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司会:
陽娘(ひなたむすめ)のここが凄いっていうことはあるんですか。実は全国的なブランド米より美味しいとか…。
山田さん:
一番美味しいって言われる新潟産のコシヒカリと比べてみると皆さんの嗜好はそっちに傾いてしまうと思うんですけど。(笑)
でも実際に食べるとわからないかもしれない。(笑)
司会:
あれ?ここは「凄く美味しい」と来るのかと。(笑)
たとえば、「魚沼産コシヒカリ」って地名で勝負してるじゃないですか。向こうを張るわけじゃないですけど、「南陽産陽娘」というのがバッと流通したらいいなぁ、と。
ところで、陽娘が「冷めても美味しい」って言われているのは何故なのですか?
佐藤さん:
米はね、タンパク質の含有量が少ないほど美味しい。こうしたものは数値化されておりますんで、科学的に美味しいと言えるんです。
ちなみに、タンパク質とアミロースその他で形成されてるんですよ。アミロースが0だともち米です。
司会:
そんな科学的な根拠があったんですね!てっきり感覚的なことだと思ってました。
寺西さん:
数値を出して、全国で食味の大会でランク付けされてます。最近は品種改良されてきて保温でも美味しい部類に入ってきています。
山田さん:
こういう流れで日本中が競争になるんだね。美味しい米づくりのために試験場はかなり気をつけてやってみえる。
佐藤さん:
JA米の定義(品質評価)としてタンパク質の基準がある。それをクリアすれば品質が良いと格付けされます。等級格付、タンパク質含量、玄米千粒重、生産履歴、水分含量等。玄米で出荷する際には決められた基準値で出荷しますので、それを守らないと一俵辺り何円か価値が下がる。
司会:
ちなみに越えちゃったものとかは流通するんですか?
柄松さん:
しますけれども、JA米として出そうと思うと決まりを守らなければいけない。
佐藤さん:
ちなみに土中の窒素成分がタンパク質に影響します。
窒素、リン酸、カリっていうのが作物三大栄養素で、窒素成分を多く施すとタンパク質が増えるという関係です。
寺西さん:
昔は生育時期を見て肥料をコントロールしてたんです。
出穂時期に窒素を撒きすぎるとタンパク質が増えてしまうんで、それを上手く抑える工夫が必要だった。
山田さん:
肥料も自然の天候にあわせながら撒いていたんですよ。
佐藤さん:
昔は元肥という基本になる肥料を入れて、茎ができた時点で追肥をやってたんですけど、今は技術革新により1回で済みます。元肥と追肥が同時に入って何日かたつと追肥が効き始めるという。
山田さん:
それが温度を設定して自然に溶け合って効くように改良されたんです。ただ、その通りになるかどうかは自然環境だから、ならないときもあるし、なるときもあるし。
寺西さん:
手間がかからない合理的な改良ですね。今の工業製品ってみんなそうじゃないですか。(笑)
司会:
こういう形で生産性が出てくるんですね。
山田さん:
これからも絶対出てくるよ。
寺西さん:
作物はうまみと量が基準じゃないですか。量をとるためにどうするのかって。でも美味しくなければ売れないわけだから…。両方を高める技術はやっぱり進んでいると思うよ。
山田さん:
結局、愛知県のコシヒカリ、富山のコシヒカリ、新潟のコシヒカリ、それぞれあるんだけど、やっぱりランクがあるんだよね。それぞれに対しての値段とか。
だから、まずはおいしい米を作るために「地域で努力してるんだよ」ってイメージをアピールしていかないかんね。
寺西さん:
意外と「何もしなくても米はできるんだよ」って思われてるんだけど、そうではないっていうところだね。
山田さん:
美味しいということは、いかに農家の人が努力しとるかってことだわ。
司会:
全然知らないことばっかりでした。
山田さん:
まあこれを機にね、知識を深めていただければ。(笑)
司会:
こんなに人の思いとか努力があったなんて、米を食べる感覚が変わりますね。(笑)
次章へ続きます。第7章 田園地帯のあれこれ
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