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経営危機に直面する名古屋競馬場に対して遠山さんが講じた一手・経費削減。
これを「片手間」と表現する遠山さんがメインで取り組んでいるのは、ズバリ収益拡大。赤字解消に向けて、名古屋競馬場は何がどう変わったのでしょうか?
この章では、前章で残念ながらオフレコとなってしまった、遠山さんの機転の利いた資金調達のお話を聞き終わったところから始まります。
司会:
遠山さんは名古屋けいばにとって黒船のような存在なんですね。
遠山:
民間的な発想が違うのかもしれないですね。実際問題として、ネット社会の現在に至っては、来てくれるお客さんにだけ絞ると収益が上がらないので、ネットで馬券を買いたい人に発信することを徹底的に強化しましたね。具体的には、予想つきの出走表が出せるようにした。もともといろいろな調整が必要な案件で、非常にハードルが高かったですけどね。最終的には、いろんな人と調整して実現しましたね。
司会:
詳しく教えてください。
遠山:
競馬というのは情報がないと買えないので、お客様はどんな情報を見て、名古屋競馬を選択して馬券の購入をしてくれるのかという点について考えたんですよ。競馬専門誌もあるけど、日本全国を対象にして買えるものではない。だから予想つきの情報を発信することが第一かなと。まずは一年をかけてこれができるようになった。ただし、これだと自発的に見ようと思う人にしか発信できない。そこで、全国のスポーツ新聞に競馬記事の拡充として馬柱を載せてもらうようにしました。これで、より広いお客様に発信できますよね。
遠山:
さらにレースが見えないと買えないことを考えると、ライブをインターネットで配信したいと思いました。ダイジェスト番組など、もともとそういう環境はありましたが、それだけではまだ不十分だったので、インターネット汎用サービスのユーストリームで配信することにしました。ユーストリームを使って、ライブ映像だけでなく、リアルタイムオッズも同時に配信し、ネット上でありながら発売所さながらの情報を手にすることができます。できれば海外にいる日本の人にも買ってほしいと思っていましたしね。これで、家にいながら場内と同じ情報が得られるようにしました。
司会:
画期的ですね。
遠山:
ほかにもガッツリ情報を得たい層もいるんですよ。もともとは、各競馬場がテレビ番組をやっていたんですが、発信力がまだまだ足りていなくて。それで、地方競馬の9主催者で協力して「地方競馬ナイン」という番組のCSの放送を始めたんです。これですべての情報が家にいながら場内と同じ状況をつくり上げました。今までは、買いたいけど買えない人、買えることを知らない人がいたんですけど、インターネットを活用して、需要を掘り起こすことで状況が変わったんですね。
司会:
ほう!
遠山:
なんでもそうなんですけど、人に足を運んでもらってお金を落としてもらうには情報を発信することが非常に大切なんです。
司会:
僕の知っている遠山さんとは別の人のようです。
遠山:
サンクスホースデイズのイメージしかないんでしょ(笑)。実際の仕事はこんな感じなんです。楽しそうなことをやっているように見えるんでしょうけど、新しいことをやろうと思えば反発もすごいですよ。まずは何をすべきかを考えるところからですけどね。
第2章 経営再建に向けた会心の一手 ―収益拡大オペレーション―(現在のページ)
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