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ダニ類について

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このページを印刷する最終更新日:2023年11月9日

ページID:5721

ページの概要:室内のほこりの中や家のまわりなどにいる、ダニ類について

ダニ類

[学名] Acarina
[分類] ダニ目

ダニ類は、サソリ類、カニムシ類、クモ類、ザトウムシ類などとともに蛛形綱(クモ綱)に属しており、ダニ類だけで一つの目(もく)を構成している。よく昆虫の仲間だと思われているが、昆虫類は昆虫綱と称する異なった分類群に属している。

ダニ目は、中気門亜目(トゲダニ亜目)、後気門亜目(マダニ亜目)、前気門亜目(ケダニ亜目)、無気門亜目(コナダニ亜目)、隠気門亜目(ササラダニ亜目)などの7亜目に分けられ、日本には今までに前述の5亜目に属する2,000種余りが知られているが、実際にはこの倍以上の種が棲息しているものと推定されている。

小型ないし微小な生き物で、成虫の体長が1mm以下から数mm程度で、1mm前後の種が多い。頭部・胸部・腹部が外観から区別できない袋状構造の胴体部となり、前方に口器と付属肢からなる顎体部のみが分離している。脚は成虫では4対を備えるが、幼虫時は3対。体には多くの毛を生じ、時には著しく変形し、へら状や花びら状となる。

卵・幼虫・若虫・成虫の段階を経て発育する。さなぎの時期はない。

土壌中や、動・植物体上、住環境など地上のあらゆる場所に生息する。食性は捕食性、植物寄生性、動物寄生性、雑食性などさまざまである。農作物の害虫となるものや、人畜有害のものなどもあるが、多くの種が土壌生息性で落葉、腐葉、朽ち木などの腐植質や菌類を食物としており、生態系の中で重要な役目を担っている。

人体に有害なものは、多く見積もっても数十種程度であるが、ツツガムシ病などを媒介するものや、アレルギー性疾患のアレルゲンとなるものなど衛生上重要な種もある。

公衆衛生セミナー

令和5年度第5回公衆衛生セミナー「ツツガムシとつつが虫病」

それぞれの種類の解説へ

中気門亜目ダニ類(左からフツウマヨイダニ、イエダニ)
フタトゲチマダニ
前気門亜目ダニ類(左からホコリダニの一種、ミナミツメダニ、カベアナタカラダニ)
無気門亜目ダニ類(左からケナガコナダニ、コナヒョウヒダニ雄、コナヒョウヒダニ雌)
イエササラダニ

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