潟ふれあい事業

藤前干潟の保全・活用の取組として、藤前干潟と通年でふれあうことのできるさまざまなプログラムを、環境省やNPO等と協働して実施しています。詳しい活動内容は下記リンク先をご覧ください。
なごや生物多様性歳時記(季節の生きものカレンダー)
このページの掲載内容は、市民の皆さまに「生物多様性」への理解を深めていただくために、「広報なごや」で平成20年11月号から平成21年10月号までに掲載された「なごや生物多様性歳時記」の内容を掲載しています。
「生物多様性」というとなんだか難しそうですが、この地球上には人間以外の多くの種類の生き物が暮らしているということに気づいて、その違いを大切にしていこうということです。「なごや生物多様性歳時記」では俳句の季語になっている身近な生きものについて紹介しています。
絶滅のおそれのある野生生物
名古屋市は、市街地が発達した都市ですが、東部の丘陵地域や河川敷、大規模な緑地などを中心に、いまだ様々な生物が生息しています。
本市では、市内で特に保護が必要な動植物種を明らかにするとともに、広く市民にも周知するため、市内の野生生物をその絶滅の危険性の程度に応じてランク付けした名古屋市版レッドリストを公表し、それらの生息状況や減少要因を解説した「レッドデータブックなごや」を発行しています。
なごやの外来種(外来生物)
『名古屋の野鳥』第8版
生物多様性とSDGs
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、「人間がずっと地球に住み続けられるように開発・発展する」にはどうしたら良いだろう?と国連で考えて決められた17の目標です。この目標においても「生物多様性」は重要なテーマであり、積極的な取組みが求められています。
あいち・なごや生物多様性EXPO
2020年に生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で提唱された「国連生物多様性の10年」最終年を迎えるにあたり、この間のあいち・なごやの取組成果を総括する「あいち・なごや生物多様性EXPO」を開催しました。
「あいち・なごやの自然・生きもの」フォトコンテスト
愛知県と名古屋市は、「国連生物多様性の10年(2011年から2020年まで)」の最終年に向け、愛知県内で撮影した自然や生きものの写真を対象としたフォトコンテストを実施しました。
あいち・なごや生物多様性2020連携事業
2020年は生物多様性の世界目標である「愛知目標」の目標年であり、「国連生物多様性の10年」の最終年です。
愛知県と名古屋市は、愛知県内においてNPO・企業・学校・行政等が実施する生物多様性に係る事業・イベントを「あいち・なごや生物多様性2020連携事業」として登録し、地域全体の生物多様性保全に関する気運を盛り上げました。
名古屋の伝統産業と自然の恵み
私たちの暮らしは、昔から、食べ物や洋服、飲み水をはじめとして、生きものの恵みに支えられてきました。
名古屋では、木曽で伐られた木材など、周辺地域から得られる自然資源を利用して、さまざまな伝統文化や産業が生まれました。
パートナーシップで進める名古屋の生物多様性の取り組み:COP10から10年間の成果
令和4年12月にカナダ・モントリオールで開催される生物多様性条約第15回締約国会議において、名古屋市の取り組みについて発信するため、2010年に本市で開催されたCOP10以降、名古屋市が取り組んできた協働による生物多様性の取り組みについて、とりまとめました。
パートナーシップで進める名古屋の生物多様性の取り組み


パートナーシップで進める名古屋の生物多様性の取り組み(英語版)
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