今後の市政運営及び平成23年度予算編成

今後の市政運営及び平成23年度予算編成についての私の基本的な考え方を以下のとおり述べますので、これを踏まえ、適切に対応していただきたいと思います。

現在、本市の新たな総合計画である中期戦略ビジョンに関しては、その策定について議会がその権限を超えた議決を行ったため愛知県知事へ審査の申立てをしているところです。

中期戦略ビジョンは、私がめざす市政の基本的な方向性を明らかにするために、アンケートやタウンミーティングなどを通じていただいた多くの市民の皆様のご意見を反映させながら策定してきたものであり、また、その内容の大半については原案通り議決されていることを踏まえ、今後の市政運営の拠り所としていきたいと考えています。

私としては、現在でも、平成22年6月定例会に提案した原案が最善であると信じているので、この点を念頭に置いて、市政運営を行っていただきたいと思います。

したがって、平成23年度の予算編成にあたっても、依然として厳しい財政状況にあるなか、中期戦略ビジョンに掲げる「5つのまちの姿」をめざし、私の一丁目一番地の施策である市民税減税をはじめとする施策を推進することとします。

そのため、これまでの経営会議等でお示ししたとおり、福祉、教育分野をはじめとした必要な市民サービスを確保しつつ、定員などの人件費、内部管理事務、施策・事務事業の見直しや、歳入の確保などの行財政改革を進め、財源の確保をしてまいりたいと考えております。

平成22年10月27日

名古屋市長 河村 たかし