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コラム「COOL CHOICEをはじめよう」

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このページを印刷する最終更新日:2022年11月25日

ページID:116309

COOL CHOICEとは

1. 地球温暖化対策のための国民運動「COOL CHOICE( =賢い選択)」

 COOL CHOICEとは、日本の温室効果ガス排出量削減のため、「低炭素型製品への買換え」、「低炭素サービスの利用」、「低炭素なライフスタイル転換」など地球温暖化対策に資する、また快適な暮らしにもつながるあらゆる「賢い選択」を促す国民運動のことです。

 2015年、すべての国が参加する形で、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」が採択されました。 世界共通の目標として、世界の平均気温上昇を2度未満にする(さらに、1.5度に抑える努力をする)こと、今世紀後半に温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることが打ち出されました。 また、日本は、2030年度に温室効果ガスの排出を2013年度比で26%削減、家庭・業務部門においては約4割という大幅削減を目標に掲げています。

 目標達成のため、環境省をはじめ企業・団体・自治体等が一丸となってCOOL CHOICEを推進しています。

COOL CHOICEのロゴ

環境省COOL CHOICEウェブサイト(外部リンク)別ウィンドウで開くより

COOL CHOICEの最新情報はこちらをご参照ください。


2. 地球温暖化の現状

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013から2014年)によると、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85度上昇しています。また、今後有効な温暖化対策をとらなかった場合、20世紀末と比べた21世紀末の世界の平均気温は2.6から4.8度上昇する可能性が高いとされ、名古屋市では猛暑日(日最高気温35度以上)が40日以上増加すると予想されています(名古屋地方気象台予測)。これら気候変動による、産業や生態系など広い分野への大きな影響や健康被害の増大を防ぐため、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの削減が重要となります。

 本市は2018年3月に「低炭素都市なごや戦略第2次実行計画」を策定し、2030年度に温室効果ガスの排出を2013年度比で27%削減する目標を掲げました。本市の温室効果ガス排出量の96%は二酸化炭素が占めており、また、その二酸化炭素のうち98%がエネルギーの利用によるものです。温室効果ガス排出量を削減するためには、エネルギーの消費量を減らすことや、発電時に二酸化炭素発生しない再生可能エネルギーの導入を拡大することが重要です。


下記画像にはテキストが含まれていない画像データです。内容を確認したい場合は〈環境局脱炭素社会推進課、電話番号052-972-2692〉までお問合せください。

地球温暖化イメージ図

出典:温室効果ガスインベントリオフィス

全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(外部リンク)別ウィンドウで開くより

低炭素都市なごや戦略第2次実行計画の詳細は本市ウェブサイトをご参照ください。


3. なぜCOOL CHOICEなのか

 地球温暖化は遠い未来の話ではありません。その対策は、地球温暖化を食い止めるだけでなく、私たちの生活を豊かにするものです。そのための賢い選択を、あらゆる場面で実践していく国民運動が、「COOL CHOICE」なのです。COOL CHOICE は、あらゆるところで実践できます。また、一人一人のライフスタイルに合わせて、無理なく楽しく取り組めるものもたくさんあります。


4. COOL CHOICEをはじめよう

 ここでは、私たちが無理なく楽しく、そして今から始められるCOOL CHOICEを紹介します。

(1) 低炭素型製品への買換え

  • 省エネ機器を賢く選ぼう

 家電製品や給湯器を購入・買換えするときに、省エネ性能の高い製品を選ぶことは、地球温暖化対策にとっても非常に効果的で、光熱費の削減にもつながります。例えば、家電製品を2010年製から2020年製のものに買換えた場合、冷蔵庫(401~450リットル)は約46%の省エネ・年間7,160円の節約、エアコン(2.8キロワット)は約10%の省エネ・年間2,850円の節約、液晶テレビ(40V型)は約42%の省エネ・年間1,890円の節約になります。

 なお、省エネ機器を賢く選ぶ時は、「統一省エネルギーラベル」を調べると便利です。統一省エネルギーラベルは、省エネ性能が優れているほど「星」の数が多くなり、最高5つの星がついています。また、省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」(外部リンク)別ウィンドウで開くでは、現在使用している家電製品を省エネ性能の高い製品に買換えることで、年間でどのくらいの省エネとなり二酸化炭素排出量や光熱費を削減できるかを知ることができます。

統一省エネルギーラベルの画像

統一省エネルギーラベル

しんきゅうさんの画像
  • 照明を賢く選ぼう

 使用頻度も高く、住まいにとって重要な照明を選ぶ際にも省エネ・節約が可能です。部屋の広さや用途に応じて必要な明るさを選ぶことはもちろん、LED照明の導入も非常に効果的です。電球形LED ランプは一般電球と比べて約85%の省エネとなり、また、寿命も約40,000時間と長いため(一般電球の約1,000時間比べて40倍)、初期費用は高いものの長期運用のトータルコストで考えるとお得です。


下記画像にはテキストが含まれていない画像データです。内容を確認したい場合は〈環境局脱炭素社会推進課、電話番号052-972-2692〉までお問合せください。

白熱電球と電球形LEDランプのコスト比較の画像

白熱電球と電球形LEDランプのコスト比較

出典:経済産業省 資源エネルギー庁

環境省COOL CHOICE あかり未来計画ウェブサイト(外部リンク)別ウィンドウで開くより


  • 住まいを賢く選ぼう

 住まいの省エネは毎日の生活を快適に過ごすためにも重要です。特に「住宅の断熱」は省エネにも健康にもとても効果的です。夏の日差しや冬の冷気が部屋へ侵入するのを防ぐことで、住宅の冷暖房効果を高めます。断熱性能の高い住宅は、外気温の影響を受けにくいため、冷暖房機器の効率が良くなり、快適な住環境となります。住宅の改造が困難な場合でも、窓や床に断熱シートを貼る、部屋の外に緑のカーテンを設置するなどして、部分的に断熱性能を改善することも有効です。

