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第3章 飼育係は狭き門!

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このページを印刷する最終更新日:2015年9月4日

ページID:73449

第3章 飼育係は狭き門!

前回のあらすじ

トレーナーのお仕事は意外にも体育会系?トレーナーになるまでの過程などを聞きました。

本文

司会:

トレーナーのお仕事は体力勝負のようにお話ししてくれましたが、やっぱり知性も必要ですよね?

森:

知性も必要だと思います。笑 私の場合はあやしいですが…。

司会:

いやいや、まるっきり体育会系みたいにおっしゃって。(笑)

2匹の可愛いベルーガの写真

司会:

そもそもですけど、飼育員ってどうやってなるんですか?

森:

水族館ごとに採用試験を受けて入ります。

司会:

専門学校とか行かれたんじゃないんですか?特殊技能のイメージがありますが。

森:

私は大学で「生物」を専攻していたんです。採用試験時の募集要項では、特に大学卒業が要件ではなかったので、普通高校出身でも専門学校出身でも大学出身でも同じ試験を受けたんですよ。

司会:

それに受かれば働けるのですね。

森:

ただ、水族館の飼育係の採用試験は毎年、同時期に定期的にあるわけではないんですよ。

たとえば、私は10月採用の枠で入りました。採用の募集は欠員が出たりすると突然募集がかかったりします。

司会:

てっきり動物飼育の専門学校に行って、卒業したらなるんだと思ってました。

森:

もちろん専門学校を出た人もいますが、うちは大学や大学院出身者も多いですよ。

飼育係の仕事は動物飼育だけではなく、展示物の解説文を作ることもあるんですね。その際には、やはり専門知識が必要です。たとえば、引用する論文を調べなきゃいけないこともありますからね。そうなると論文を読むには英語力も必要になってきます。

司会:

それはそれで、ぜんぜんイメージ違います。

森:

そういえば、私の入ったときの採用試験では、最後の問題は全部英語で書かれていて、「それを読んで英語でタイトルをつけろ」というものがありましたね。ホントに全部英語でした。何だコレーって。(笑)

悲しい表情の森さん

司会:

それでも、必要な資格などはありますよね。

森:

あったらいいなという資格は幾つかありますけど、基本的には試験を行う年によりますかね。たとえば潜水士の資格が必要な年もあったりします。

司会:

潜水士の資格って、そうそう持っていないですよね。

森:

私の場合は、学生の時にとりました。

必要な資格も内容も、採用試験は年によって違うんですよ。

ダイビングの資格は持っているといいですけど、就職の要件にならないこともあります。でも、潜水士は業務上必要な資格なので、持っていない人は就職後必ず取らないといけない資格の一つですね。

司会:

なるほど。

それでは晴れて試験に受かったあとは、育成期間とかあるんですか?

森:

私は鯨類を展示する北館開館の初期メンバーだったので、育成期間がありましたけど、基本的には育成期間なしでいきなり現場からスタートします。新人研修みたいなものは少しありますけど、基本的には「現場で覚えろ」という感じですね。

司会:

この間、ミナトガタリのインタビューで名古屋競馬に行ったんですが、たとえば、騎手は養成所を出て初めてスタートにつけるという流れでした。実は水族館は学芸員のような知識だけでなく体力も必要なんですね。

森:

それが理想なんです。(笑)

かわいいミライの写真

司会:

話がかわりますが、名古屋の方ですか?

森:

もともと名古屋です。守山で生まれ、就職してからしばらく港区に住んでいましたから、かなり生粋の名古屋人です。

司会:

やっぱり地元が名古屋だから、名古屋港水族館に?(笑)

森:

ここはきれいに「そうです」と言っておきます。(笑)

司会:

では本音の部分もお聞かせください。(笑)

森:

はい。(笑)

さっきも話題になりましたけど、水族館の求人は不定期で、なりたい人は全国に受けにいくんです。倍率もとんでもないことになっていて。(笑)

だから、実際は、私は拾ってもらったのがここだったというのがホントのところですね。

はい、それはもう全国に試験を受けに行きました。(笑)

司会:

やっぱり狭き門なんですね。たとえば、採用あれば沖縄の美ら海水族館でも行っていましたか?

森:

もちろん行っていたと思います。(笑)

採用あるところへはどこでもいくというのが当たり前の業界なんです。(笑)

だから、ウチの水族館の飼育員は全国から来ています。むしろ名古屋市出身の人のほうが少ないかも。私が入ったときは、鯨類の飼育係では名古屋市出身が初めてだったんですよね。飼育係の出身は全国のいたるところから。南は鹿児島から、沖縄はいないですけど、北海道までいますよ。

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