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今回のインタビューは、名古屋競馬場の遠山真吾さんです。いつも元気で親しみやすい名古屋競馬場の職員さんなのですが、実はこの方、「ただの気さくな職員さん」ではないのです。
遠山さんの使命は、名古屋競馬場の経営再建。数年前から「単年度収支が赤字になれば即廃止」という窮地に立たされた名古屋競馬場に秘められた復活の軌跡は、遠山さんの活躍なくして語れません。
今回はそんな遠山さんから、名古屋競馬場の知られざる「経営再建」の世界を聞くことができました。
司会:
いつも区民まつりなどの区役所事業にご協力いただきありがとうございます。
遠山:
いえいえ。今日はインタビューと聞きましたが、どんな感じなんですか。
司会:
元気で辣腕な仕事人としての遠山さんのリアルな言葉を聞きたいと思いまして。
遠山:
なんだか緊張しますね。
司会:
いつもどおりで結構ですよ(笑)
早速ですが、名古屋けいばの再建請負人としてテレビで話題になっていましたね。
遠山:
まだまだですよ。借金があるうちは(笑)
司会:
すごく目立っていましたね。ああいう取り上げられ方、うらやましいです。
遠山:
あれはですね、仲の良いマスコミの人と話していたら、名古屋けいばの再建について企画してもらえることになってですね。いい感じに出してもらえましたね。少し恥ずかしいですけど。
司会:
今、名古屋けいばが再建問題に直面しているわけですが、以前はどのような感じだったのでしょうか。
遠山:
途中から来たので、あまり昔のことはよくわからないですね。まぁ、何が変わったかというと、いろんな部分がシステム化されたということですね。もともとシステム屋だったので、そういう点でお役に立ったかなと。
司会:
もともとはどのようなお仕事をされていたのですか。
遠山:
以前は大手IT企業のシステム管理会社にいたんですよ。そこで受けた仕事として競馬場内のシステムインフラ環境の整備に関わるようになりました。
司会:
じゃあ、大手IT企業のノウハウで競馬場のシステムを組んだわけですか。
遠山:
本当なら、システム会社に委託してWebサーバーやメールサーバー、ファイル共有サーバーを立ち上げると最低でも数百万円単位でかかるんですよ。僕の名刺って、たくさん肩書きがあるじゃないですか。これ見てください。名前の左側に、肩書きがたくさん書いてあります。
司会:
総務部総務広報・施設課 兼 経営再建室兼 業務部 警備・投票課って。全部じゃないですか。
遠山:
なんでも屋ですね(笑)。で、ここにはシステムの管理は載っていないのでこういう仕事は片手間でやっている形になりますが、それだけでだいぶ経費が浮いていますよね。
司会:
どんなことを工夫したんですか。
遠山:
組合内のネットワークの構築は自前で立ち上げて、経費を浮かせるためにアメリカのレンタルサーバーを借りました。レンタル料は月5,000円くらいかかるから、一年分で数万円で済むということで、海外サーバーなんですね。メールについては別途サーバーを立てて、各職員にアドレスを付与しました。それで、最初のうちはうまく行っていたんですが、ネット発売に力を入れていくうちにうちのサイトの注目度が上がり、さらに負荷がかかりすぎてしまって。それで、アメリカのサーバを国内に切り替えて、快適になりました。そんな事をやりましたね。
司会:
なんか専門的すぎて凄さがわからないです。
遠山:
はは(笑)。当時は、nagoyaが含まれるドメインが攻撃を受けやすかったことがあって、苦労しました(笑)
司会:
ハプニングですね。
遠山:
そうなんですよ。あまり突っ込んだ話してもわからないと思うんでこの辺にしておきますが(笑)。ウチの競馬場内のシステムを一手にやっていると、プリンターが動かないとかOA機器の結線だけでも呼ばれたりもします。実際はネットワーク関係ないですけどね。
司会:
(笑)
システムを改善すると、どうして経営再建につながるのですか。
遠山:
簡単にいうと事業の枠組みを変えられるからですね。たとえば、馬券の発売所はもともと1人1窓の有人発売で売っていて、人件費がかかりすぎていたので、自動化を進めていきました。バックヤード側の人件費として自動発売機だと1人で6、7台対応できますが、有人発売だと一つの窓を1人で対応することになります。投票所には数十台の発売機がある事から、これだけでも大きく経費を圧縮することができるようになるんですよ。司会:
なるほど。
遠山:
もちろん、一筋縄にはいかないんですけどね。予算が少ないなかで機械の手配をして設置するだけでなく資金も調達しなくてはいけません。このときは・・・
(実はこの後、裏話を聞くことができましたが、残念ながらオフレコとなりました。ごめんなさい!)
次章へ続きます。第2章 経営再建に向けた会心の一手 ―収益拡大オペレーション―
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