(2) 低炭素サービスの選択

  • 移動手段は賢く選ぼう

 外出、通勤等で乗り物を利用するときは、自家用車から鉄道やバスなどの公共交通機関に変更すると、二酸化炭素の排出量が半分以下になります。そして、二酸化炭素の排出がゼロの賢い移動手段は、なんといっても「徒歩」や「自転車」です。移動手段を徒歩や自転車にすることが、地球温暖化防止につながるのはもちろんのこと、健康面などにも効果的です。

 公共交通機関が発達している地域では公共交通機関や徒歩の積極的な利用、そうでない地域では自動車の利用方法を工夫する、また、カーシェアリングやコミュニティサイクルなど、様々な手段で地球にやさしい移動(smart move:スマートムーブ)を実践しましょう。


下記画像にはテキストが含まれていない画像データです。内容を確認したい場合は〈環境局脱炭素社会推進課、電話番号052-972-2692〉までお問合せください。

一人あたりが1km移動する際のCO2の排出量(2016年度)のグラフ

一人あたりが1km移動する際のCO2の排出量(2016年度)
国土交通省資料を基に作成

smart moveのロゴ
  • 商品を賢く選ぼう

 買い物をする時、価格や品質はもちろんですが、環境に配慮した商品を選ぶこともCOOL CHOICE です。「エコレールマーク」がついている商品は、商品を輸送する時に貨物鉄道を一定割合以上利用している場合、商品につけられているマークです。貨物鉄道輸送の輸送単位あたりの二酸化炭素排出量は営業用トラックの約11分の1 となっており、トラックから貨物鉄道輸送への転換は、二酸化炭素排出量の削減に効果的です。

エコレールマークの画像
  • 宅配サービスを賢く利用しよう

 宅配便を1回で受け取れるように取り組むことも、二酸化炭素排出量の削減につながります。宅配便の約2割は再配達によって届けられており、再配達のトラックから排出される二酸化炭素排出量は年間でおよそ42万トン(2015年度国交省調査)と推計されています。各事業者が提供する時間帯指定サービスやメール・アプリ等のコミュニケーションツールを活用し、在宅の時に宅配便が届くようにしましょう。また、コンビニ受取や駅の宅配ロッカーなど、自宅以外での受取方法を選ぶことも有効な対策です。


(3) 低炭素なライフスタイル転換

  • 賢い暮らし方を考えよう

 家庭でのエネルギー使用を少なくし、二酸化炭素排出量を減らすためには様々な取組みが考えられますが、その中でも、みんなが集まる機会が多く、1 日で最も長い時間を過ごすリビングでの対策を実施することが効果的です。「冷暖房時に扇風機やサーキュレーターなどを使い、空気を循環させ効率よく使用する」、「テレビの画面を明るすぎないように調整する」など、無理のない節エネライフでエネルギーを効率よく使用しましょう。

 子どもがいる世帯、高齢者世帯など、世帯構成は様々ですので、ご家庭に合った、自分なりの節エネアイデアがCOOL CHOICEなライフスタイルへの転換につながります。


  • クールビズ、ウォームビズに取り組もう

 冷暖房の過度な使用を控え、快適に過ごせるライフスタイルを意識しましょう。冷房時の室温28度を目安に夏を快適に過ごすには、通気性の高い素材の服を選ぶ、キュウリ、トマトなどの夏野菜を食べて体を冷やす、緑のカーテンや遮熱シートで日差しによる室温上昇を抑える、などが効果的です。また、暖房時の室温20度を目安に冬を快適に過ごすには、薄くてあたたかい機能性素材を活用した服を選ぶ、体を温める効果のある根菜類のゴボウ、ニンジンを食べる、厚手のカーテンを使用して窓から熱を逃がさない工夫をする、などが効果的です。さらに、家庭の冷暖房の使用を控えて公共施設や商店街などで冷・暖を共有するクールシェア・ウォームシェアを実践し、楽しくCOOL CHOICEに取り組みましょう。

COOLBIZのロゴ
WARMBIZのロゴ
  • 賢い運転を心がけよう

 自家用車を使う場合は、「エコドライブ」を実践しましょう。例えば、ふんわりアクセル「eスタート」では10%の燃費改善が期待できます。普通より少しゆっくりと発進し、最初の5 秒で時速20km が目安です。エコドライブを実践することで、お財布にやさしく、同乗者が安心できる安全運転になります。


5. おわりに

 COOL CHOICEは、地球温暖化対策になるのと同時に、私たちの身近な生活を豊かにします。みなさんのライフスタイルに合わせて、今の生活をより豊かにするCOOL CHOICEを、ぜひ実践してみてください。


本ページは【環境省COOL CHOICEウェブサイト(外部リンク)別ウィンドウで開く】および【全国地球温暖化防止活動推進センター「COOLCHOICE!節エネガイド」(外部リンク)別ウィンドウで開く「COOL CHOICEガイドブック」(外部リンク)別ウィンドウで開く】を基に作成しています。


このページの作成担当

環境局環境企画部脱炭素社会推進課脱炭素社会推進担当

電話番号

:052-972-2692

ファックス番号

:052-972-4134

電子メールアドレス

a2692@kankyokyoku.city.nagoya.lg.jp

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