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カ類について

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このページを印刷する最終更新日:2009年4月20日

ページID:4947

ページの概要:吸血したり感染症の媒介に関与するなど衛生上重要な、カ類について

カ類

[学名] Culicidae
[分類] 双翅目(ハエ目),カ科

狭義のカ、すなわち分類学上カ科に属するものは、日本に100種あまりを産する。

幼虫は、いわゆるボウフラで、水中で有機物を食べて育つ。

種によって、幼虫が広い水域に生息する種や狭い水域に生息する種があり、また、成虫が明るく開けた場所を好む種や暗い場所を好む種があるなど、棲み分けている。

感染症を媒介することも

カ類が媒介する感染症には、マラリア、デング熱、日本脳炎、ウエストナイル熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、黄熱、フィラリアなどがあり、現在でも熱帯、亜熱帯地域を中心に衛生上大きな問題である。
海外で、カ類に刺されることにより感染することがあるので、刺されないように注意が必要。

2014年に、日本国内でデング熱に感染したことが確認された患者が報告されている。

  • カが生息している場所で活動する場合は、長袖・長ズボンの着用など肌の露出をなるべく避け、虫よけ剤を使用するなど、カに刺されないように注意する。
  • カ幼虫の発生源(幼虫の生息場所)を作らないように注意する。

公衆衛生セミナー

令和5年度第2回公衆衛生セミナー「ヒトスジシマカの生態と感染症対策について」

  • 名古屋市衛生研究所のYouTubeチャンネル(外部リンク)別ウィンドウで開く
    名古屋市内にはヒトスジシマカやアカイエカなど多くの蚊が生息しています。今回はデング熱やウエストナイル熱などの感染症を媒介するヒトスジシマカを中心に、生態や感染症対策について解説します。(令和5年7月28日 公開)

令和5年度第1回公衆衛生セミナー「身近にひそむイヤな虫」

アカイエカ(群)(アカイエカ,チカイエカ)

[学名] Culex pipiens Linnaeus
[分類] 双翅目(ハエ目),カ科

アカイエカ(群)成虫

体長約5mm。全体に赤褐色で、目だった紋様はない。

世界的に分布し、名古屋市内にはアカイエカ、チカイエカの2亜種が分布する。

アカイエカとチカイエカを外観から区別することは困難であり、雄の交尾器の形態などにより区別される。

アカイエカ

[学名] Culex pipiens pallens Coquillett
[分類] 双翅目(ハエ目),カ科

幼虫は、下水溝、防火用水槽、庭の池、用水路など有機物の多い水域で生育する。

チカイエカ

[学名] Culex pipiens molestus Forskal
[分類] 双翅目(ハエ目),カ科

チカイエカ(幼虫)

幼虫はビルの地下の水たまり、地下鉄構内、排水溝など、地下の水域をおもな生息地としている。

チカイエカは、狭い空間で交尾ができ、無吸血で産卵できるなど、アカイエカとは生態的にかなり異なっている。

冬期に休眠をしないので、冬でも成虫が出現して吸血する。

ヒトスジシマカ

[学名] Aedes albopictus (Skuse)
[分類] 双翅目(ハエ目),カ科

ヒトスジシマカ(成虫)

体長約4.5mm。
黒色に白色斑を有する。
中胸背板の正中線に沿って1本の白色の縦条がある。

成虫の活動時期は、主に5月中旬から10月下旬。

ヒトスジシマカ(左:幼虫,右:蛹)

幼虫は、雨水ます、空き缶、空きビン、放置されたブルーシート、ポリ袋、古タイヤなどにたまった水に生息する。

防除法としては、植木鉢の受け皿にたまった水を時々空にするなど、発生源を作らないように注意する。
墓地の花立ての筒などは格好の生息場所となっているので、花立ての筒の底には穴を開け、水がたまらないようにしておくとよい。

ヤブカラシの花蜜を吸汁する雄成虫

カ類は、吸血するのは雌のみで、雄は樹液や花の蜜などを吸汁する。

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