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結核

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このページを印刷する最終更新日:2009年7月6日

ページID:7810

結核とは

 結核とは、結核菌によって主に肺に炎症が起こる感染症です。医療や生活水準の向上により薬を飲めば完治できる時代になりましたが、今でも全国で1日あたり30人の新しい患者が発生し、6人が命を落としています(2021年新登録患者数:11,519人、死亡者数:1,845人(概数))。決して昔の病気ではなく日本の重大な感染症です。

名古屋市の発生状況

 名古屋市は政令指定都市の中で4番目に結核罹患率の高い状況にあり、2021年(令和3年)には336人の患者が新たに報告されています。患者のうち80歳以上の高齢者が約4割を占めていますが、20から60歳代も約4割を占めているため、年齢を問わず注意が必要です。

症状

 結核の初期症状は咳、痰、微熱、体のだるさなど風邪に似た症状が現れますが、症状がすすむと喀血や呼吸困難等に陥ることがあります。また、骨や腸管、腎臓など肺以外の臓器にも病巣を作ることがあります。下記に当てはまる症状がある場合は早めに受診しましょう。

  • 痰のからむ咳が2週間以上続いている
  • 微熱・身体のだるさが2週間以上続いている
  • 食欲低下や体重減少

感染経路

 結核の感染経路は、結核を発病している人が咳やくしゃみをした際、飛沫(しぶき)に含まれる結核菌が空気中で飛び散り、それを周りの人が吸い込むことで感染します。

 しかし、結核に感染しても必ずしも発病するとは限りません。感染しても発病するのは10人に1人か2人程度で、感染してから2年以内での発病が多いとされています。

治療方法

 治療には抗結核薬を6から9ヶ月服用します。症状が消えたあとでも治療途中で服用を止めてしまうと、完全に治らないどころか、抗結核薬が効かない耐性菌を生み出す原因となってしまいます。治療終了まで薬の服用を続けることが重要です。

 治療を確実にするために直接服薬確認療法(DOTS:ドッツ)が推進されています。保健所ではDOTS等により、患者の皆様の治療を支援しております。

予防

 結核は、免疫力の低下などが発症の引き金となるので、普段から健康的な生活を心がけ、免疫力を高めておくことが大切です。

  • 睡眠を十分にとる
  • 適度に運動をする
  • バランスのとれた食事をする
  • タバコを吸わない

BCG

 乳幼児が感染した場合の重症化予防を目的に、1歳未満を対象にBCGの定期予防接種が行われています。

健康診断の受診

 定期的な健康診断による早期発見は、本人の重症化を防ぐためだけでなく、周りへの感染を防ぐためにも重要です。年に1回は、胸部エックス線検査等の健康診断を受けましょう。

結核に関する申請書・届出用紙ダウンロード

 結核は感染症法において二類感染症に分類されており、診断した医師は直ちに最寄りの保健センターへの届け出が義務付けられています。結核に関する申請や届出は下記をご覧ください。

 結核に関する申請書・届出用紙ダウンロード

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このページの作成担当

健康福祉局 新型コロナウイルス感染症対策部 感染症対策室 感染症係
電話番号: 052-972-2633
ファックス番号: 052-972-4203
電子メールアドレス: a2631-01@kenkofukushi.city.nagoya.lg.jp

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