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ササラダニ類について

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ページID:4778

最終更新日:2011年12月6日

ページの概要:室内塵から発見されるササラダニ類について

ササラダニ類

[学名] Cryptostigmata
[分類] ダニ目,隠気門亜目(ササラダニ亜目)

本亜目に属するダニ類は、一般にササラダニと呼ばれ、多くの種は土壌中に生息する。しかし、家屋内の環境中でも、少なからず見出される。これらは屋外からの迷入と思われるものもあるが、いくつかの種は明らかに好屋内性で、時には大量に発生することがある。

雑食性で、人体に対する害はない。屋内環境に生息するイエササラダニなどは、ツメダニ類など捕食性のダニの餌となるので、ツメダニ類の大量発生の原因となることがある。

イエササラダニ

[学名] Haplochthonius simplex Willmann
[分類] ダニ目(隠気門亜目),イエササラダニ科

イエササラダニ画像(プレパラート標本)

体長約0.25mm。長楕円形で体側はほぼ平行。後体部背面に3本の溝がある。

屋内生息性のダニで、室内塵中のササラダニ類では最も普通な種。1990年から1998年にかけて行った名古屋市の室内塵調査におけるイエササラダニの出現頻度は、約35%であった。

カザリヒワダニ

[学名] Cosmochthonius reticulatus Grandjean
[分類] ダニ目(隠気門亜目),カザリヒワダニ科

カザリヒワダニ画像(プレパラート標本)

体長0.34mm内外。後体部背面に亀甲模様がある。後胴体部背面に3本の横溝がある。

屋内生息性。1990年から1998年にかけて行った名古屋市の室内塵調査におけるカザリヒワダニの出現頻度は、約18%であった。

ミジンイレコダニ

[学名] Cryptoplophora abscondita Grandjean
[分類] ダニ目(隠気門亜目),フシイレコダニ科

ミジンイレコダニ画像1(プレパラート標本)

後体部長0.13mm前後。球状。後体部背面に節状の構造がある。

ミジンイレコダニ画像2(プレパラート標本)

室内塵からの記録は、名古屋市のほか福岡市内の住居からある。検出の状況から、迷入したものでなく、生息していたものと思われる。

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