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第3章では、何故か新人ではない人同士が戦うことになった不思議な「新人戦」のお話と、後輩から恐れられるような職人気質の筏師さんは実在していた!・・・という、おもしろ話を聞くことができました。
ここからは大会のプログラムに踏み込んで、競技のちょっとした裏話を聞いていきます。
■司会:
えーっと、去年は競技でお互いに落とし合っていたりは・・・
●立松:
去年は手嶋さん怪我されて、参加できなかったですね。
●手嶋:
事故った(笑)
●今野:
「今年は事故らないように頑張りたい」ってね(笑)
●立松:
去年、日下さんなんか5種類出ていただいて大変でしたよね。
●日下:
僕あの、ぎっくり腰になったんですよ、途中で。
(一同、笑い)
●立松:
本当に?
●日下:
本当ですよ。
●立松:
連続で出ないように組んではあるんですけど、大変なんですね。
■司会:
どの競技が大変とかあります?
●日下:
いやもう、体力的に。
(一同、笑い)
●立松:
手嶋さんの分を2人でカバーしたんだから、大変でしたよね。
■司会:
去年のプログラムの中だったら、楽な競技、大変な競技はどれですか?
●手嶋:
楽なのは「角返し」と、「玉乗り」。難しいのは2人以上でやるやつ。「駕籠(かご)乗り」とか、「角相乗り」だとか。そういうのは2人で色々調整し合わないといけない。角相乗りなんかはそれなりの技術がないとできなくて、角材って1人だと全然、回らないんですよ。体重的に。でも2人だとすごい楽に回っちゃう。上手く回転速度を抑え込まないかんのですよ。「ブン回せ」って言われたらブン回せるんですけど、たぶん見えんくなっちゃって落ちる。少しでもお互いに、あまり回らないように回らないように、一定の速度を守って回し合うというのが、それなりに練習していないとできない。
玉乗り
角相乗り
■司会:
観客から見たら「何だかゆっくり回してるなー」ってなりそうですが、むしろ、ゆっくり回す方が逆に・・・
●手嶋:
難しい。まあブン回す方も難しいですけど(笑)
●日下:
駕籠乗りなんかも背を向けて進むんですけど、前の人と後ろの人でやることがちょっと違う。前の人は一定の速度で動いてくれなきゃ困るし、後ろの人は、前の人がやっぱり一定の速度にはならないもんで、それに合わせて回したり進めたり。
■司会:
息が合わなかったら・・・?
●手嶋:
合わなかったらどっちかが落ちて、中に乗ってる子どもが沈むっていう・・・(笑)
(あっ!危ない!!)
●手嶋:
前、社長の子どもを落としちゃったりとか・・・
(一同、笑い)
■司会:
この写真だと、中の子どもが綱にしがみついてますけど・・・
●手嶋:
多分、すごく怖いんだと思いますよ(笑)
■司会:
わりと平然と乗ってる写真もあったと思いますが・・・
●手嶋:
それは怖くて固まってるだけだと思いますよ?(笑)
あと、一本乗り大会は港でやってるもんで、「うねり」がキツい。沖を大きい船が通った後のすごいゆっくりとした「うねり」が、時々襲ってくる。そこそこ乗れる人でもやっぱり、影響を受けちゃう。風で、常にうねりがある年もあるし、そこはやっぱり練習量で出来る出来ないってとこが出やすい。1年生もここ(貯木場)で練習してると海のうねりっていうものがないもんで、「まあまあ乗れるようになったかな」って大会当日に港に行ってやったら、「やるの初めて?」っていうぐらい即効落ちて。港でやると落差がいきなりありますね。「乗れてたはずなのに」って。
■司会:
大会でも落ちたっていう経験は・・・?
●手嶋:
あります。緊張からか、うねりからか、よく分からないですけど(笑)
■司会:
観客から見て面白い・盛り上がるプログラムは何ですか?
●手嶋:
面白いの・・・客的には・・・落ちるのが一番面白い(笑)
(一同、笑い)
●手嶋:
うちのオカンも勘違いしてたんですけど、「角返し」ってプログラムで四角形の角材に乗るんですけど、それが水に浮いてるときって・・・
下駄乗り
↑こうじゃないですか。うちのおかん、「あの三角乗り乗るんだね」って(笑)
■司会:
沈んでるとこ見えないから分かんないですもんね(笑)
●手嶋:
「下駄乗り」も難しいんです。足袋じゃなくて下駄を履くもんで、結局足がうまく使えないから難しいんですけど、お客さんには分かんないんですよ。「西瓜拾い」もスイカが水つらつらで浮いてるもんで、丸太に乗って腰をかがめるって行為が難しいんですけど、その難しさは見ている人には伝わらない。
■司会:
素人が見て「ワッ」て歓声が上がるのは、やっぱり「駕籠乗り」や「蓮台乗り」ですかね。
●手嶋:
あとは「金の鯱」みたいに逆立ちするやつとか。角材の上で、この2人(植松さん、日下さん)が逆立ちするんです。
金の鯱(しゃちほこ)
●今野:
あれこそ運動神経良くないと・・・
●手嶋:
まあ逆立ちというか、三点倒立ですけど。
●日下:
そんなに難しくない。
■司会:
写真を見ると、「金の鯱」は1本の両サイドと真ん中に1人ずつで演技してますね。
●手嶋:
そうですね。うねりがないとこだったら1人でできるんですよ。だけどうねりがあるもんで真ん中に1人おって、この人が一生懸命うねりを防いでいるんですけど、それは普通の人には分からないんです。「あの人、何やってんの?何で真ん中に立ってるの?」って(笑)。やってる本人たちは真ん中の人が居らんと辛いんです。うねりを抑えて平らにしてあげないと逆立ちし辛い。それが一般参加で乗ったことない人たちには、伝わらない。
次章へ続きます。 第5章 大会の見どころと楽しみかた
第4章 大変さは、なかなか伝わらない。 (現在のページ)
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